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「研修講師のこぼれ話」37話~炎上会見から学ぶファリシテーション~

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2018年05月24日

こんにちは、「受講者との対話を重視する研修講師」の宇田川 摂です!
今回は時事ネタをからめて「会議の場を仕切る力=ファリシテーション」についてです。

大学生スポーツで、プレー中でない選手に対してアンフェアな行為をしてしまった選手の記者会見は非常に誠実な印象を受けました。その一方で、その選手の会見をうけての管理的立場にある方々の記者会見はテレビ、ネットで炎上中です。また、記者会見を仕切る司会者の応対についても新たな火種となってしまいました。

この問題をファリシテーションの視点で改善できるとしたらどのような方法があるのでしょうか?

1)質問を仕切るスキル「バックトラッキング(おうむ返し)」
記者の質問に対していきなり回答するよりも、「〇〇〇というご質問に対してご回答いたします」「頂きましたご質問の意味は『〇〇〇』という解釈で間違いないでしょうか」などのワンクッションをいれるだけで記者への敬意と回答すべき内容の明確化を行うことができます。

2)自分の判断や意見は基本的にはいれない
ファシリテーターはその場を円滑に仕切るのが役割で、自分の意見を主張する役割ではありません。今回の炎上も記者の質問「〇〇大学のブランドが落ちますよ」に対してバックトラッキングをすることなく、且つ感情的に「落ちません!」を自分の意見を言ってしまいましたね。

 

では、どうすればよかったのか?のまとめに入ります。

1)会見の冒頭
「本日は20時という遅い時間での会見にお集まりいただきありがとうございます。遅い時間故、また会場の都合上、終了時間は3時間後の23時とさせて頂きます。また、質疑が90分を超えた時点で15分ほど休憩の時間を取らせて頂くことを悪しからずご了承頂ければと思います」

2)質問の重複を避けるために
多少くどくなってしまうのでケースバイケースになりますが、記者の質問を司会者が受け、バックトラッキングをした後にしかるべき回答者に回答してもらう、もしくは回答者がバックトラッキングをしてから回答をする。質問の重複を「言った、言わない」の議論にさせないためにリアルタイムでホワイトボードなりに板書をする。

3)参考になる事例
過去の事例ですが、ピアニスト新垣隆氏の記者会見では司会者が
①至る経緯の説明
②どんな質問でも時間が許す限り応えます
③謝罪のコメント+そのテキストを配布します
といった説明から入りました。会見における司会者のすばらしいファリシテーション(陰の功労者)だったと思います。

おまけ
今回の炎上司会者はマイクの持ち方もダメダメでしたね(マイクはその構造上、赤丸でかこった部分を手でおおってしまうと音がコモってしまいます)。

マイク

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