6月4日 (水) 14:50 - 15:50(提供:ラクラス株式会社)

クラウドとBPOの活用で変わる、これからの人事業務

〜給与アウトソースだけでは実現できないITによる効率化〜

株式会社ペイロール 営業部 部長 浅井 周嗣 氏

BPOによる機能変革の必要性とは?さらに給与アウトソーシングだけでは実現できない業務効率化を、ITを最大限に活用して実現していく取り組みの考え方と具体的な推進策について、ラクラス株式会社取締役・村田一氏にお話いただきました。

経営戦略と人事戦略の変遷
時代の変遷と共に企業の経営戦略は変わり、それに応じて人事戦略も変わってきました。製造業が元気だった1980年代までの人事戦略は、働く人を管理するという志向が強かったのですが、バブル崩壊で長い不況時代に入ると、人材を大事にするという考え方が徐々に根づいてきました。さらにビジネスモデルが短期で成熟してしまう昨今は、他社との違いを作り出すことにより重点が置かれ、大きい工場や豊富な資金を持つことより、アイデアを生み出していく人材こそが何より重要な経営資源であると考えられています。
人事が競争力を左右する
競争戦略の本質は「違いをつくること」にあります。そして“違い”を作り出す唯一の経営資源は人材です。そのために企業の人事は、事業支援、人材フローポートフォリオ、報酬マネジメント、モチベーションなどの側面から人材戦略を考えていかねばなりません。しかし他社との違いを作り出すための人材戦略ですので、他社と同じことをやっていては意味がないでしょう。経営戦略が特殊解、つまり他社と違うものである以上、人材戦略も特殊解でなければいけないのです。
人事部門の役割は変わりつつある
人事の役割は大きく分けて2つあります。1つは、「ビジネスパートナー(人件費管理、採用・配置計画、パフォーマンス管理など)」や「チェンジエージェント(組織風土革新、組織・人材開発、キャリア開発など)」といった将来的・戦略的な役割。そしてもう1つは、「インフラマネジメント(労働時間管理、給与計算、社会保険手続きなど)」や「社員マネジメント(入退社の手続き、ライフイベント支援など)」といった日常的に運営しなければならない業務。こうした日常的な業務は企業運営において必要なことですが、これが他社との違いを生み出す業務かといえば、そうではありません。これからの人事は、「ビジネスパートナー」や「チェンジエージェント」といったよりビジネスそのものに焦点を当てた戦略的な役割を担っていく必要があります。
機能変革までのステップ
では、それをどのように実現していくのか。まずは人材マネジメント戦略と人事機能の再定義から始めましょう。最初のステップは効率化の取り組みとして、オペレーションの見直しとITの最適化を図ります。次に戦略機能強化の取り組みとして、HR組織・人材の再配置・再開発を実施。こうして新たな人事部門の役割を担うことで、機能変革の実現へと繋げていきます。
人事戦略と人事部の役割
一般的に日本の企業の人事部門の生産性はとても低いと言われています。日本の企業における人事部門の適正な人数は、従業員数の1%と言われていますが、そのうち60%の人たちは給与やタイムカードに関わるような日常業務に携わっているそうです。一方で戦略的な業務に携わっている人たちは40%しかいません。このウェートを逆転させるのが理想。BPOにより少数精鋭の戦略部門に変革させる必要があります。
外資系企業の動向
外資系企業では、あらゆる領域でプロセス・要因・コストの最適化を推進しており、「要員計画・人件費の最適化」、「ローカルシステムへの権限移譲」、「アウトソース領域の拡大」は今や全世界共通での取り組みとなっています。競争環境がグローバル化してきている中、日本の企業もバックオフィスの生産性をより一層高めていかなくてはなりません。
レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。

  • 人事情報処理プロセス
  • トランザクション業務の削減
  • 日本国内での成果〜社内オペレーション体制の大幅なスリム化〜
  • なぜアウトソーシングが有効なのか?
  • 業務効率化の手法
  • アウトソーサのビジネスモデル
  • 今後の課題とは?
  • ラクラスの人事クラウドとBPO

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提供:ラクラス株式会社

講師紹介

  • 村田 一

    ラクラス株式会社 取締役
    村田 一氏

    ソフトバンクグループでグループ人事、シェアードサービス化の業務に従事後、ラクラスの設立に参画。ラクラスではソリューション・コンサルティング部門担当役員を務める。クラウドサービス、BPOを活用した手法により100社以上の企業の支援をプロジェクト責任者として推進。