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HRサミット2013講演レポート

「法定雇用率UP、精神障害者雇用義務化問題など、障害者雇用のこれから」 〜現実の問題として障害者雇用を捉え、実践するために〜

HRプロ 事務局 セミナーレポート
2013/07/01

精神障害者主体の事業部で「成果」を出した取り組み事例

松為氏に続き、綜合キャリアトラストの障害者雇用に関する取り組みについてショートプレゼンを行ったのが宮林氏だ。人材サービス会社「綜合キャリアオプション」の特例子会社として2012年に設立された同社は、従業員数73名(2013年4月現在)のうち障害者が45名と、実に6割以上。内訳は精神障害者が33名、知的障害者が2名、身体障害者が10名で、精神障害者が中心になっている。
 障害者主体のCVT(Create Value Team)事業部では、それまで正社員・契約社員が行っていたデータ入力、書類の出力・封入・発送などのグループ社内業務を切り出し、障害者向けにマニュアル化することにより、同等の作業水準を実現。コスト効率を高め、現在では外部受託業務も行っている。このように成果を出せる障害者雇用・活用の仕組みを構築しているポイントは何か。宮林氏は次のように述べる。「立ち上げ当初から、精神障害者を中心に採用を進める方針を固めた。そのうえで、日常の行動の部分から教育することで精神障害者の職場定着を図り、戦力化していけると考え、研修を充実させている。会社に貢献し、戦力になっていると本人が実感できるような業務環境を整備していることも、当社の取り組みの特徴だ。たとえば、チーム制を取って、成果をチーム内で発表し合い、チームで目標を達成したときに喜びを分かちあう職場作りを行っている」。
 また、こうした取り組みを通じて培ったノウハウをもとに、同社では各地で就労支援センターを運営。就職を希望する障害者を対象とした研修、就職活動支援、就労後の職場定着支援などを行っている。さらに、企業の障害者雇用サポートとして、採用支援、定着支援をはじめとするさまざまなサービスも提供している。宮林氏は「障害者雇用は、従来、福祉の文脈で語られることが多かったが、当社は障害者をどのように企業の戦力にしていくかという視点からサポートを行っている」と述べた。

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    • 島村 公俊氏

      島村 公俊氏

      講師ビジョン株式会社 代表取締役

      2001年、人事系のコンサルティング会社などを経て、2006年ソフトバンク株式会社(旧ボーダフォン)入社。全国の代理店ショップの店長向けにコーチング研修を導入し、退職率低減に寄与。社内表彰される。2007年人事本部人材開発部へ異動。ソフトバンクユニバーシティ設立において研修の内製化を推進し、内製コンテンツの開発および、100名を超える社内講師の育成へ貢献。2013年アメリカの教育団体よりアジア初としてPike’s Peak Awardを受賞。翌年、日本HRチャレンジ大賞人材育成部門優秀賞を受賞。2015年より講師ビジョン株式会社を設立し、教え、学びあう文化をつくることを目的に、内製研修の開発支援や社内講師トレーニングを提供している。

    • 小野 琴理氏

      小野 琴理氏

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      2007年 株式会社ファンケルに入社。電話窓口部門への配属を経て、人事企画部門に3年半従事。 2013年 社内教育部門(ファンケル大学)の設立とともに、新入社員から役員層までの研修を行う部署の課長として、社内研修の内製化に積極的に取り組む。 2014年度1,000名を超える従業員を対象に実施した理念研修をきっかけに、従業員の特徴や傾向を把握。 その後、従業員の傾向に合わせた社内研修の構築を行い、2016年度は80%以上の研修を社内講師で実施し、年間のべ2,900名が受講。 また、反転教育の導入においても、企画から構築まで全て社内で完結させ、従業員の研修転移に貢献。 現在は、店舗・窓口部門共通の社内資格制度と教育プログラムの再構築に取り組む。

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    • 江上 茂樹氏

      江上 茂樹氏

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      1995年に東京大学経済学部卒業後、三菱自動車工業株式会社に入社し、川崎工場の人事・労務部門に配属。2003年のトラック・バス部門分社に伴い、三菱ふそうトラック・バス株式会社へ移籍し、人事・採用・教育を担当。途中、CEOアシスタントを経て、2007年人事・総務本部組織戦略部長、2008年開発本部開発管理部長、2010年人事担当常務人事・総務本部長(兼ダイムラートラックス・アジア人事責任者)を歴任し、独ダイムラー傘下となった同社の人事制度のグローバルスタンダードへの転換を図った。2015年11月サトーホールディングス株式会社最高人財責任者(CHRO)に就任。2016年7月同社執行役員。2017年4月北上事業所長を兼務。

    • 山下 茂樹氏

      山下 茂樹氏

      武田薬品工業株式会社 グローバルHR 人材開発・組織開発(日本)ヘッド

      1985年立教大学社会学部卒業。キヤノン、モービル石油(現エクソンモービル)にてセールス&マーケティング業務に従事。1998年よりGE横河メディカルシステム(GEYMS)でサービスマーケティングマネジャーとして画像診断装置のサービスビジネスに従事。2000年南カリフォルニア大学MBA取得を節目に、キヤリアをセールス&マーケティングから人事、人材開発に転換。GEYMS、メリルリンチHRリーダーシッププログラムを経て、2002年より、日本イーライリリーにおいて幅広い事業領域でのHRビジネスパートナー及び人材開発、組織開発、社内広報を歴任。シーメンスでのHRビジネスパートナーを経て、2012年より、MSDにて次世代リーダーの採用、育成、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、後継者育成計画等のタレントマネジメント業務を歴任。2017年7月より現職。MBTI認定ユーザー(2007)、CTI認定コーアクティブコーチ(2012)、立教大学GLP兼任講師(2017)

    • 須東 朋広氏

      須東 朋広氏

      多摩大学大学院 経営情報学研究科 客員教授

      2003年、最高人事責任者の在り方を研究する日本CHO協会の立ち上げに従事し、事務局長として8年半務める。 2011年7月からはインテリジェンスHITO総研リサーチ部主席研究員として日本的雇用システムの在り方の研究から中高年の雇用やキャリア、女性躍進、障がい者雇用、転職者、正社員の研究活動を行ってきた。 2016年7月から、今までの研究活動から組織内でなんらかの理由で声を上げられない社員が、イキイキ働くために、一般社団法人組織内サイレントマイノリティを立ち上げる。 同社代表理事として現在に至る。そのほか、専修大学 非常勤講師、HR総研 客員研究員を兼任。

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    講師

    • 井上 陽介

      井上 陽介氏

      株式会社グロービス グロービス・デジタル・プラットフォーム マネジング・ディレクター

      消費財メーカーに従事後、グロービスにて企業向け人材コンサルティング、名古屋オフィス新規開設リーダー、法人部門マネジング・ディレクターを経て、デジタル・テクノロジーで人材育成にイノベーションを興すことを目的としたグロービス・デジタル・プラットフォーム部門を立ち上げ責任者として組織をリードする。