調査背景及び調査結果について

「複業留学」は、従業員が複業としてベンチャー企業で働くことで、「越境活動を促す」 サービスです。越境プラットフォーム「Teamlancerエンタープライズ(https://teamlancer.jp/lp/organization_activity )」を活用しピアラーニングを促すことで、越境学習を通じた組織風土の変革を目指します。

この度、2020年7月より提供を開始した「複業留学」は3周年を迎えることになりました。

3周年を記念し「複業留学」「越境サーキット」の越境学習プログラム参加者にアンケート調査を実施し、越境学習を通じたキャリア自律意識と本業への波及の実態をまとめました。

不確実な時代の中で高まる、従業員のキャリア自律の重要性。その手段として近年注目をされている越境学習ですが、その性質上なかなか成果や効果が見えづらいという特徴があります。本レポートが「越境学習」プログラムの参加を通じた従業員の変化と、組織波及の実態理解にお役立ていただければ幸いです。

▼調査方法
・調査方法:アンケート調査
・調査対象:エンファクトリーが提供する越境学習プログラム「複業留学」「越境サーキット」参加者を対象に実施(有効回答数 63件)
・調査時期:2023年4月~2023年5月
・調査項目:自律とは能力や経済力などを他者に依存せず行動することであり、キャリア自律は、「自らのキャリアを自ら切り開いていく」ことを表す。キャリア自律は心理と行動の要因で構成されており、それぞれを計測する問いを設計した(※1)

定量項目では「とても当てはまる/やや当てはまる/どちらともいえない/あまり当てはまらない/全く当てはまらない」の5つの回答項目から選択。定性項目では、自由回答(字数制限なし)で回答してもらった(設問項目はレポート内に掲載)

■ 調査結果(一部抜粋)
・主体的キャリア形成意欲-成長実感
約90%の参加者が「主体的・客観的に成長を感じた」と回答した。

・キャリア開発行動
85%以上の参加者が「新しい知識・技術への学びに努めるようになった」と回答した。

・主体的仕事行動
80%以上の参加者が「越境学習での経験を仕事に還元した」と回答した。

レポート全文には、越境学習を通じたキャリア自律の促進に関する調査結果について掲載しています。ぜひご覧ください。

レポートダウンロードはこちら:https://life-design.enfactory.co.jp/1935

コメント

〇 [越境学習第一人者] 石山 恒貴 教授(法政大学大学院政策創造研究科)
このたびは、複業留学が3周年を迎えられたとのこと、誠におめでとうございます!
エンファクトリーさんは、2011年の創業以来、「専業禁止!」というコンセプトのもと、自社で複業の実践を重ねていらっしゃいました。コンセプトを掲げた当時では、越境学習という考え方は、当時まったく注目されておらず、一般的には奇異に感じられたものと思います。しかし越境学習のフロントランナーとして自社で地道に実践を継続してきた結果、むしろ世の中がそのコンセプトに追いついてきたのではないでしょうか。
長年にわたる自社の実践や苦労があるからこそ、越境学習に参加される方々の気持ちに寄り添ったサービスができるものと思います。越境学習を冒険ととらえ、「越境を、みんなのものへ」というビジョンを実現するために、複業留学は大きな役割を果たすものと存じます。その実態を示す「社外プロジェクト参加が促すキャリア自律意識と本業への波及の実態」レポートが多くの方々の手に渡ることをお祈りいたします。

〇 [導入企業] 株式会社ニフコ 根津 幹夫様
3周年おめでとうございます!サービス提供の初年度から、Teamlancerと一緒に導入させて頂き、相乗効果での個々と組織の活性化で自己肯定感につながる「自信」が芽生え、
主体的な行動を取るようになったのを感じます。越境を通じて自己探索を促し、新しい価値観に自らが気づく体験が得られました。留学者に寄り添ったサポートで、参加者は安心して留学が出来たとの声が多く、細やかな支援に感謝です。これからも、様々な「気づき力」を身につける場からの「変化を創り出す力」を一緒にお願いします。

〇 [研修生] 浅野彰太様(東海東京証券株式会社 オルクドール二部 アドバイザリー 一課課長)
日常業務では(やらなければならない事)が前提となりますが、複業は自分の(やりたい事)を前提とする事ができます。逆回転する時計を手に入れた気分です。複数の候補企業の中から自分の強みや価値観にマッチした留学先を選ぶことが出来る他、エンファクトリーさんの強力なサポートもあり「初めての複業経験」として最適であると思います。多くの複業人、また未来の複業家と、その喜びを分かち合いたい!

〇 [受入企業] 大井彩子様(株式会社CafeSnap 代表取締役)
これまでに4名の方を受け入れさせていただきSNS分析、動画作成などをお手伝いいただきました。直近ではコーヒー専門店の“ドリップバッグコーヒー”をオフィスに設置販売する「OFFICE KISSA」というサービスを複業留学の中で企画。テストマーケティングを留学生の企業にて行ったところ、ご好評をいただいたため、弊社の1サービスとして正式に運営を始めました。留学生のご尽力があったからこそ立ち上げられたサービスだと思いますので、この出会いを作ってくださった複業留学に感謝していますし、「今後さらにさまざまな化学反応が起こるのでは」と、その可能性に期待しています。

■ 複業留学とは
「複業留学」は、従業員が複業としてベンチャー企業で働くことで、「越境活動を促す」 サービスです。越境プラットフォーム「Teamlancerエンタープライズ(https://teamlancer.jp/lp/organization_activity )」を活用しピアラーニングを促すことで、越境学習を通じた組織風土の変革を目指します。

【複業留学の特徴】
(1)本業をしながら越境学習できる(留学期間3ヶ月・稼働時間10〜30時間)
(2)従業員同士での学び合い(ピアラーニング)を推進し、組織へ還元できる
※Teamlancerエンタープライズを活用し、レポート投稿・留学活動のインタビュー記事掲載など
(3)受入企業は300社を超え、幅広い職種・働き方を選択できる

レポートダウンロードはこちら:https://life-design.enfactory.co.jp/1935

【参考文献】
※1 パーソル総合研究所「従業員のキャリア自律に関する定量調査」(https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/career_self-reliance.html)
【越境学習者の行動意識変化を調査】約95%の参加者のキャリア形成意欲が向上。キャリア自律にプラスの変化