6月6日 (金) 10:40 - 11:40(提供:株式会社マネジメントベース)

新人・若手は徹底的にホメて気づかせながら育てる

〜年次研修での多面評価フィードバックの活用法〜

若手の人材育成・能力向上に有効な内省支援および多面評価とは? そのポイントやノウハウについて、マネジメントベースの本田氏にご説明いただきました。また実際に若手に多面評価を活用している先行事例を、企業内大学協会の冨岡氏にご紹介いただきました。

人材育成・能力向上に資するもの
本日は「現代の新人・若手はどうやって育成するか?」をテーマに、昨今の若手の特徴や人材育成・能力向上の効果的な方法などについてお話させていただきます。まずは人材育成・能力向上において何が有効かについて考えましょう。「職場における仕事の学び」を研究している東京大学大学院准教授・中原淳氏いわく、職場には「業務支援」、「内省支援」、「精神支援」の3種類の支援があります。では、誰からの、どのような支援が能力向上に資するのかといいますと、上司からの内省支援と精神支援、先輩からの精神支援、同僚・同期からの業務支援と内省支援——こういったものが有効であると考えられています。
内省支援がポイント
3種類の支援の中では、特に内省支援がポイントとなります。内省支援とは、「自分について客観的な意見を言ってくれる」、「自分自身を振り返る機会を与えてくれる」、「自分にない新たな視点を与えてくれる」というものです。内省する機会を提供する仕組みとしては、“ジョハリの窓”を活用した、自分から見て「分かっている自分」と「分かっていない自分」、他人から見て「見える自分」と「見えない自分」——これらを照らし合わせる多面評価という仕組みが非常に有効だと考えられています。
若手向け多面評価のメリット
多面評価を活用することのメリットには、以下のようなものがあります。
  • ・上司を通じた支援では上司の腕にバラツキ→バラツキ・歩留りを低減
  • ・データにより、きめ細かいフィードバックが可能→客観性による受容性
  • ・ベンチマーキング(他者比較)が可能→人並み志向を動機付け
 さらに一般的に活用されているマネージャ層向け360度多面評価と比較して、若手向け多面評価が優れているところは、以下の3つです。
  • ・若いうちの成長ベクトルが成長速度や最終的な到達点に与える影響が大きい
  • ・フィードバックによる変わりやすさの視点から熱いうちに打つほど効果的
  • ・成長の方向性を見極める必要性が高い(PDCA)
結論としては投資対効果の面でより優れていると言えるでしょう。
しかし、多面評価のフィードバックには落とし穴がありました。 私ども最初は失敗し、逆にやる気をそぎ、耐性の弱い若手に追い打ちをかける状況に・・・失敗・試行錯誤から得られたフィードバックアプローチについては、この後詳しく紹介します。
レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。

  • 【若手向け多面評価を活用している事例】ケース1:ファーストリテイリング ユニクロ大学
  • 【若手向け多面評価を活用している事例】ケース2:某上場企業(法人営業)
  • 「YELL」——サービス概要
  • 「YELL」——分析フレームワークの特徴
  • 「YELL」——分析報告書
  • 「YELL」——その活用シーン
  • 失敗・試行錯誤から得られた「フィードバックアプローチのポイント」
  • 昨今の若者の特徴とは?「仮想的有能感をまとう若者」
  • 若者に増えつつある「委縮型」「仮想型」

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提供:株式会社マネジメントベース

講師紹介

  • 本田 宏文

    株式会社 マネジメントベース 代表取締役
    本田 宏文氏

    慶應義塾大学修士課程修了後、(株)野村総合研究所にて15年間、人材と組織に関する診断・コンサルティングに従事。 その後、人材と組織のアセスメント・コンサルティングを専門とする(株)マネジメントベースを設立。

  • 冨岡 治朗

    株式会社 企業内大学協会 代表取締役
    冨岡 治朗氏