「真摯」「正直」という企業姿勢を評価

6位にはアクセンチュアとソニーグループが同数で並びました。両社とも理系からの得票が多く、特にソニーグループの理系28票は、今回調査の理系得票数のトップです。

それぞれのコメントを見ると、アクセンチュアではプログラム構成を挙げる学生が多くなっています。

・アジェンダがしっかりしており、双方向の説明会になっていた点が、印象が良かった(文系・早慶クラス)
・社員の方が大変分かりやすく、端的に内容を伝えてくれた印象がある。職種紹介やエントリー方法までも丁寧に教えてくれたことでスムーズに面接まで取り組むことができた(文系・早慶クラス)
・過去に行ったコンサルティングの事例をよく知ることができた(理系・旧帝大クラス)
・女性の活躍について非常に詳しく伝えていただいた(文系・旧帝大クラス)

ソニーグループは職種別採用を実施していることもあり、グループ会社別や職種別の話が聞けることが評価されています。

・業種やグループ会社の個別相談会も並行して行われたので、自分の興味のある職に関して詳細に知ることができた(理系・旧帝大クラス)
・職種別に実際に働いている方々から話を聞くことができたので、より専門性や適性を得ることができた(理系・上位私立大)
・何を大切にしているかが分かりやすく、聞きやすかった(理系・旧帝大クラス)
・風通しの良い社風が伝わった(理系・上位私立大)

8位のカゴメは、質問時間が長く用意されていたことが評価されています。

・堅苦しくもなく、フランクすぎずちょうどよかった。話も分かりやすく、人事の方の経験やエピソードを混ぜながらだったので、想像がつきやすく、聞いていて飽きなかった。他の説明会は「聞かないと」という感じだったが、「面白いなー」と思いながら話を聞けた(文系・上位私立大)
・説明会の後の質問時間がかなり長く取られていた(理系・旧帝大クラス)
・社員の方がすごく楽しそうに仕事のお話をされていた(文系・早慶クラス)

9位の博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは、出入り自由の1日ライブを評価する声が複数ありました。また、「正直」「真摯」というワードも目に付きます。

・ライブ形式で1日かけて行われたのだが、さまざまな部署、年齢の社員の方々が登壇してお話をしてくださったから、とても雰囲気が伝わり、こちら側の質問にも多く答えてくれた(文系・早慶クラス)
・実際の案件について事細かく教えてもらえたので、働く姿を想像しやすかった(文系・その他私立大)
・良い点も悪い点も正直に話してくださった(理系・上位私立大)
・質問に真摯に回答していた(文系・旧帝大クラス)

10位のNTTデータは、就職人気企業ランキングでは理系でいつも上位にランクインする会社ですが、今回の「セミナー・会社説明会」の好感度ランキングでは文系からの得票のほうが多い結果となっています。

・さまざまなイベントを開催してくださり、いろいろな視点から企業の理解を深めることができた(理系・上位私立大)
・YouTubeライブで数時間にわたって多くの質問に答えてもらえた(文系・その他私立大)
・録画形式かつ、目次付きで見たい部分だけ見ることができた(文系・中堅私立大)

以上、上位10社についての学生コメントを紹介しました。プログラム構成や演出はもちろん非常に大切ですが、それと同じく、あるいはそれ以上に学生からセミナーや会社説明会で見られているのは、人事や社員の人柄や雰囲気、社風であることが分かります。学生からの質問への真摯な対応も、人事の人柄や社風として捉えられています。

プレゼンテーションの内容・演出だけでなく、学生への質問にどう対応していくのか、例えばオンラインのライブセミナーであれば、チャットやQ&Aに寄せられた質問に対して最後にまとめて答えるのか、質問のあったタイミングで随時答えていくのか、そもそも質疑応答の時間をどの程度設けるのか等も含めて、プログラム構成をよく検討していく必要がありそうですね。

質問への対応と人事の印象が大切

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