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「そこそこの仕事」と「すごい仕事」を分けるものとは?

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2016年04月12日

今回のブログは以前の海外出張中に感じた事を書かせていただきたい。

3年ぶりにニューヨーク、そして、ワシントンD.C.、シアトル、バークレーに

パートナー校であるビジネススクール、大学、語学学校の視察、

そして、クライアント企業の選抜リーダー研修のアテンドに行った。

 

その時期、アメリカ各地では、クリスマスシーズンを迎えるべく飾り付けの様子があちこちで行われていた。

 

その時もニューヨークで散歩をしていたら、ビルの前の並木通りで、

飾り付けをしている人たちを見かけ、なかなか面白い光景だったので

写真を撮ろうとしたら、笑顔でもっと撮ってくれとジェスチャーをしてくれた。

アメリカらしい陽気な人たちだと思わずこちらも笑顔になってしまった。

 

そして、次の出張先のワシントンD.C.では、話題のUberを使ってみた。

今、急劇に伸びている、自動車配車アプリである。

日本ではまだ拡がっていないが、アメリカの大都市圏では一般化してきている。

 

今回、提携先のジョージタウン大学から、ダレス国際空港までの約40分の道のりだったが、

なかなかいい体験だった。iPhoneのアプリから呼び出して、なんと2分で到着!

バミューダから移民してきたいという女性ドライバーの運転するジープだった。

学校で日本語を勉強したこともあり、日本が大好きとのこと。

彼女の人生観、移民のキャリアなどを話しながらで私にとっても勉強になった。

 

なぜこのエピソードを紹介したかというと、IT化によるグローバル化の影響を

まさに肌で感じるものであったからだ。

 

前者のクリスマスの飾り付けを行っている男性らの仕事は地元密着型のため、

グローバル化の影響を受けにくく、なかなかなくならないものだ。

反面、後者のタクシードライバーの彼女の仕事も地元密着型ではあるが、

これから様々な影響を受ける分野でもある。

彼女の場合、Uberが出来たことによりこれまではタクシードライバーの専属の仕事であった

サービスを手軽に、自分の空いた時間帯に提供出来るようになった。

しかし、それは既存のタクシードライバーやタクシー会社が影響を受けていることになる。

そして、彼女の仕事が安泰かというとそうでもない。

タクシーの自動運転の開発についてテレビで見たが、5年以内に実用化に入るという話がされていた。

そうなれば、携帯電話に入っているUberのアプリからタクシーを自分のところに呼び、

ロボットタクシーに乗り、音声認識ソフトで行き先を伝えるだけとなる。

技術が発展すれば、街の隅々まで知り尽くしたベテランドライバーですら、

ロボットタクシーに太刀打ちが出来なくなるであろうことは容易に想像できる。

もしそうなるとバミューダからの移民の彼女のような仕事も大幅に削減される。

 

ここでふと、以前に本ブログでも紹介したことがある、ラリー・スミス氏の

「あなたに夢の仕事ができない理由」というTEDの動画を思い出した。

 

http://www.ted.com/talks/larry_smith_why_you_will_fail_to_have_a_great_career?language=ja

 

この動画は私のワークショップ、「パーソナル・グローバリゼーション」でも使っているものだが、

この中で、ラリー・スミスは、世の中には「そこそこの仕事」と「すごい仕事」があると語っている。
そしてそこそこの仕事は消え去るのみだと訴えている。

ビジョンとパッションを持つことの大切さを伝えているスピーチではあるが、

同時に真意は、誰にでもできる仕事は賃金の安いところで集約され、

それ以外の仕事はAIやロボットがやってしまうという警鐘だと考えている。

 

自分たちの仕事を奪うイノベーションの出現の予測は非常に難しい。

しかし、もし自分の仕事が「そこそこの仕事」であり、

新興国低賃金の人たちやロボットやAIができる可能性があるのであれば、

自分の仕事を「すごい仕事」にしていく、という考えを持っておかないと、

これからのキャリアにおけるリスクは高くなるのではないだろうか?

企業向けのグローバルマインド醸成研修に携わる中、

まだまだ自分たちとは無縁の世界、対岸の火事である(そう思いたい)と考えている人が多いという印象である。

 

先が見えない世の中だからこそ、自分のキャリアはこのまま続く、予測できる、

という根拠なき楽観や傲慢は捨てなければらないと考えている。

 

世の中の動きに敏感で、そして自分たちの仕事が時代にあったものかを定期的に点検しながら、

必要なスキルや知識を新たに身に付けることを厭わず、楽しむ、という姿勢が不可欠であろう。

 

私自身も一経営者として、付加価値の高いサービスを提供できているか

改めて振り返るきっかけとなった海外出張の一コマであった。

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