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採用ミスとはいわせない!輝く新入社員の育て方 11.プロ意識が成長に差をつける

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2017年04月04日

こんにちは。

4月になりました。

新入社員の皆様は、元気に出社されているでしょうか?

入社式のときの「社長のお言葉」には、新入社員の皆様が「これからここで頑張ろう」と思えるような、新入社員への期待や自社の可能性など、素敵なお言葉がたくさん詰まっておられたのではないでしょうか。

ときどき、このお言葉を思い出す機会を設けて、「自分はここで何に挑戦したいか」を考えさせるのもいいですね。

 

 

◆新入社員に問われる「プロ意識」

 

入社半年が過ぎると、基本的な業務を経て、戦力として成果を出してもらう時期に差し掛かります。

新入社員の意識の差が如実になってくるのも、この時期です。

成果を意識して行動する新入社員は、どんどん成長して存在感を発揮し、逆に成果意識の薄い新入社員は、受け身の行動から脱せられず、成長の角度がにぶってきます。

自らの成果に責任を持つ、「プロ意識」が問われるのです。

 

このプロ意識を最初から持っている新入社員も、もちろんいますが、皆が皆、そうとはいえません。

 

 

◆「プロ意識」を持たせる手段とは?

 

では、「自ら成果に対して責任を持つ」プロ意識を持ってもらうためにはどうすればよいでしょう。

 

1.セクション内での役割を与える

「朝礼の企画運営」「数字のとりまとめ」など、セクション全体に貢献できるものが望ましいですが、難しいものである必要はありません。

アドバイスは最小限に抑え、自分で考えさせることで、責任感と自主性を徐々に醸成するのです。

2.一年目の成果をコミット

上司またはエルダーと中間面談を実施し、一年目の最後の段階でどのような成果を目指すか、を考えさせ、コミットさせます。

3.成果に向けた「見える化」

コミットした目指す成果から各月の指標を設定し、表やグラフなどで「見える化」します。

短いスパンでの進捗がわかると同時に、その時に感じる達成感や悔しさが、成果への執念につながります。

4.「何のための仕事か?」を自問させる

新入社員が行なっている仕事に対して、「それは何のために行なっているのか?」「この仕事は、成果につながるのか?」という質問を、頻繁に投げかけたり、自問自答する習慣をつけさせたりしてください。

 

最初のうちは、成果を上げることに対してプレッシャーを感じ、「やらされ感」が出ることもあります。

しかし、プレッシャーの中、結果を出したときの達成感は何にも替え難い喜びがあります。

この時期は、新入社員が真のプロとなるために、甘えを断ち切る段階でもあるのです。

と同時に、成果を求めるプロセスでの、良い行動や小さな成果は見逃さずほめて、後押しをしてください。

 

 

★今日のポイント★

 

新入社員であってもプロ意識を持たせよう。

成果に責任を持たせるには、達成感で学ばせよう。

 

 

『行動人』2008年11月号「輝く新入社員の育て方(松井達則著)」第十回より要約

 

 

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