プレゼンテーションとは?目的や構成、作り方・話し方のコツを紹介
プレゼンテーションは、ビジネスの場面で欠かせないスキルの一つです。しかし、プレゼンテーションは、単に自分の言いたいことを発表するだけでは意味がありません。 相手に納得してもらい、明確なメッセージが伝わることが大切です。
そのため、プレゼンテーションを行う上では「目的・構成・作り方・話し方」の四つの要素が重要です。この記事では、プレゼンテーションを成功に導くための具体的なコツを紹介します。
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プレゼンテーションとは
プレゼンテーションとは、企画やテーマを効果的に説明し、相手の理解を促す手段です。この概念は米国の広告業界から始まり、現在ではあらゆるビジネスシーンで重要なスキルとなっています。
プレゼンテーションは英語で「presentation」と表記され、「表現」「紹介」を意味します。語源は「贈り物(プレゼント)」とも言われ、一方的な売り込みではなく、相手に価値ある情報を提供することが重要です。効果的な説明技法を用いて、多くの人に知ってもらいたいテーマや企画を伝える手段として広く活用されています。
プレゼンテーションの本質は、情報や考えを明確かつ説得力のある方法で伝えることにあります。優れたプレゼンテーションは、聞く人の注目を集め、理解を深め、最終的には行動の変化や意思決定を促すことができます。
効果的なプレゼンテーションのポイント
効果的なプレゼンテーションを行うためには、その目的を明確に定めることが不可欠です。プレゼンテーションの主な目的は、相手の意思決定や具体的な行動を促すことにあります。この目的を達成するためには、相手のニーズを正確に把握することが重要です。ここでは、これらのポイントについて詳しく解説します。
目的を明確にする
プレゼンテーションの目的は、具体的な行動を促すことです。単なる情報提供にとどまらず、相手の意思決定や行動を促すことが重要です。効果的なプレゼンテーションは、相手の視点やニーズに沿って内容が構成されています。
例えば、製品の購入や新サービスの利用が目的の場合、一方的な提案ではなく、相手の利益や課題解決に焦点を当てます。共感を得ながら具体的な行動の決断を促すことで、プレゼンテーションの目的を達成することができます。
プレゼンテーションの成功は、相手が行動を起こすかどうかで判断されます。そのため、相手の立場に立って考え、何が相手にとって価値があるのかを明確に示すことが大切です。
事前に相手のニーズを把握する
プレゼンテーションの効果を高めるには、相手のニーズを正確に把握することが重要です。相手の興味関心や要望を理解し、それに応える提案を行うことで、相手の納得や行動につながるプレゼンテーションが実現します。
例えば、相手の年代や職業を考慮し、興味関心や課題を想定します。さらに、相手のニーズを的確に把握するためには、事前のリサーチや情報収集が欠かせません。相手の組織や業界の動向、競合他社の状況などを調査し、相手が直面している課題や目指している目標を明確にすることで、より的確な提案が可能になります。自己満足の構想ではなく、相手のニーズに焦点を当てることで、興味を引き、行動を促す効果的なプレゼンテーションが可能です。
また、プレゼンテーション中も相手の反応を観察し、必要に応じて内容を柔軟に調整することも必要です。このように、相手のニーズを的確に捉え、それに応える内容を提供することで、説得力のあるプレゼンテーションを実現できます。
プレゼンテーションの構成
プレゼンテーションには「伝わりやすい構成」があります。効果的なプレゼンテーションを行うためには、適切な構成を選択し、内容を論理的に組み立てることが重要です。ここでは、プレゼンテーションの代表的な構成方法として、「序章・本論・結論」「PREP法」「DESC法」の3つを紹介します。各構成法には特徴があり、プレゼンテーションの目的や対象に合わせて選択することが大切です。
序章・本論・結論
プレゼンテーションは、序章・本論・結論の3部構成で組み立てるのが効果的です。この構成により、相手はプレゼンテーションの内容を理解しやすくなり、プレゼンターの主張が明確に伝わります。
序章では、テーマや背景を簡潔に説明し、相手の興味を引きます。始めに聴衆の注目を集め、プレゼンテーションの方向性を示すことが重要です。本論では、データやグラフを用いて具体的な内容を提示します。例えば、製品PRの場合、価格や性能の優位性を示します。ここでは、論理的な展開と具体的な事例を組み合わせることで、説得力を高めることができます。結論では、主要ポイントを再確認し、相手に行動を促します。この部分では、プレゼンテーション全体のまとめと、聴衆に期待する具体的なアクションを明確に伝えることが大切です。
この3部構成の流れにより、相手の理解と記憶が促進されます。各パートの時間配分にも注意を払い、全体のバランスを整えることで、より効果的なプレゼンテーションを実現できます。
PREP法
PREP法は、相手の関心を即座に引き、論理的な流れで説得力を高めることができる構成方法です。PREP法の構成は以下の通りです。
- Point(結論):最初に主張を明確に述べる。
- Reason(理由):結論を支持する理由を説明する。
- Example(具体例):理由を裏付ける具体的な事例やデータを提示する。
- Point(結論):最後に再度結論を強調し、印象付ける。
この構成を用いることで、聞き手はプレゼンテーションの内容を理解しやすく、プレゼンターの主張を明確に把握できます。PREP法を活用することで、プレゼンテーションの全体的な流れが整理され、聴衆の理解度と記憶の定着率が向上します。
DESC法
DESC法は、問題解決型のプレゼンテーションに適した効果的な構成方法です。この方法は、状況を客観的に分析し、論理的に解決策を提案することで、相手の理解と同意を得やすくなります。DESC法の構成は以下の通りです。
- Describe(描写):客観的な事実や現状を説明する。
- Express(表現):状況に対する主観的な意見や懸念を述べる。
- Specify(具体化):具体的な解決策や提案を示す。
- Consequences(結果):提案実践後の期待される結果を提示する。
この構成を用いることで、プレゼンテーションの流れが明確になり、聴衆は問題とその解決策を段階的に理解することができます。また、客観的な事実から主観的な意見、そして具体的な提案へと進むため、説得力のある内容となります。最後に期待される結果を示すことで、提案の価値を強調し、相手の行動を促すことが期待できます。
プレゼンテーション資料の作り方

プレゼンテーションのスライドや資料を作る際には、情報の選別と視覚的な工夫が必要です。見にくい資料では、どれだけよい内容でも相手の理解や共感を得ることができません。ここでは、プレゼンテーションの効果的な作り方について解説します。
必要最低限の情報
効果的なプレゼンテーション資料を作成するためには、伝えたい核心的なメッセージを明確にし、それを支える必要最小限の情報のみを盛り込むことが大切です。多すぎる情報は相手の注意を散漫にさせ、主要なポイントの理解を妨げてしまう可能性があります。
一枚のスライドに盛り込む情報は、相手が一目で把握できる程度に留めましょう。具体的には、一枚のスライドで伝える内容は、一つのメッセージに絞るようにします。例えば、製品紹介スライドの場合、主要機能と利点のみを簡潔に示し、詳細な仕様や不必要な装飾は避けます。また、箇条書きの項目を5つ以内に抑えたり、グラフや図表は一つのスライドに一つだけにするなどの工夫が有効です。
見やすい色・フォント
プレゼンテーションのスライドデザインには、見やすい色とフォントの選択が重要です。適切な色とフォントの使用は、情報の伝達を効果的にし、相手の理解を促進します。色は3色以内に抑え、背景にはグレーなどの無彩色を使用します。強調したい情報にのみ色を使います。
フォントはメイリオ、游ゴシック(Windows)、ヒラギノ角ゴ(Mac)など可読性の高いものを選びます。これにより、統一感があり見やすいデザインが実現します。
画像・イラスト
プレゼンテーションには、適切な画像や図表を活用することが効果的です。視覚的要素は、文字量を減らしつつ情報を効果的に伝え、注意を引き付けます。例えば、売上推移のグラフや製品のイラストを使用することで、データの理解が促進され、説得力が増します。また、複雑な概念を簡単な図で表現することで、理解が深まりプレゼンテーションの効果が高まります。
プレゼンテーションの話し方
プレゼンテーションでは、内容だけでなく話し方も重要です。効果的な話し方を身につけることで、相手の注目を集め、メッセージを印象的に伝えることができます。ここでは、プレゼンテーションにおける効果的な話し方のポイントについて解説します。
これらの話し方のテクニックを意識し、練習を重ねることで、より効果的なプレゼンテーションを行うことができるでしょう。
結論ファースト
プレゼンテーションでは、結論を最初に述べ、その後に理由や事例を説明するのが効果的です。結論から伝えることで、相手の注意や関心を始めに引き付け、プレゼンテーションの方向性を示すことができます。例えば、「弊社の新製品は貴社の市場シェア拡大に貢献します」という結論を先に述べ、その後に新製品の主要機能や具体的な事例を簡潔に説明します。これにより、相手は全体の流れを理解し、詳細な説明にも関心を持って耳を傾けるようになります。
声のボリューム・トーン・スピード
プレゼンテーションでは、声のボリューム・トーン・スピードを適切に調整することが重要です。話す声を意識的にコントロールすることで、相手の注意を引き、内容の理解を促進できます。
例えば、重要なポイントでは声を少し大きくし、ゆっくりと話すことで強調できます。また、複雑な内容を説明する際はペースを落として相手の理解を確認しながら進めます。これにより、相手は内容に集中し効果的な情報伝達が可能になります。
声の調子や速さを変えることで、聴衆の注意を引き付けることも可能です。例えば、重要な情報を伝える際には声のトーンを少し上げ、ゆっくりと話すことで強調効果が得られます。一方、背景説明などでは通常の話し方で進めることで、メリハリのある発表となります。
また、聴衆の反応を見ながら、適宜声の大きさや速さを調整することも大切です。聴衆が集中力を失っているように見える場合は、声を少し大きくしたり、テンポを変えたりすることで、再び注目を集めることができます。これらの技術を効果的に使うことで、プレゼンテーションの印象度と理解度を高めることができます。
ストーリーテリング
ストーリーテリングは、プレゼンテーションを印象深くする効果的な手法です。単なる事実や数字の羅列ではなく、物語を通じて情報を伝えることで、相手の感情に訴えかけ、内容を記憶しやすくします。例えば、新製品の開発過程を物語形式で紹介したり、顧客の成功事例をエピソードとして語ることで、聴衆の興味を引き、共感を得やすくなります。
ストーリーを伝える際には、起承転結の構造を用いて話を展開したり、相手を主人公に見立てて語りかけるなどの方法があります。また、比喩や類推を効果的に使用することで、複雑な概念をわかりやすく説明することができるでしょう。
言葉のひげ
プレゼンテーションでは「えーっと」「あのー」といった言葉のひげを避けましょう。これらの不要な言葉は、話の流れを妨げ、プレゼンターの自信のなさを印象づけてしまいます。
例えば、「結論としては、えーっと…」と言う代わりに、「結論としては、」とすぐに本題に入ることで、より簡潔で自信に満ちた印象を与えることができます。言葉のひげを減らすことで、聞き手は内容に集中しやすくなり、メッセージがより明確に伝わります。
効果的なプレゼンテーションのために、言葉のひげを意識的に排除する練習を重ねることが大切です。自分の話し方を録音して聞き返したり、練習時に他者からフィードバックをもらったりすることで、言葉のひげの癖を改善できます。また、プレゼンテーションの内容を十分に理解し、自信を持って話すことも、言葉のひげを減らすのに役立ちます。
まとめ
プレゼンテーションを成功させるには、目的を明確にし、相手に響く伝え方を工夫することが不可欠です。単に自分の言いたいことを発表する場にしてしまうと、プレゼンテーションの時間が無駄に終わってしまう恐れがあります。
効果的なプレゼンテーションの鍵は、相手のニーズを理解し、それに応える提案を行うことです。PREP法やDESC法などの構成テクニックを用いて、論理的で分かりやすい内容を心がけましょう。また、資料を用いて視覚的な情報を活用し、簡潔に伝えることで相手がプレゼンテーションの内容をより理解しやすくなります。
さらに、話し方にも注意を払いましょう。結論ファーストで伝え、声の調子や速度を適切に調整することで、メッセージの伝達力が向上します。また、ストーリーテリングを取り入れることで、より印象に残るプレゼンテーションを実現できます。
本記事で紹介した様々なテクニックを活用し、より説得力のあるプレゼンテーションを作成してみてください。
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