口コミサイトが活用サイト上位を席捲
就職活動全体(2024年6月~2025年6月)を通して、最も活用した就活サイトを一つだけ選んでもらったところ、文系では「マイナビ」が39%でトップ、次いで2位「ONE CAREER」23%、3位「就活会議」15%と続きます[図表3]。上位3サイトの順位は、3月調査と全く同じ並びとなっています。4位「OpenWork」(7%)、5位「リクナビ」(4%)までを含めた上位5サイトで、全体の88%と約9割を占めます。
一方、理系のトップは「ONE CAREER」で34%、3月調査において44%でトップだった「マイナビ」は28%で2位となり、順位が逆転しました。文系よりも早く理系において、従来型の就職ナビよりも口コミサイトが学生に積極的に活用される時代が来たといえそうです。かつて筆者自身も従来型の就職ナビの企画・運営に携わっていた時期があり、当時を思い返すと、近時の就職ナビのポジションの変化は非常に感慨深いものがあります。理系の3位と4位は文系と同じく口コミサイトの「就活会議」(17%)、「OpenWork」(5%)が続きます。5位には、理系特化型就活サイト「LabBase」(5%)がランクインし、3月調査において8%で3位だった「リクナビ」は、今回調査では5位にも入っていません。なお、文系同様に上位5サイトで全体の89%と約9割に達しています。
![[図表3]文理別 2024年6月~2025年6月に最も活用した就活サイトTOP5](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4500_3_354FYI.png)
まず従来型就職ナビの「マイナビ」については、「中堅私立大」や「その他私立大」で過半数に上る一方、「旧帝大クラス」や「早慶大クラス」では2割未満にとどまり、上位クラスの大学では得票率が顕著に低いという特徴が見られます[図表4]。
一方、「ONE CAREER」は「旧帝大クラス」で54%、「早慶大クラス」で41%と上位クラスの大学では高い得票率であるものの、「中堅私立大」や「その他私立大」では1割程度にとどまっています。「就活会議」については、「上位国公立大」と「上位私立大」で2割を超えていますが、「マイナビ」や「ONE CAREER」ほど大学区分による顕著な違いはなく、満遍なく多様な学生が活用する就活口コミサイトとなっているようです。
![[図表4]2024年6月~2025年6月に最も活用した就活サイトTOP3の大学区分別得票率ランキング](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4500_4_3O2I6F.png)
企業情報掲載数が多い「マイナビ」、体験談・ESが充実の「ONE CAREER」「就活会議」
上位3サイトについて、それぞれどのような点が評価されているのか、学生のフリーコメントを抜粋して紹介します。「マイナビ」は、大学からの紹介や、掲載企業数などを含む情報量の多さを挙げる声が多いのに対して、「ONE CAREER」はエントリーシート(ES)の閲覧や面接対策としての体験談の豊富さを挙げる声がほぼすべてという結果となっています。「就活会議」は、「ONE CAREER」と同様に過去のESや体験談などのほか、今の状況を知ることができる“就活速報”を挙げる学生が多くなっています。【マイナビ】
・操作が分かりやすいから(理系、山形大学)
・大学でマイナビの社員の方が説明したから(理系、日本大学)
・第一希望の企業がマイナビでの応募だったから(理系、金沢大学)
・情報量が最も多い。みんなが使っているから(理系、新潟大学大学院)
・企業の情報が詳細に載っているから(理系、岡山大学)
・最初に使い始めたサイトだったから(理系、摂南大学)
・企業とのやり取りがアプリ内で完結したから(理系、東京都市大学)
・マイナビのイベントに参加する機会が多かったから(文系、慶應義塾大学)
・学校から活用するよう促されたから(文系、大阪経済法科大学)
・インターンシップの応募ができることが多いから(文系、福岡大学)
・セミナーなどを多く開催するため、企業研究や企業探しに多く利用していたから(文系、昭和女子大学)
・さまざまな企業を見ることができる。一括で楽にエントリーすることができるから(文系、中央大学)
【ONE CAREER】
・学生が最も利用している就活サイトだと考えていたから(理系、立命館大学)
・ESや面接の対策のために、体験談などをたくさん見たから(理系、北海道大学)
・体験談、ES閲覧の際の使い勝手が良いから。他の媒体と異なり、うっとうしい広告が出てこず、確認が必要なメールも少ないため、とても使いやすいから(理系、東京理科大学大学院)
・面接対策で利用したから(理系、京都大学大学院)
・先輩に紹介してもらい、使いやすかったから(理系、早稲田大学大学院)
・選考体験記が充実しており、信頼できるから(文系、慶應義塾大学)
・選考の体験談が豊富だから(文系、京都大学)
・ES作成や面接対策に使えるから(文系、成蹊大学)
・ESや面接対策のときに毎回利用したから。実際に合格した人の体験談が参考になったから(文系、関西大学)
・説明会申し込みやエントリーはほとんどがここからだったから(文系、明治大学)
【就活会議】
・インターンシップなどの情報を得るために、非常に参考にしていたから(理系、名古屋工業大学)
・面接内容の詳細や、選考フローがまとまっていて見やすかったから(理系、岐阜大学大学院)
・過去の質問内容とその回答が記載されており、自身の回答と照らし合わせ、改善できたから(理系、日本大学)
・就活速報が見やすく、対策になったから(理系、熊本大学大学院)
・面接やインターンに関する情報が豊富に掲載されており、情報収集として最も適した就活サイトであったから(理系、東京理科大学大学院)
・過去の質問やそれに対する答え方が詳しく書かれているから(文系、関西大学)
・他の就活生の選考状況が確認できたため。また、アプリ自体も使いやすかったから(文系、名古屋大学)
・就活生のリアルな声が分かるから(文系、南山大学)
・就活速報が面接対策に非常に役立ったから(文系、早稲田大学)
