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研修講師のこぼれ話66話~PDCAとモチベーション・その2~

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2020年11月18日

 来年の仕込み(営業)でバタバタしている研修講師の宇田川 摂です!今回は「PDCAとモチベーション」のその2です。前回は自分がゼロから作ったわけでもないPlanをそもそも厳しいスケジュールでブレイクダウンされてもモチベーションは上がらない、って話でした。
▶前回のお話はこちら https://www.hrpro.co.jp/agora/6499

では、どうすればいいのかを考えていきましょう。
実行部隊のPlanはスケジューリングよりもKPIの設定とマイルストーンの進捗管理方法を上司と一緒に考えるのが現実的です。特にマイルストーンの設定時に明確な『失敗基準』を設定しておくことが重要です。この設定をしないままで仕事がずれ込んでいくと後工程にしわ寄せが集まってしまいます。

マネジメント側はKPIとマイルストーンの管理と、万が一プロジェクトが途中で失敗基準を上回ってしまった場合のバックアッププランに注力すればいいので、組織が大きくなってもシステマチックにマネジメントできます(KPIとマイルストーンの管理までを担当に丸投げするとかなりの確率で組織が疲弊しますので要注意)。

まとめると、
・ブレイクダウンされたPlanを担当レベルでPDCA(特に無茶なPlan)させるのは非現実。
・担当レベルのPlanはKPIとマイルストーン(含む失敗基準)の設定。
・マネジメント側はメンバー全員のマイルストーンを把握し管理する。

PDCAに精神論を持ち込まないことが組織のモチベーションを維持するヒントだと思います。ちなみに最悪なマネジメントは「自分(担当側)で立てたPlanなんだからなにがなんでも結果をだせよ、俺(マネジメント側)は知らんぜ」です、ハイ。


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◆「研修講師のこぼれ話」バックナンバーはこちら◆
http://www.hrpro.co.jp/agora/author/a_vector

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