三井デザインテック株式会社とmonoAI technology株式会社は2022年9月7日、「メタバースを活用した働き方の可能性」を検証する実証実験を開始したことを発表した。両社は、それぞれの強みを活かして行う本取り組みを通じ、メタバース空間がオフィス、自宅、シェアオフィスに次ぐ“第4の働く場”となり得るのかを検証したい考えだ。
メタバース活用の「新たな働き方」検証を三井デザインテックらが開始。バーチャル空間でリアルなコミュニケーションを活性化

「メタバース」を活用した空間を創出し、今後の働き方の可能性を模索

多くの企業でテレワークが普及したことで、人々の働き方は大きく変化し、働く場所を柔軟に選べるようになった。一方で、オフィスにおける対面でのコミュニケーションが減少し、オンライン環境ゆえの「意思疎通の難しさ」や「評価への不安感」などの新たな課題が顕在化してきている。

今回、三井デザインテックとmonoAI technologyが行う実証実験では、これらの課題解決に向けて、「リアル」と「リモート」がベストミックスされた働き方に「メタバース」を加えた、“新たな働き方の可能性”を模索する。

三井デザインテックが自社で導入する「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」は、業務に最適な環境を選択できる働き方で、同社はABWの検証を通じ、オフィスの課題解決に関わるさまざま知見を持っている。また、monoAI technologyは、バーチャル空間の構築技術を持ち、メタバースの活用を強みとする。両社はこれらの強みを活かし、今後のメタバースの定着を見据えた、本実証実験を実施するに至った。
メタバース活用の「新たな働き方」検証を三井デザインテックらが開始。バーチャル空間でリアルなコミュニケーションを活性化

オフィスとは異なる“リフレッシュ空間”を創出

実験で活用するメタバース空間は、両社が協力して設計・創出したもので、都心のオフィスでは実現が難しい「高天井」や「焚き火の揺らぎ」、「雪景色」といった要素を取り入れ、「リフレッシュ」できる空間が演出された。VRゴーグルをつけて体験するこの空間の中では、体験者が没入感や心の安らぎを得られることは事前に確認済みだという。
メタバース活用の「新たな働き方」検証を三井デザインテックらが開始。バーチャル空間でリアルなコミュニケーションを活性化

「10種類の活動(行動)」に沿って、働く人の“満足度”と“効果”を検証

実証実験では、三井デザインテックのABWを元にした「10種類の活動(行動)」について、働く人の効果や満足度を調べるという。「個人の行動」と「グループの行動」に分類されたそれぞれの活動(行動)内容は、以下の通りとなる。

【個人の活動(行動)】
●定型業務(日常で行う、やり方が定まった仕事)
●情報収集(ネット検索や文献調査等)
●拡散思考(考えを拡げる・アイデアを生み出す)
●リフレッシュ(気分転換・休憩)

【グループの活動(行動)】
●情報共有(報告・連絡・相談などの情報共有)
●拡散打ち合わせ(ブレスト・アイデア出しの打ち合せ)
●アジャイル(手分けして行う協働作業や迅速な並行作業等)
●雑談(フォーマル・インフォーマルを含む気軽な雑談)
メタバース活用の「新たな働き方」検証を三井デザインテックらが開始。バーチャル空間でリアルなコミュニケーションを活性化
テレワークの導入で、従業員間のコミュニケーションが課題となっている企業もあるだろう。デジタル技術の発展により、仮想空間を創り出すことも可能になってきている中、バーチャル技術が働く空間にどのような効果をもたらすのか、今後の動向に注目したい。

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