開発背景-形骸化する1on1-
いまや、部下の成長や信頼関係の醸成、パフォーマンス向上、コミュニケーション促進などを目的として、多くの企業が導入している1on1ミーティング。しかし、その実態は、本来の目的を果たせていないケースが散見されます。弊社がお話をお聞きしたお客様からも、導入している1on1に感じている課題・悩みの声をいただきました。
「忙しいから出来ないなど、定着している部署としていない部署がある」
「導入から時間が経ち1on1が形骸化してきている。意味あるものにしたい」
「話が業務進捗に偏る傾向があり、メンバーの育成、キャリア開発の対話が十分と言えない」
「1on1は全社で実施しているが、運用は結果的に各部署各マネジャー任せになっている」
良かれと思って導入した施策が、効果を測定できないまま形骸化し、マネージャーとメンバー双方の負担になる。最悪の場合、質の低い1on1は従業員のエンゲージメントを下げ、会社への不信感を募らせ、予期せぬ離職の引き金にさえなり得ます。1on1は、導入して終わりではありません。適切に運用していくことこそが重要です。
ただ、1on1の課題を解決する、と言っても、なにかツールや研修を導入するだけでいいのか、というとそうではありません。各社が抱える現状の課題に適した施策でなければ、それもまた効果が得られないでしょう。
そのため、この根深い問題を解決するには、まず自社の1on1がどのような状態にあるのか、その「現在地」を客観的データに基づいて正確に把握することが不可欠です。そこで、シンギュレイトは、「1on1課題発見リサーチ」を開発しました。
新サービス「1on1課題発見リサーチ」とは
「1on1課題発見リサーチ」は、1on1に特化し、効果測定や現状分析をおこなう調査サービスです。1対1のコミュニケーションというブラックボックスになりがちな1on1を、第三者の客観的な視点からアプローチ。定量的なアンケート調査と、定性的なインタビューを通じて、マネージャーとメンバーの双方から1on1の実態を多角的にヒアリングし、現状を明らかにします。調査では、大きく2つの課題について掘り下げます。
▼1on1の「実施」にかかわる課題
目的通りに行われているか / どのくらいの頻度・時間数で実施しているか / どういうモチベーションで1on1を行っているか、など。
▼1on1の「効果」にかかわる課題
どのような話題を話しているか / 1on1の相手の理解をしているか / どのような話し方・聞き方をしているか、など。
これらのヒアリング項目の設計と調査分析は、理学の博士号をもつ弊社代表の鹿内学と、学際情報学の博士号を持つ弊社パートナー吉村春美の監修により実施。貴社の1on1における具体的な課題を特定し、優先順位を付けた改善策までを詳細なレポートとしてご提供します。
私たちは、「現在地を正しく知る」ことこそが、1on1を真に機能させ、企業の持続的成長に繋げるための最も重要な第一歩であると考えています。
レポートの最後には、現状の1on1をより良い方向へと導くための改善もご提案。質を改善する1on1サービス「Ando-san」や、科学に基づく1on1研修「ラボ」とあわせて、貴社の1on1運用と改善に伴走します。客観的データという羅針盤をもって、1on1を変えていきましょう。
