クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)とは?メリットや資質を紹介
「あなたの強みは何ですか?」と聞かれたとき、どんなことが思い浮かびますか?
自分の強みを知ることで、自分自身への理解が深まります。また、周りの人の強みを知ることで、相手への理解も深まり、信頼関係を築くことができます。さらに、一人ひとりの強みを活かすことが、組織の成長や発展にもつながります。
「クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)」は、自分の才能や強みを見つけ、それを活かすためのツールです。このアセスメントは、個人の成長だけでなく、チームや組織全体のパフォーマンス向上にも役立ちます。
この記事では、「クリフトンストレングス」を使って、個人や組織がどのように強みを知り、活かしていけるのかをご紹介します。

関連プログラム:【ストレングスワークショップ】無理なく一人ひとりが強みを活かし成長する組織へ
このワークショップは、一人ひとりの強みを活かして、個人やチームが変化・成長することを目指しています。クリフトンストレングスの理論をもとに、参加者が自分の強みを深く理解し、それを日々の仕事や人間関係でどう活かせるかを学ぶ内容です。

関連記事:クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の活用方法
クリフトンストレングスを日常生活やキャリア開発でどのように活用できるか、具体的なアプローチや事例を紹介します。この記事では、ストレングスファインダーの結果を活かして自己成長や職場での協働を進める方法を解説しています。
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)とは
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)は、ギャラップ社が開発した、個人の強みを見つけて活かすためのアセスメントツールです。177問の質問に答えることで、個人の才能や潜在能力を科学的に分析し、34の資質に分類します。その中から優先度の高い資質が診断結果として示されます。
このツールは、ポジティブ心理学の考え方に基づき、弱点の克服ではなく強みの伸長に重点を置いている点が特徴です。
ストレングスファインダーは現在「クリフトンストレングス」と名称が変わりましたが、機能や目的は変わっていません。自己理解を深め、キャリア開発やチーム育成に役立つ手段として、多くの企業や組織で活用されています。
そもそも「強み(ストレングス)」とは
「強み(ストレングス)」とは、その人が持っている特有の才能や能力のことです。クリフトンストレングスを考案したドン・クリフトンは、強みを「才能」と「投資」の掛け算で説明しています。これはストレングスファインダーの基本的な考え方です。
ここでいう「才能」とは、生まれつき備わっている、自然に繰り返される思考や感情、行動のパターンのことです。クリフトンストレングスでは、この才能をとても重要な要素としています。一方、「投資」とは、後から身につけるもの、つまり訓練やスキルの習得、経験の積み重ねなどを指します。
クリフトンストレングスの理論では、「才能」に「投資」を加えることで、その人ならではの「強み」が生まれると考えます。つまり、生まれ持った才能を磨き、経験や学びを重ねていくことで、自分だけの強みを発揮できるようになるのです。
参考:クリフトンストレングスの科学について知る|GALLUP
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)のメリット
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)を受けることで以下のようなメリットを享受できます。
自己理解が深まる
クリフトンストレングスを通じて自分の才能が明らかになり、その才能を強みとして仕事に活かすことができます。このアセスメントツールによって、自分の資質や特性をより深く理解することが可能となります。
仕事選びにおいても、自分の強みが活かせる仕事がわかることで、やりがいを持って働ける環境を選ぶことができるようになります。また、自らの強みを理解し、それを活かしている人は、エンゲージメントや生産性、生活の質が高い傾向にあります。
さらに、自己理解が深まることで、自分の才能を最大限に発揮できる場面や状況を認識しやすくなり、キャリアデザインにおいても有効なツールとなります。クリフトンストレングスは、個人の強みを特定し、それを活用する方法を提供することで、より充実した職業生活や個人の成長につながる可能性を高めます。
チームパフォーマンスが向上する
クリフトンストレングスを受けると、メンバーそれぞれの強みが見える化され、さまざまな視点を持てるようになります。自分と他の人との違いを知ることで、メンバー同士の理解が深まり、チーム全体のパフォーマンス向上につながります。
このツールを活用すれば、各メンバーの資質を把握し、一人ひとりの強みを最大限に活かせる役割分担や仕事の割り振りができます。その結果、チームの生産性や効率が上がり、より高い成果を出せるようになります。
また、強みを活かしたチームは、従業員のやる気やパフォーマンスが高く、離職率も低い傾向があります。クリフトンストレングスを使うことで、メンバー間のコミュニケーションが活発になり、相互理解が深まるため、チームワークがより強くなります。これにより、チームの創造力や問題解決力も高まり、組織全体の成果にも良い影響をもたらします。
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)でわかる資質
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)でわかる資質は34種類あり、大きく4つの領域に分類されます。

引用元:https://www.hri-japan.co.jp/consulting/organization_development/strength/
実行力
実行力とは、物事を確実に成し遂げていく力です。クリフトンストレングスにおいて、「実行したい」「達成したい」という資質を示し、全部で9種類あります。これらの資質は、目標に向かって着実に前進し、結果を出すことに長けています。
| 資質 | 特徴 |
| 達成欲 | 物事を一つひとつ完遂させる資質 |
| アレンジ | 効率的な方法を見つけて成果を出す資質 |
| 信念 | 自分の価値観を堅く信じる資質 |
| 公平性 | 個よりも全体の利益を優先する資質 |
| 慎重さ | 確実に成果を出すためにリスクに対する備えを怠らない資質 |
| 規律性 | 物事を習慣化する資質 |
| 目標志向 | 自分が決めた目標に向かって突き進む資質 |
| 責任感 | 自分の責任を果たす資質 |
| 回復志向 | 問題点を見つけて解決する資質 |
影響力
主導権を握る方法を熟知し、自分の意見を主張して他者を巻き込む力です。クリフトンストレングスにおける「影響力」の資質は、「人に影響を与えたい」という特性を持ち、全部で8種類あります。これらの資質は、リーダーシップやコミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。
| 資質 | 特徴 |
| 活発性 | 失敗を恐れずにスピード感を持って行動する資質 |
| 指令性 | 対立を恐れずに何事も主導権を握り決断する資質 |
| コミュニケーション | 言葉を使って他者を納得させる資質 |
| 競争性 | 他者との競争に勝ち、常に一番を目指す資質 |
| 最上志向 | 常に上を目指して、強みをさらに向上させる資質 |
| 自己確信 | 自分がやると決めたことに対して確固たる自信を持つ資質 |
| 自我 | 自分の存在を認めさせ、周囲に影響を与えたいという資質 |
| 社交性 | 初めて会う人ともすぐに打ち解けられる資質 |
人間関係構築力
人間関係構築力とは、安定した人間関係を構築し、大きな力を発揮するチームをつくる力です。クリフトンストレングスにおいて、「他者と良好な関係性を築きたい」という資質に分類され、全部で9種類あります。この資質は、ストレングスファインダーの中でも特に重要な要素の一つとされています。
| 資質 | 特徴 |
| 適応性 | 未来は変わるものと認識し、今の状況に柔軟に対応する資質 |
| 運命思考 | すべての物事がつながり、互いに影響し合っていると考える資質 |
| 成長促進 | 他者の可能性に目を向け、成長を信じて関わる資質 |
| 共感性 | 他者の感情を自分ごとのように考える資質 |
| 調和性 | 他者との対立を避け、全員で歩調を合わせる資質 |
| 包含 | メンバー全員に役割と居場所を与えられる資質 |
| 個別化 | 一人ひとりの個性を見極め、尊重し受け入れる資質 |
| ポジティブ | 何事も前向きに捉える資質 |
| 親密性 | 互いに深く信頼し合い、親密な関係性を築く資質 |
戦略的思考力
クリフトンストレングスにおいて、戦略的思考力は課題解決のために情報を収集・分析し、適切な判断を下す力を指します。この資質は「考えたい」「学習したい」という強い欲求に基づいており、全部で8種類存在します。戦略的思考力を持つ人は、複雑な状況下でも論理的に思考を整理し、効果的な解決策を見出すことができます。
| 資質 | 特徴 |
| 分析思考 | 客観的な事実をもとに分析する資質 |
| 原点思考 | 物事のルーツを探り、本質的に理解しようとする資質 |
| 未来志向 | ポジティブな未来を想像する資質 |
| 着想 | 独創的な視点から新たなアイデアを生み出す資質 |
| 収集心 | 自分の知りたい情報を集める資質 |
| 内省 | 自分の知り得たことを深く考える資質 |
| 学習欲 | 学びのプロセスを楽しむ資質 |
| 戦略性 | 成果を得るためのアプローチ方法を考える資質 |
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の注意点
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の診断結果を解釈する際には、いくつかの重要な注意点があります。まず、資質を強みとして発揮できるかどうかは、個人によって異なることを理解する必要があります。診断結果の上位にある資質(上位資質)が必ずしも「強み」であり、下位にある資質が「弱み」であると断定することはできません。
重要なのは、自分の上位資質をしっかりと理解し、それに対して継続的な投資を行うことです。この「投資」とは、その資質を磨き、活用する機会を意識的に作り出すことを意味します。そうすることで、その資質を「強み」として再現性高く活かすことができるようになります。
また、クリフトンストレングスの結果を組織で活用する際には、慎重なアプローチが必要です。特に、企業としては診断結果を人事評価に直結させないよう注意が必要です。これは、資質の強弱が必ずしも業績や能力と一致するわけではないためです。
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の活用方法
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の主な活用方法には、以下のようなものがあります。
キャリアデザイン
クリフトンストレングスの分析結果から自分の資質を把握し、その資質を活かせるかどうかという視点で仕事を探すことで、自分にとってやりがいのある仕事を見つけられる可能性が高まります。
資質を明らかにすることは、自分のキャリアを考えるきっかけとなるでしょう。例えば、「戦略的思考力」の資質が高い場合、長期的な計画立案や分析が求められる職種が適している可能性があります。また、「人間関係構築力」が強い場合は、チーム連携やコミュニケーションが重要な役割に向いているかもしれません。
転職活動においても、クリフトンストレングスで明らかになった資質を活かして発揮した強みをアピールポイントにすることができます。面接時に自己PRとして、「影響力」の資質を活かしてプロジェクトを成功に導いた経験や、「実行力」の資質を活用して困難な課題を解決した実績などを具体的に説明することで、自身の強みを効果的にアピールできます。
このように、クリフトンストレングスを活用することで、自身の強みを活かしたキャリアデザインが可能となり、より充実した職業生活を送るための指針となります。
チームビルディング
分析結果を共有することで、チームにおける他者理解・相互理解が促進されます。クリフトンストレングスを活用することで、結果的にコミュニケーションが円滑になり、チーム全体の受容性が高まる効果が期待できます。
また、チームメンバーの多様な才能や価値観を受け入れることで、多角的な視点から課題解決に取り組むことができるようになります。
さらに、クリフトンストレングスの結果を基に、チーム内でのストレングスセッションを実施することで、メンバー間の相互理解を深め、チームの一体感を醸成することができます。これにより、ストレングスを活かしたチームビルディングが可能となり、チームの生産性と創造性の向上につながります。
マネジメント
クリフトンストレングスの結果から、各メンバーの資質が明確になると、それぞれの強みを活かした役割分担や仕事の割り振りができるようになります。たとえば、「実行力」が高い人にはプロジェクトの推進役を、「戦略的思考力」が強い人には長期的な計画の立案を任せるなど、個人の才能を組織の成果に結びつけることができます。
こうしてお互いの強みを補い合うことで、チーム全体の力が高まり、パフォーマンスも向上します。
また、クリフトンストレングスを活用することで、チーム内の多様性を尊重し、メンバー同士が強みを活かし合う文化を作ることができます。これにより、創造的な問題解決や新しいアイデアが生まれやすくなり、組織の競争力も高まります。
さらに、マネージャーはクリフトンストレングスの結果を参考にして、部下の資質に合わせたコミュニケーションをとることで、エンゲージメントの向上にもつなげることができます。
他のアセスメントツールとの比較
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)と、自己理解を促す他のアセスメントツールとの違いを以下にまとめました。クリフトンストレングスは個人の才能や強みに焦点を当てる一方で、他のツールはそれぞれ異なる側面を評価しています。
エニアグラム
エニアグラムは、性格を9つのタイプに分類するアセスメントツールです。自分や他の人のタイプを知ることで、自己理解や他者理解が深まり、より良い人間関係を築くことができます。
クリフトンストレングスが強みや才能に注目するのに対し、エニアグラムは行動の背景にある無意識の「動機」や価値観に焦点を当てます。つまり、エニアグラムは自分がなぜそのように考え、行動するのかを知る手がかりとなります。
このように、どちらも個人の特性を理解するためのツールですが、クリフトンストレングスは強みを、エニアグラムは内面の動機や価値観を明らかにする点が異なります。

用語解説:「エニアグラム」
「エニアグラム」はギリシャ語で「9つの図」を表す言葉。人間の性格は9つのタイプに分けることができるという性格類型論の一つ。
DiSC
DiSCは、個人の思考や行動パターンを「主導型(Dominance)」「感化型(Influence)」「安定型(Steadiness)」「慎重型(Conscientiousness)」の4つのタイプに分けるアセスメントツールです。自分や相手のタイプを知ることで、相手に合ったコミュニケーション方法が分かり、スムーズな情報伝達や良好な人間関係づくりに役立ちます。
クリフトンストレングスが個人の強みや才能に注目するのに対し、DiSCは思考やコミュニケーションの傾向に焦点を当てています。クリフトンストレングスが34の資質を扱うのに対し、DiSCは4つの主要な行動スタイルに絞ることで、よりシンプルに自己理解と他者理解を深めることができます。
このように、DiSCは行動パターンやコミュニケーションスタイルを重視し、職場やチームでの円滑な関係構築やマネジメントに広く活用されています。

関連プログラム:DiSC®アセスメント~多様性・個を活かすコミュニケーション
相手の思考のクセを理解し、自分のコミュニケーション方法を変化させることで、より効果的なコミュニケーションや信頼関係の強化につながります。
まとめ
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)は、アメリカのギャラップ社が開発した、個人の強みを見つけて活かすためのアセスメントツールです。177問の質問に答えることで、自分の才能や資質を34のタイプに分類し、どの強みが自分にとって重要かを明らかにできます。
このツールを使うことで、自分自身の強みを深く理解し、それを仕事やキャリアに活かすことができます。また、チームビルディングやマネジメントにも役立ち、メンバー同士の強みを活かした役割分担やコミュニケーションの質の向上につながります。
ただし、診断を受けるだけでは十分ではありません。自分の「才能」に継続的に投資し、経験や学びを重ねて強みを磨くことが重要です。これにより、強みをより確実に発揮できるようになります。
組織全体でクリフトンストレングスを活用すれば、メンバーの強みを活かしたチームづくりや役割分担ができ、パフォーマンスやエンゲージメントの向上が期待できます。また、多様な才能や視点を尊重する文化が生まれ、イノベーションや問題解決力の強化にもつながります。
HRインスティテュートでは、クリフトンストレングスを活用した「ストレングスワークショップ」を提供しています。このワークショップでは、自分とチームメンバーの強みを理解し、それを最大限に活かす方法を学べます。これにより、持続的に成果を生み出せる強い組織づくりが可能です。
従業員エンゲージメントの低下や生産性向上、キャリア支援、離職率の高さなどの課題を感じている組織にとって、ストレングスワークショップは有効な解決策となります。詳しくはHRインスティテュートのウェブサイトでプログラムや資料をご覧ください。
関連プログラム:【ストレングスワークショップ】無理なく一人ひとりが強みを活かし成長する組織へ
資料請求:『強み』を活用し成果につなげる ~持続的に成長する組織への変革~
関連記事
株式会社HRインスティテュートが “未来×いいこと×人”をテーマに、未来をよくするために、行動する人、考える人、応援する人に焦点をあて、皆さまに新しい気づきや行動へのヒントになる情報を発信しています。
