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トランストラクチャ組織・人事コラム

第12回 お願い、押して!

株式会社トランストラクチャ 代表取締役シニアパートナー 林 明文
2014/01/28

  当社ではコラムによる情報発信をクライアントやマーケットに対して重要なコミュニケーション手段と位置付けています。このコラムは5年ほど前から力を入れ始めていますが、そもそもは日本の人事管理のあり方などの意見交換、情報発信することを目的として始めました。振り返りますとこの数年間ほぼ週に2コラムをアップし続けています。このコラムは自然発生的にスタートしましたが、多くのコラムを出すことによって、新たな発見がありました。

 コラムはアップした後に読者が評価のボタンを押すことによって点数管理されています。コラムの裏側ではコラムの評価がリアルに分かるようになっています。総じて肯定的な評価のコラムもありますし、逆に評価が分かれるものもあります。そして書き手がもっともおそれるのは、当然評価が低いことです。書く側ではこのコラムは評価がよいか悪いかをある程度予測しているのですが、実際の読者の評価とは必ずしも一致しません。
  コラムの評価は現在の経営者や人事部門の方の興味や意見が反映されているわけですから、われわれの人事管理に対する問題認識やソリューションを考える上で非常に重要な参考情報になります。書き手の評価が高く、読者の評価が高いことが望ましいことなのですが、書き手評価が高く、読者評価が低いのが最も傷つきます。内部では”自己満足コラム”といわれ、この話題にはふれづらいのです。また書き手評価があまり高くなくとも、読者評価が非常に高いこともあります。これは非常に勉強になります。マーケットの見方が修正されるからです。コラムの価値は読者の評価のみですので、過去のコラムはすべて点数化されて順位付けがされ、カテゴリー分けがされておりその指標のみで判断されます。

 このコラム施策は今後も継続していく非常に重要なツールと認識しています。しかし人事管理のあり方を論じるに多くの企業の事例や様々なソリューションを提供する立場からは、読者の点数を意識することは望ましいスタンスではないと思います。書き手の主張を鮮明にして、積極的に読者に投げかけや問いかけが重要だと思います。読者満足とは、まあ問題ないくらいのコラムを提供するのではなく、日常考え、思っていることをストレートに問うスタンスが重要で、最初から読者評価を意識するのではありません。

 書き手の一人として、自己の主張を鮮明にすることが読者に対する貢献であり、単に出した個別のコラムの点数が高い低いということだけではないのです。実際には自信を持って出したコラムの点が低いと相当こたえます。”読者評価を気にせず主張を鮮明に”などは、点を取れなかったときの言い訳に聞こえるかもしれませんが、今後もより積極的な発信のスタンスを堅持したいものです。ですので”お願い!評価ボタン押して!”と思っています。良くても悪くても何らかの評価をいただくことが重要なのです。そうしていただくことでよりコラムが進化すると思っています。
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著者プロフィール

株式会社トランストラクチャ 代表取締役シニアパートナー 林 明文

青山学院大学経済学部卒業。 トーマツコンサルティング株式会社に入社し、人事コンサルティング部門シニアマネージャーとして 数多くの組織、人事、リストラクチャリングのコンサルティングに従事。その後大手再就職支援会社の設立に参画し代表取締役社長を経て現職。
【執 筆】
「人事マネジメント30講」(トランストラクチャ)、「人事の定量分析」 (中央経済社)、「よくわかる希望退職と退職勧奨の実務 」(同文館出版)、「適正人員・人件費の算定実務 」(中央経済社・共著)、「雇用調整実行マニュアル」(すばる舎リンケージ)、「CFOハンドブック」(中央経済社・共著)、「人事制度改革と雇用調整の実務 」(中央経済社) その他人事雇用に関する講演、執筆多数。

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