株式会社メンタルヘルステクノロジーズは2021年7月30日、全国の医師1,386名を対象に実施した「新型コロナウイルスワクチンの副反応に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2021年7月16日~23日。これにより、医師のワクチン接種状況や、副反応の様子などが明らかとなった。
医師に聞く「新型コロナワクチン接種実態」と、最も多く出ている副反応とは?

9割以上が「ワクチン接種済」、打たない理由は「副反応が心配」が上位に

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進むなか、医師の接種はどの程度進んでいるのだろうか。

まず、「新型コロナウイルスワクチンを接種したか」を尋ねると、「はい」が93.7%、「いいえ」が6.2%という状況だった。調査対象者1,386名のうち、1,300名の医師がすでにワクチンを接種しており、医療従事者への優先接種は速やかに進行したと考えられる。
医師に聞く「新型コロナワクチン接種実態」と、最も多く出ている副反応とは?
次に、「ワクチンを接種していない」と回答した86名に「その理由」を尋ねた。すると、「長期的観点から今後の副反応が心配」が31.3%、「アレルギーが心配」が8.1%、「体調・持病が心配」が5.8%などという結果だった。

また職業柄、「仕事が忙しいため」という声や、「接種を希望するものの、予約が取れない」、「順番が回ってこない」などという回答も一定数あることがわかる。
医師に聞く「新型コロナワクチン接種実態」と、最も多く出ている副反応とは?

約6割に副反応とみられる症状が発生、最多は「接種部位の痛み」

続いて、「ワクチンを接種した」1,300名の医師に、副反応について尋ねた。すると「なし」が40.2%だった一方で、残りの約6割の医師に何らかの副反応と見られる症状があったことがわかった。具体的な症状を聞くと、回答が多かった順に「接種部位の痛み」(17%)、「発熱」(11.6%)、「倦怠感」(7.9%)、「発熱を伴う倦怠感」(5.1%)などとなった。

自由回答では「2回目のあと、翌日に全身筋肉痛」、「1回目は接種部の痛みだけだったが、2回目は接種翌日に倦怠感と発熱があった」、「軽いインフルエンザのような症状があった」などが挙がった。副反応の症状やその程度は、人によってさまざまのようだ。
医師に聞く「新型コロナワクチン接種実態」と、最も多く出ている副反応とは?
現時点でワクチン接種に関しては、「自治体による接種」だけでなく、「職域接種」を行う企業・団体も増えており、着々と進んでいるようだ。ワクチン接種を希望する従業員に対しては、「副反応」についても考慮したフォローやケアに努めたい。

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