会社の存続と従業員の雇用をいかに両立させるか。給与の一部を退職金に組み替える方策を中心に、社会保険料の節約に着目したキャッシュの確保方法を解説しています。

【本書のご紹介】
未曾有の危機が日本をそして世界を襲っています。多くの会社で、この危機をどう乗り越えればよいのかについて、議論がなされていると思います。その1つの手段としてリストラも検討されているかもしれません。
しかし、筆者はリストラを肯定しません。その代案として考えたのが、「リストラするくらいなら給与を下げて退職金を増やしなさい」という一風変わった方策です。これは、「給与を下げる」ことで資金を確保し、当面の経営の安定を図り、同時に「退職金を増やす」ことで従業員の負担感を軽減しながら「社会保険料の節約」にもつなげようという方策です。
給与を下げて、退職金を増やす(社会保険料を節約する)方策について、ストーリー仕立てで解説するとともに、2020年の年金制度見直しや副業、ジョブ型雇用などの最新の人事トピックをどのようにコロナ後の経営に活かすかという論点についても検討しました。

【本書の構成】
序 章 リストラがやってきた!
    人事部組替課プロジェクトのはじまり
第1章 まずは社会保険料のことを知っておこう
    退職金と社会保険
第2章 社会保険料を減らして退職金を増やす
    組替えのバリエーション
第3章 減らし方と増やし方
    組替設計の具体案
第4章 減ると増えるをどのように説明するのか
    組替実施に向けてのポイント整理
第5章 企業年金を利用してみる方策
    組替案への追加オプション
第6章 年金制度の変化と人生100年時代
    2020年年金制度の見直し
第7章 財務・会計の対応
第8章 公的年金制度
第9章 会社の退職金制度と年金制度はどうしてできたのか
第10章 副 業
第11章 ジョブ型の退職金
人事部長必見!大切な従業員の雇用維持の発想の大転換、危機を乗り越える「社会保険料節約術」のご紹介