昨年度の人事イベント動員数No.1。日本中の人事部が認めた日本最大級の人事フォーラム・カンファレンス HRサミット2015

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景況感と共に難易度を増す採用市場

〜これから何をなすべきか〜

HR総研 研究員(ProFuture株式会社)
清水 良子

今年、HR総研で行いました人事担当者向けWEBアンケート調査結果(調査期間:2015年1月14日〜4月22日)を基に、採用市場についてご報告させていただきたいと思います。まず、キャリア採用についてお話ししますが、前提として、景況感とともに有効求人倍率は年々上がっています。厚生労働省のデータを見ますと、有効求人倍率は平成27年度4月で1.17倍、前月比0.02ポイントアップとなっています。

 

私どもの調査では、昨年度、つまり2014年度の年間のキャリア採用実績人数をお聞きしました。1001名以上を大企業、大手企業、301名〜1000名を中堅企業、300名以下を中小企業として企業規模別に調査していますが、採用できた人数は、どの企業規模でも「1〜10名未満」との回答が最多でした。ただ、大企業では「501名以上」との回答も1割程度あるのが現状です。

 

また、この市況の中で、採用目標人数に対してどれくらい達成できたのかをお聞きすると、9割程度という企業が全体の4分の1でしたが、5割を切っているという企業も4分の1を占め、そのうち1割程度は採用ができなかったというご回答でした。特に、中小企業で厳しくなっている状況です。

キャリア採用を行う目的は「欠員補充」が「増員」を上回る

そんな中で、2015年度採用目標人数をお聞きしたところ、どの企業規模でも「変わらない」とご回答の企業がボリュームゾーンではありますが、「減る」より「増える」が多くなっており、全体的には増加傾向です。特に中小では3分の1が「増える」と回答されています。

 

さらに、キャリア採用を行う目的はというと、「欠員補充」44%、「増員」34%、「自社にない知識・ノウハウの獲得」17%、「その他」5%となりました。「欠員補充」が「増員」を上回っていることから、採用人数の増加に加え、人材の流動化が活発化している現状がうかがえます。

 

募集している職種としては、一番多いのは「営業職」で、業種にかかわらず6割の企業が募集されています。次に多いのは、メーカーでは「生産技術職」、非メーカーでは「IT関連職」というご回答です。また、募集している役職は「一般社員」がメインで8割程度、次に多いのは「係長・次長クラス」ですが、大手では「次長・課長クラス」を募集しているというご回答も4割を超えています。募集している年齢層は、メインは「30代前半」(84%)、「20代後半」(72%)ですが、「50代」(11%)、「60代」(4%)も一定のニーズがあります。

最も多く利用されるが不満の声も多い「人材紹介」「転職ナビ」

次に、キャリア採用で利用している手段・支援サービスについてお聞きしました。最多は「人材紹介」(62%)で、続いて「転職ナビ」(43%)、「自社ホームページ」(42%)、「ハローワーク」(41%)となっています。

 

最も利用されている「人材紹介」と「転職ナビ」に対し、企業の方々が何を期待しているのかをご質問したところ、「人材紹介」については、回答が多い順に「求める人材の紹介を増やしたい」(52%)、「紹介手数料を抑えたい」(49%)、「紹介入社者とのミスマッチを減らしたい」(41%)となりました。特に、フリーコメントの回答には「ミスマッチ」という言葉が頻出しています。

 

一方、「転職ナビ」への期待としては、「ターゲット層の応募を増やしたい」というご回答が60%と最も多く、続いて「応募数を増やしたい」(39%)、「コストをできるだけ抑えたい」(39%)となっています。フリーコメントの回答では、「費用対効果が悪い」、「ターゲット以外の層の応募が結構ある」というご意見が寄せられています。   こうした声が背景になっていると考えられますが、利用している「人材紹介/転職ナビ」の満足度についてお聞きすると、「人材紹介」「転職ナビ」ともに、「非常に満足」「まあまあ満足」というご回答を合わせても半数に満たない状況です。

 

では、今後ニーズが高まると思われるキャリア採用の手段・支援サービスは何かとお聞きしたところ、「人材紹介」が1位、「転職ナビ」が2位と変わらず上位ですが、「従業員からの紹介」、「クライアント・パートナー等、関係者からの紹介」、「転職者データベース」の順位が上がっています。転職者データベースは、転職したい方が自分の情報を登録しておき、企業が自社のニーズに合った方を探して直接アプローチできる仕組みですが、こういったダイレクトリクルーティングの手段に対する期待が高まっていると思われます。

レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。

提供:ProFuture株式会社

清水 良子

HR総研 研究員(ProFuture株式会社)
清水 良子(しみず りょうこ)

2000年にお茶の水女子大学芸術行動表現学科 舞踊コース卒業。「舞踊」という芸術の考察に留まらず、英国での1年間の就業を通じ「人間の関係性」とビジネスの連関性に興味を持つ。2001年、株式会社リクルート入社。HR領域の事業に携わる。2006年、株式会社リンクアンドモチベーション入社。採用成功の戦略立案・採用活動のプロセス設計のコンサルタントとして従事。2014年より現職。HR総研研究員として、人事分野全般に渡る各種調査の企画・分析を担当。