研修においてアクションプランや行動計画を立てさせることは、良くあります。

ところが、職場に戻った後に実行されないことが多いのが現実です。

・行動計画を忘れてしまう
・上司の協力が得られない
・学んだ事を活かす仕事がない
・モチベーションが続かない


など原因はたくさんありますが、そもそも行動が実践されるように計画されているか、という問題があります。

例えば、管理職の研修での行動計画の例です。

「組織が良くなるように積極的に部下と関わる」

これは一体何をしようとしているのでしょうか。


また、リーダーシップ研修での行動計画の例です。

「更なる品質向上を目指し、一日一回の品質管理を徹底!」

これも何をするのか良くわかりません。


次に、コミュニケーション研修での行動計画の例です。

「ネガティブ思考をやめ、ポジティブなことだけを言う」

英語が意味不明です。


最後に若手の研修での行動計画の例です。

「視野をもっと広げ、適宜、中間報告する。」

いったい、どんなことをいつするでしょうか。


すべてが、具体的な行動の計画とはなっていません。
どんな行動をするのか明確でないのです。
言葉遊びをしているといっても過言ではありません。
行動計画を行った本人はいたって真剣です。
いい加減にやろうなんて思っていないのです。

正しい行動計画の立て方を知らないのです。
問題なのは、研修企画担当者も講師たちもこの計画でOKとして見逃してしまっていることです。
これでは職場に戻ったあと行動するはずがありません。

これは「継続的に実行される行動計画の作り方」を知らないことによる問題です。
実は、行動計画が実行されるかどうかは、計画された時点で勝負がついています。
ところが最初から実践されるはずもない、NGワードを使った計画がまかり通っているのです。

例えば上の例ですと以下の4つのポイントがNGです。

1.「積極的に」「もっと」

 ○○的や副詞を使うと、程度が曖昧なので行動が続きません。
 主観的な価値観の入った言葉では、レベルを操作できてしまいます。
 客観的に測れるように行動の程度を明確にする必要があるのです。


2.「品質向上」「徹底」

  熟語を使った言葉には曖昧な言葉が多く実践されません。
  また体言止めの言葉も、具体的な行動とは言えません。

3.「ポジティブ」

  カタカナは思考停止になっている好例です。
  熟語などと同様、便利な言葉なのですが、具体性が欠けます。
  「コミュニケーション」「チームワーク」なども便利な言葉ですがどんなことをするのかはあいまいなのです。

4.「一日一回」「適宜」

  このようなタイミングの定義は結局実行されないのです。
  「週一回」、「週末に・・・」なども残念ながら続かない計画の良い例です。



正しい(実行され続ける)行動計画とは、

 「誰が実践しても、同じ行動がとられるような明確な言葉で明記されたもの」

である必要があるのです。


さあ!
『研修担当の皆さん! 実践につながり継続する行動計画を作らせよう』
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~やりっぱなし研修撲滅宣言~
「研修」が変わる「行動」が変わる45の具体策

永谷研一著
『人材育成担当者のための 絶対に行動定着させる技術』
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