6月6日 (金) 10:40 - 11:40(提供:日本オラクル株式会社)

新たな時代に求められる戦略的人事のあり方とその取り組み事例

オラクルが提唱、実践する新世代型人事

オラクルコーポレーションは法人向けにITソリューションをハードウェア、ソフトウェアを含めて総合的にご提供しています。ヘッドクオーターはアメリカ西海岸にあり、従業員は12万人強、売上規模は約3兆7千億円です。 主な戦略は2つあり、1つはM&A、企業買収による成長。2005年以降約100社が新しい仲間になっています。もともとオラクルはデータベースが強いのですが、アプリケーション、クラウド、ハードウエアなどを統合し、システムの全ての製品群=フルスタックを揃えています。もう一つはR&D、製品開発に投資をしてより優れたテクノロジーで成長していく。研究開発は年間4ビリオンドルで、売上の10%を投資に回しています。

企業を取り巻く環境変化ModernHR 新世代型人事への変革
ビジネスの成長、成功を後押ししていくのが人事の役割なので、ビジネスがどんな環境にいるのかを見ていく必要があります。 企業の存続リスクを見ると、最近ではフォーチュン500のリストで10年後残っている会社は半数しかありません。グローバルレベルでの人材不足があり、高度なスキルをもつ人材が不足しています。テクノロジーは情報のスピードを変えました。これまでは企業が戦略や情報をもっていましたが、今は情報の在処は社会でありツイッターなどのソーシャルが情報を持っているので、先手先手を打って攻めていかないと競争に負けてしまいます。(図P9企業を取り巻く環境変化) 2011年に小学校に入った子供の65%は、社会にでるときに今は無い新しい仕事をしているだろう、というアメリカの調査結果があります。人事は、私たちが今見ているものではないスキルセットを持った人を採用していく、ということです。 組織の根幹は一人ひとりの能力であり、1つの施策で全部に共通するというものはもはや存在しません。専門性や能力の向上は個別対応になります。そしてグローバルにオペレーションを進めていくと、どうやって「知」を結集するのか、ということが重要です。 世の中も社員も多様化していくのをどうやって強みにしていくか。ビッグデータを活用し、結果として生産性や組織力を向上していかねばなりません。また生産性の向上では、以前はプロセスを簡単にしたり短時間でやったりでしたが、今は一人ひとりの仕事の仕方、能力がどう発揮されるかが重要なのです。
Modernize HR新世代型人事への変革
人事は、事務的な業務をできるだけ集約して、時間を戦略業務にシフトしていきます。今まで人がやっていた作業はシステムに任せて、経営・人事方針を決定するために必要な情報を提供するのが新世代型人事=Modernize HRです。従来のプロセスや制度中心の人事から、テクノロジーを活用して変化に柔軟に対応できる組織を支援するための人事へと変わっていく。そこから、採用、タレントマネジメント、能力開発、分析と情報提供を行っていきます。(図P15Modernize HR-新世代型人事への変革) 事業成長を支える5つのポイントがあります。
  • 1.タレント(人材)の採用・育成・能力開発・リテンション
  • 2.組織・チームの能力を最大限に発揮させる
  • 3.意思決定に必要な情報を効率的に経営・社員に提供
  • 4.「いつでもどこでも」アクセスできるシステム環境
  • 5.グローバリゼーションへの対応
です。キーワードは3.の「意思決定」です。情報がたくさんあっても、どのように使うかがわからなければ意味がない。経営にとっては舵取りを右に変える決定の材料が必要であったり、社員にとっては自分のキャリアを考える情報が必要です。いかにその情報に早くアクセスできるかというのが、競争力の根幹であるスピード、アジリティなのです。 1.2をきちっとやる過程に3.4の情報提供があり、5のグローバリゼーションにどう対応していくか、ということが現代の人事に求められています。
レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。
  • 採用からタレントマネジメントまでの人材・組織開発
  • 意思決定に必要な情報の瞬時提供
  • グローバリゼーションの対応
  • 新世代型人事(Modern HR)システム全体像
  • なぜオラクルか?

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提供:日本オラクル株式会社

講師紹介

  • 遠藤有紀子

    日本オラクル株式会社 執行役員 人事本部長 兼 日本オラクルインフォメーションシステムズ合同会社HR Vice President-Japan
    遠藤有紀子氏

    大学卒業後、バンク・オブ・アメリカ東京支店へ入行。1993年日本ゼネラル・エレクトリック(GE)株式会社に入社。企画開発部を経て人事部に配属。その後は一貫して人事プロフェッショナルとして、GEキャピタル・コンシューマーファインナンスやGEエジソン生命で活躍。2004年にIT業界へと身を転じ、日本ピープルソフト株式会社 HRディレクターとしてマネジメントに加わる。2005年1月、オラクル・コーポレーションによる同社買収後の日本法人、日本オラクルインフォメーションシステムズ株式会社(現合同会社)で人事部門長としてHRシニアディレクターを担い、その後のオラクルの戦略買収に伴う人事マネジメントに従事。2007年に日本オラクル株式会社執行役員人事本部長兼日本オラクルインフォメーションシステムズ合同会社HR Vice President-Japanに就任。現在に至る。

  • 木下 雄介

    日本オラクル株式会社 アプリケーション事業統括 アプリケーションクラウド統括本部 HCMクラウド本部 本部長
    木下 雄介氏

    1962年、 兵庫県生まれ。1986年、慶應義塾大学経済学部卒業後、日本IBM㈱入社。 営業を経て、本社にて会計、人事ソリューションの企画・プロモーションを担当。 その後、日本シーベル㈱、日本ピープルソフト㈱、日本BEAシステムズ㈱にて要職 経験後、 2008年より4年半に渡り、米サクセスファクターズ日本法人社長として、 日本におけるタレントマネジメントビ ジネスの普及に尽力する。 2013年より日本オラクル㈱にて、HCM ソリューションビジネス部門を統括。 神戸大学大学院(MBA)、MIT Sloan EMOTプログラム修了。 経産大臣登録中小企業診断士。