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HRTech領域で勢いがあるVCのランクキングデータと、投資先スタートアップ企業

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2016年03月17日

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こんにちは!HR NOTE編集部です。

HRTechへの投資は加熱しており、シリコンバレーではHRTech関連のスタートアップ企業が次々に誕生しています。2015年を振り返ると、HRTechサービスに関する投資額は24億ドルにのぼり、トータルで383件の取引が行われています。

そこで今回は、投資の観点からHRTech市場の盛り上がりをお伝えしたく、CB Insightsの記事をご紹介します。
CB Insightsは過去5年間にわたるHRTechサービスへの投資データをもとに、HRTech領域における積極的なVCを独自にランク付けしました。

 

HRTech領域におけるアクティブなVCのランキング

下記の表は、CB Insights による、2011年~2016年のHRTech領域におけるVCの投資状況を独自調査でランキングとしてまとめたものです。

表の左側がVCとそのランク、右側が投資先企業となります。

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こちらを見ると、Andreessen Horowitz(a16z)500 StartupsNew Enterprise Associates(NEA)がHRTech領域のスタートアップ企業に対し、最も積極的に投資しているVCのトップ3社となります。

 

Andreessen Horowitz(a16z)
2009年にスタートしたVCです。設立者はマークアンドリーセン氏とベン・ホロウィッツ氏。Facebook、Twitter、Instagramに早期から投資する事に成功し、今最も勢いのあるVCのひとつです。同社は「a16z」とも呼ばれています。
http://a16z.com/

 

500 Startups
500社以上に投資を行っているVCで、デイブ・マクルーア氏が代表を務めます。これまでに投資してきた企業は、LinkedInやGoogle、Amazon、Cisco Systemsなどの大企業に買収されており、多くの投資先で投資時から比べて評価額がアップしています。
http://500.co/

 

New Enterprise Associates(NEA)
1977年に設立された老舗VCでIT、医療、およびエネルギーテクノロジーの企業に投資を行っています。NEAと略されて呼ばれることもあります。投資先の企業は190社以上がIPO 、300社以上が買収されています。Groupon、Gilt Group、BuzzFeed等に投資。
http://www.nea.com/

 

リストのトップのAndreessen Horowitzと500 Startupsは、今やHRTechだけでなく、さまざまなアーリーステージにおいて2015年最もアクティブなVCです。

さらに表を読み解くと、以下の記載内容をハイライトとしてCB Insightsはまとめています。

 

 

■VCにとって日本のスタートアップ企業も投資先として注目
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・Rank:1 Andreessen Horowitz
この1年間、Andreessen Horowitzは多くのアーリーステージのHRTechサービス提供企業へのを投資を行い、その中には人事評価システムサービスのReflektiveや採用ソフトウェアサービスの Jopwellがあります。
さらに2015年5月にZenefitsの5億ドルのメガラウンドにも参加しました。

・Rank:2 500 Startups
500 Startupsはオフィス管理ソフトウェアのService Partner ONE、人事管理プラットフォームのAllay、インターンシッププラットフォームのGlintsなどを含めた数社に出資をしています。

・Rank:3 New Enterprise Associates(NEA)
ランクキング3位はNew Enterprise Associates(NEA)です。
NEAはフリーランス向けマーケットプレイスのElanceに投資を行い、その後ElanceはクラウドソーシングサービスのoDeskと合併しています。そして親会社のUpwork Globalが生まれました。その合併を受けてNEAは2014年11月にUpworkに300万ドルの投資をしました。

・Rank:4 Khosla ventures
4位のKhoslaは、Zenefitsをはじめ、採用ソフトウェアスタートアップのPymetrics、エンジニア向け採用サービスのHackerRankを始めとした数社に投資を行っています。

・Others
その他のVCとしては、SV Angel、 East Ventures、 Kapor Capital、Lerer Hippeau Venturesが挙がっています。

East Venturesは東南アジアを中心に活動をしており、労務管理システムサービスのSmartHRオンライン病気事典サービスのMEDLEY転職支援サービスのLiBインターン求人媒体サービスのTechouse動画就活プラットフォームサービスのLeading Markなど、日本のHRTech領域のサービスを提供している企業にも投資を行っています。

 

■最後に
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いかがでしたでしょうか。

2016年も引き続きHRTech領域への投資は活発になってくるかと思います。
そして、日本でも既に数社が資金調達をしているように、国内のHRTech領域のサービスも注目され始めており、次々と新しいサービスが生まれています。

今後も投資の側面からHRTech情報をお届けさせていただきます。

【参考】
https://www.cbinsights.com/blog/hr-tech-most-active-investor-infographic/

 

 

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