株式会社学情は2026年6月15日、企業・団体の人事担当者を対象に実施した「キャリア採用業務での生成AIの活用」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2026年3月16日~4月10日で、人事担当者295人から回答を得ている。調査結果から、企業のキャリア採用業務における生成AI利用の状況や、活用している場面などが明らかになった。

キャリア採用での生成AI活用は3割弱。「求人票作成」が最多、“人が担うべき業務”との線引きも明らかに

キャリア採用で生成AIを利用する企業は3割弱。半数超が活用に前向き

生成AIの進化に伴い、人事・採用領域でも業務効率化への期待が高まっている。一方で、採用業務は候補者とのコミュニケーションや見極めなど、“人ならでは”の判断が求められる場面も少なくない。企業はキャリア採用において、生成AIをどのような業務で活用し、どの業務は人が担うべきだと考えているのだろうか。

「キャリア採用業務で生成AIを利用しているか」について尋ねたところ、「すでに利用している」と回答した企業は28.7%と、3割弱だった。一方、「利用を検討している」が9.5%、「利用したいがまだ着手していない」が16.4%となり、合わせて半数を超える企業が生成AIの活用に前向きな姿勢を示した。

また、「今のところ利用予定はない」と回答した企業も45.5%に上り、導入に慎重な企業も依然として少なくないことが分かった。
キャリア採用業務で生成AIを利用しているか

活用したい場面は「求人票の作成・ブラッシュアップ」が最多


生成AIの活用に前向きな企業に、「どの採用業務で利用している、または利用したいか」を尋ねたところ、「求人票の作成・ブラッシュアップ」が65.3%で最多となった。以下、「スカウトメールの作成・配信」が56%、「選考案内や合否連絡メールの作成」が42%となり、文章作成や候補者への連絡業務を中心に活用意向が高いことがうかがえる結果になっている。

一方、「選考書類の要約・評価」や「面接・面談」といった選考そのものへの活用を想定する企業は比較的少なく、現時点では生成AIを主に採用業務の効率化ツールとして位置付けている企業が多いようだ。
どの採用業務で利用している、または利用したいか

「面接・面談」は75.3%が“人による対応”を重視

「今後も生成AIではなく人による対応を重視したい業務」を尋ねたところ、「面接・面談」が75.3%で突出した。

なお、フリーコメントでは「直接目を見て話すことで人間力が見える」、「人が対応することで入社意欲を高め、入社前後のギャップ低減につながる」、「最後の判断の砦は人であるべき」といった声が寄せられ、“人柄やコミュニケーション力の見極め、候補者との相互理解には人による対話が欠かせない”と考える企業が多いことが分かった。

一方で、「採用計画の策定」、「面接で聞く質問案の作成」、「選考書類の要約・評価」などは回答割合が3割未満にとどまっており、今後はAI活用が進む余地もあることが示唆されている。
今後も生成AIではなく人による対応を重視したい業務
本調査から、キャリア採用における生成AIの活用はまだ3割弱にとどまるものの、半数を超える企業が導入に前向きであることが明らかになった。特に「求人票」や「スカウトメール」などの文章作成業務では活用意向が高く、採用業務の効率化を期待する企業が多いことがうかがえる。一方で、面接・面談については4社に3社が“人による対応”を重視しており、候補者の人柄や価値観を見極める場面では、人ならではの判断やコミュニケーションが依然として重要視されている。今後のキャリア採用では、生成AIによる効率化と人が担うべき業務を適切に切り分け、それぞれの強みを生かした採用プロセスを設計できるかが、採用力向上のポイントとなりそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001540.000013485.html

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