ワクチンハラスメント対策・従業員のプライバシーを配慮し、経営者や担当者を支援

医療機関の外国人患者受入れ体制整備の包括支援や企業の健康経営支援を行うメディフォン株式会社(東京都港区、代表取締役:澤田真弓、以下メディフォン)は、2021年6月23日より、同社が提供するクラウド健康管理システム「your mediPhone(ユアメディフォン)」の新機能として、従業員の新型コロナウイルスワクチン接種状況を把握するためのサービスを提供開始します。また、新機能追加記念として、2021年6月23日からワクチン接種状況把握機能を含めた全機能を無料で利用できるキャンペーンを2021年11月30日まで展開いたします。

ワクチン接種状況把握機能でできること・企業活用のメリット

本機能では、従業員のワクチン接種意向を確認するためのアンケート実施と従業員のワクチン接種状況の報告受付が可能です。企業は従業員にシステム上から簡単に接種意向アンケートの回答や接種状況の報告を依頼することができ、従業員もオンラインで簡単にアンケート回答・接種状況の報告が行えます。従業員の回答・報告の結果は、人事部などの担当者がシステム上で確認することができ、自社の従業員のうちワクチンをすぐにでも打ちたい人の数(%)や、すでに接種を終えた人の数(%)などを把握することができます。

64歳以下へのワクチン接種が進むに伴い「従業員のワクチン接種をどのように推奨していけば良いのか」「現在企業内で行なっている活動制限やワクチン対策等をどのようなスケジュールで緩和していけばよいのか」「お客様への安心の提供をどのようにしていけば良いのか」等が今後各企業にて検討されていくことが予想されます。本機能を提供することで、企業がこうした課題に対して数値的根拠(従業員のワクチン接種率)をもって経営判断を行っていく一助となることを目指しています。

ワクチンハラスメント対策・従業員のプライバシーへの配慮

本機能の提供にあたっては、懸念されるワクチンハラスメントなどの課題に対応するために、①意向アンケートについては匿名での実施とし、結果も全社・事業所・部署ごとなど10名以上の集団での結果のみ表示、②接種状況報告についてはアンケートと同様の匿名実施、あるいは、個人の接種歴を企業側が把握できる形式(接種記録のアップロード機能付き)での実施を企業ごとに選択することができます。個人の接種歴を把握する形式については、業種や職種によって、業務上の理由でワクチン接種が強く推奨される場合があることを念頭においたもので、ワクチンハラスメント等にあたる事態が発生しないよう、個別企業の事情に合わせて慎重に提供を進めて参ります。

本サービス提供に至った背景

米国大手法律事務所のモリソン・フォースターが世界の大手企業などの法務担当者を対象に昨年実施した調査*では、欧米やアジアなどの80社のうち、56%が出社や出張などの企業活動を正常化するには従業員の5割以上へのワクチン接種が必要と考えているという結果が紹介されています。国内企業においても働き方をコロナ禍以前に戻すなどの企業の経営判断には、従業員のワクチン接種率も重要視されると考えられます。ワクチン接種が進むことの企業のメリットとして、従業員の感染・職場クラスター発生リスクの低下、各種制限等による仕事・業務への悪影響の低下、お客様への安心感を提供できること(特に接客業や飲食業・営業職等)などが考えられ、今後、ワクチン接種を従業員に推奨していく企業が増加していくことも予想されます。

しかし一方で、ワクチン接種は任意のため、強制・同調圧力にならないように注意することやプライバシーに配慮すること、ワクチン休暇(特別休暇)など接種しやすい環境を整えることなどが企業側には求められます。当社では「従業員に対する様々な配慮を行いながら、ワクチン接種を推奨する」という難しい業務を短期間で実施しなければならない経営者や担当者を支援するためのサービスが必要と考え、本機能を提供するに至りました。

*https://media2.mofo.com/documents/201208-impact-survey-covid-road-recovery.pdf (2021年6月23日確認)

提供サービス・企業

健康経営や社員の健康診断・ストレスチェック業務を担う人事労務担当者向けのサービスです。ユアメディフォンを利用することで、健康診断やストレスチェックの実施・結果データ管理、産業医面談の調整、労働基準監督署への報告書作成など、これまで人事労務担当者にとって面倒で工数を要すると考えられていた業務の大幅な効率化を実現します。また、健診やストレスチェックの結果の見える化で健康経営の推進支援も行います。ワクチン接種状況把握機能・PCR検査申込み・オンライン産業医面談/診療などのコロナ対策機能も充実で、ニューノーマルにも即対応可能。従業員画面の多言語化・オンライン産業医面談/診療における医療通訳サービス提供などで、増加する外国人従業員にも対応し、ダイバーシティ経営にも貢献します 。

メディフォン株式会社について https://mediphone.jp/

電話やビデオを通じた遠隔医療通訳サービス、医療従事者向けの外国人患者受入れ関連の研修・セミナーの開催などの事業を展開し、医療機関の外国人患者受入れ体制整備を包括的に支援しています。2017年からは「外国人患者受入れ医療コーディネーター養成研修」を開始し、医療従事者の外国人患者受入れ対応力の向上に先進的に取り組んできた実績を有します。核となる遠隔医療通訳サービスでは、2020 年から日本医師会会員向け医療通訳サービスとして導入も開始しました。さらに、2021年には、2億円の資金調達を経て、これまで培ってきた知見・ネットワークを生かした健康経営・予防医療に貢献する新事業としてクラウド健康管理システム”your mediPhone(ユアメディフォン)”を立ち上げました。ミッションは“医療における言語障壁を解消する”。