福利厚生の未来を創るベター・プレイス~その成長を支える強みやビジョンとは?

株式会社ベター・プレイスは、2018年に厚生労働大臣認可の確定給付企業年金「福祉はぐくみ企業年金基金(通称:はぐくみ企業年金)」を設立し、現在その普及推進、導入設計・支援、各種サポート等を行っています。そんな同社が目指すのは、地道に真面目に生きている普通の人たちが、お金の心配などすることなく、幸せな暮らしが送れるような社会の実現です。

果たしてどのような経緯で、そうした経営理念にたどり着いたのでしょうか。また現在、導入企業数3,600社・加入者数8.8万人に達するなど、急成長を遂げている理由や同社の強みについてもご紹介します。

目次

創業から躍進続くベター・プレイス

ベター・プレイスとは?

2011年に創業した株式会社ベター・プレイスは、『ビジネスを通じて、子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくる。』を経営理念に掲げ、中小企業を中心に、お金の福利厚生である企業年金制度「はぐくみ企業年金」(正式名称:福祉はぐくみ企業年金基金)の導入推進・継続サポートを展開。従業員満足度・エンゲージメントを高め、誰もが「お金の心配をなくし、自分らしく働ける」社会を作るための事業を展開しています。

創業に至る背景とサービスに込めた想い

代表取締役社長の森本新士氏は、小学生の頃に両親が離婚。シングルマザーとなった母親の苦労を見て育ったそうです。また父親の商売を手伝っていた弟は、事業の倒産により自己破産。こうして貧困や家族の苦労を目の当たりにした経験から、「まっとうに生きている普通の人が、お金の心配をせず、安心して働ける社会を作りたい」という想いに至り、企業年金制度を通じて中小企業とそこで働く人の資産形成を支援するベター・プレイスを創業しました。そして今、同社は「やさしい人がやさしいままでいられる世界へ」というビジョンを掲げ、社会全体の課題解決に貢献することを使命に企業活動を行っています。

当初は、お客様へ「企業型確定拠出年金(企業型DC)」の導入を提案していましたが、その仕組みがライフスタイルに合わない方々がいること、投資への抵抗感など加入にハードルを感じる方々がいることを知り、それならもっと加入しやすい企業年金を作ろうと「はぐくみ企業年金」を設立。同制度は、当初は主に保育や介護など福祉業界や医療業界の法人が中心顧客でしたが、サービスを通じて地道に信頼を獲得していき、今ではさまざまな業種の中小企業へと導入が広がってきています。

導入企業数3,600社・加入者数8.8万人を突破

ベター・プレイスは企業で働く従業員に対する福利厚生を支援し、人材不足等の課題解決に貢献するため、創業以来、企業年金・退職金制度の導入支援を軸に成長してきました。そうした中で「はぐくみ企業年金」は、導入企業数3,600社・加入者数8.8万人を突破(2025年3月末時点)。平均加入率は70%超え、運用資産残高は428億円超えと拡大を続けています。また金融機関と業務提携やビジネスマッチング契約を締結し、連携する金融機関は30社に達しました。

資金調達に関しても、2021年の東大IPC等を引受先とする第三者割当増資を皮切りに、2023年には東大IPC等を引受先とする第三者割当増資(シリーズB)、株式会社Dual Bridge Capital等を引受先とする第三者割当増資(シリーズB延長ラウンド)を実施。2024年にはサファイア・キャピタル株式会社等を引受先とする第三者割当増資(シリーズC)を実施。2025年にはアセットマネジメントOne株式会社、レオス・キャピタルワークス株式会社等を引受先とする第三者割当増資(シリーズD)を実施するなど実績を残しています。

さらに大手テレビ局の番組出演や大手新聞社への掲載など、数多くのメディアにも取り上げられ、今や各方面から注目を集めています。

福利厚生の新たな可能性を創造~企業と従業員の安心を支える仕組み

中小企業が導入しやすいお金の福利厚生「はぐくみ企業年金」

「はぐくみ企業年金」は正式名称を「福祉はぐくみ企業年金基金」といい、厚生労働大臣の認可を受けて設立された企業年金制度です。もともとは保育・介護など福祉業界や医療業界に従事する方々の資産形成を支援することを目的に2018年に設立されましたが、現在ではさまざまな業種・業界で利用されており、原則、厚生年金の適用事業所であれば導入することができます。

加入者が得られるメリットとしては、元本保証(※)がある点や、加入期間が1カ月以上あれば、積立額の全額を受け取れる点などが挙げられます。また「確定拠出年金」(企業型DCやiDeCo)の場合、資産運用は加入者自身が行わなければなりませんが、「はぐくみ企業年金」の場合、運用面でわずらわされることはありません。さらに本来は高齢期の資産形成を目的とした制度ですが、退職時や休職時、育児・介護休業時などにも給付の受け取りが可能です。
(※)運用実績により不足が生じた場合は、事業主が不足分を補てんします。

ベター・プレイスでは、「はぐくみ企業年金」の加入業務受託機関として、加入事務業務、制度設計、導入支援、各種サポートなどを実施。また前述したように、30社の金融機関と提携しながら、企業年金制度が未整備である多くの中小企業に向けて日々普及を進めています。

企業年金の導入を効率化する企業年金DXシステム「はぐONE」

ベター・プレイスでは、独自開発した企業年金DXシステム「はぐONE」の提供も行っています。「はぐONE」は、「はぐくみ企業年金」の加入者および企業担当者向けの管理システムで、加入者は掛金や積立額の確認、掛金シミュレーション、掛金変更の申請を、企業担当者は掛金変更申請の承認、掛金決定情報一覧のダウンロードなどを、スマホやPCから簡単に行うことが可能です。さらに管理・運営の効率化だけでなく、社内のペーパーレス化の促進にもつなげることができます。

中小企業従業員を中心に、支持が広がっている

「はぐくみ企業年金」は、女性の加入者の割合が約60%です(2025年3月時点)。また加入者の10%がパート職員となっており、雇用形態を問わず、働く方々の安心を与える存在にもなっています(2024年11月時点)。

さらに導入している企業のうち、約96%が従業員300名以下の中小規模法人(※)です。日本の全企業数のうち、中小企業数は99.7%、中小企業で働く従業員数は69.7%を占めており、さらに従業員規模30~99名の企業の中で退職年金制度がある企業はわずか16%しかありません。一方、企業年金の導入はまだまだ大企業が中心で、企業規模が小さくなればなるほど導入率が下がる傾向にあります。そうした中、「はぐくみ企業年金」は零細~中小企業を中心に導入が年々拡大しています。
※厚生年金被保険者数記録のある2018年4月~2024年9月までに導入した2,849法人が対象

ベター・プレイスには従業員を大切にする風土がある

成長を後押しし、働きがいを醸成する

「やさしい人がやさしいままでいられる世界へ」をビジョンに掲げるベター・プレイスでは、何より自社の従業員を大切にしています。すべての従業員が能力を最大限に発揮して日々の業務に取り組めるよう、教育・評価・環境づくりなどの観点からさまざまな施策を整備。例えば、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)浸透と人材育成のために、成果だけでなくMVVを体現する行動ができているかもあわせて評価する新評価制度を導入・実施したり、全従業員を対象に、他者への理解や適性への理解を目的とした研修を行ったりするなど、多岐に渡る研修・教育プログラムを用意しています。

またマーケティング支援ツールや営業支援ツールを使いながら実務を通じて専門スキルが身につけられるため、業界未経験者や新卒・第二新卒の若手従業員も早期かつスムーズに仕事や職場に慣れることが可能です。さらに年功序列ではなく、実績や日々の行動が対象となる正当な評価制度を導入しているため、自然とやりがいや働きがいも醸成されます。

加えて働きやすい環境づくりという観点では、従業員の負担軽減と業務効率化を実現するシステムを導入。また仕事と家庭の両立を推進すべく、リモートワークやフレックスタイム制も導入。このようにさまざまな制度を整備しつつ、同時に、従業員の良いアイデアを積極的に取り入れ、やりがいや自己成長を重視する風土を根付かせることで、従業員は日々生き生きと働くことができるというわけです。ちなみに同社では、社会貢献に対する想いを強く持って入社する人材が集っており、ビジョンへの共感度が高いのも特徴と言えるでしょう。

従業員が主役の「参加型資本主義」

ベター・プレイスでは、株主資本主義やステークホルダー資本主義ではなく、「参加型資本主義」を志向しています。もちろん株主やステークホルダーを軽視しているわけではありません。株主を大切にしつつも、あくまで主権者、そして競争力の源泉は従業員であるという考え方です。従業員に株主として会社経営に参加してもらい、全社一丸となって顧客価値創造やイノベーションを実行し、従来のような利益の最大化から、付加価値の最大化・付加価値の最適分配・従業員重視の付加価値分配へと舵を切っています。

ベター・プレイスが目指す未来

2037年までに加入者数150万人を目指す

ベター・プレイスが目指すのは、中小企業で働く方々やエッセンシャルワーカーの人たちがお金の心配をすることなく、自分らしく働ける環境をつくること。そのために今後も引き続き、富裕層向けのビジネスの強化でなく、実直に普通の人たちの資産形成を応援していく考えです。またその視線は海外にも向けられています。アジアの貧困問題の解決にも取り組むべく、ベター・プレイスとしてマイクロファイナンス事業者への投資や支援を行い、市井の人たちがさらに恩恵を受けられる世界を実現させたいと考えています。

目標とする加入者数は、2027年までに22万人、そして2037年までに150万人。そんな未来を見据えて、今後も全国の中小企業に向けた「はぐくみ企業年金」のさらなる普及・サービス提供を強化していきます。

【協力企業様のご紹介】
株式会社ベター・プレイス
所在地:〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町1-1 住友市ヶ谷ビル15F
代表者:代表取締役社長 森本 新士、代表取締役COO 古市 成樹

事業内容:
・企業年金DXシステム「はぐONE」の提供
・「福祉はぐくみ企業年金基金」企業年金・退職金制度導入設計・サポート
・企業型確定拠出年金導入設計・サポート
企業URL:https://bpcom.jp/

【代表プロフィール】
・森本 新士氏
株式会社ベター・プレイス 代表取締役社長
アリコジャパンを経て、スカンディア生命にて長期投資の可能性を学び、グローバル株式への積立を通じた資産形成を、まとまった資産を持たない個人でも行えるようにと、かいたく投信株式会社を創業。その後、エッセンシャルワーカーが有利に資産形成できる仕組みを提供しようと株式会社ベター・プレイスを創業するとともに、福祉医療業界で働く人々の資産形成プラットフォームとして福祉はぐくみ企業年金基金を設立。
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員、1級DCプランナー。

関連記事

記事一覧

おすすめ記事

ページトップへ
©2021 HR Institute Inc.