早慶大クラスの面接ピークは「2024年12月」

最後に、面接に関する調査結果を確認します。まず面接を受けた企業数を文系・理系別に見ると、理系は「1~3社」が最多で29%とほぼ3割を占め、「4~6社」も24%と2割台となるも、それ以降は社数が増えるにつれ割合は低下し、「15~19社」では7%と1桁台にとどまります[図表12]

一方の文系では、「1~3社」は16%にとどまり、「4~6社」が最多で21%となっています。「7~9社」から「15~19社」も15%以上を維持するなど、“7社以上”の面接を受けた割合は理系の46%に対して文系は60%と、文系のほうが高くなっています。

ここから、理系のほうが文系よりも選考参加社数を絞っている傾向が見られます。理系の就職活動の特徴の一つとして、大学や研究室からの推薦書を持って応募する「推薦応募」が挙げられますが、今回の調査では推薦応募を利用した理系学生は14%(うち推薦応募のみは2%)にとどまっています。「推薦応募」を利用した場合、選考参加社数が少なくなることは容易に想定されます。しかし、この想定を考慮しても、早期に面接した志望度の高い企業で速やかに内定が出て、結果的に多くの企業を受験する必要がなかったという理系が多かったため、文系と比較して選考参加社数が少ないという結果につながったのではないかと推測されます。
[図表12]文理別 面接を受けた企業数
面接を受けた時期(複数回答)については、文系・理系ともに「2024年9月」までは2割未満にとどまっていましたが、「2024年10月」以降から徐々に割合が増加し、「2024年12月」は文系では46%と半数近く、理系では58%と6割近くに上っています[図表13]

その後も「2025年2月」に理系が65%とピークを迎える(文系は同月62%)までは、理系のほうがやや高い割合で推移しながら増加し続けました。文系は「2025年3月」がピークで67%と7割近くに上ります。理系は、「2025年4月」に38%(文系は同月56%)と4割を下回り、「2025年5月」には20%(同39%)まで低下するなど、「2025年4月」以降は文系よりも先に急激に面接を受けた割合が低下しています。
[図表13]文理別 面接を受けた時期(複数回答)
大学区分別に見ると、「旧帝大クラス」では「2024年5月以前」での面接受験率が既に11%と2桁台となっており、「2024年6月」から「2024年9月」まで2割前後をキープするなど、早期から面接を受けていたことが分かります[図表14]

「早慶大クラス」は、「2024年6月」までは「旧帝大クラス」を下回るものの、「2024年7月」から「2024年12月」まではほとんどの月で「旧帝大クラス」を上回っています。「早慶大クラス」は「2024年12月」に60%でピークを迎え、その後徐々に減少傾向になったのに対して、「旧帝大クラス」は「2025年2月」でようやく68%でピークに達した後、「2025年4月」37%、「2025年5月」20%と急激に減少しました。

一方、「中堅私立大」や「その他私立大」を見ると、「2024年9月」になってようやく2桁台となり、その後徐々に増加し、「2025年3月」にそれぞれ67%、63%でピークとなり、「2025年4月」でも52%、50%と半数以上の学生が面接を受けています。[図表11]で見た個別企業セミナー・説明会への参加時期と連動するように、大学区分による学生の面接時期にも大きな違いがあることが分かります。
[図表14]大学区分別 面接を受けた時期(複数回答)
次回は、引き続き「2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月)」の結果の中から、内定や就職意識に関する項目を紹介します。

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