採用活動はマーケティング活動へ

最後に、インターンシップ(ワンデー仕事体験含む)と内々定の関係について見ておきましょう。インターンシップ参加実績があり、かつ、すでに内々定を取得している学生だけを対象に、内々定取得企業の中にインターンシップ参加企業が何社あるのかを聞いてみた結果が[図表15]です。
第123回 マーケティングを意識したインターンシップの設計が求められる時代
「0社」、つまり内々定は取得しているものの、インターンシップ参加企業からは内々定は取得していないと回答した割合は、文系で26%、理系で25%と、約4分の1です。残りの文系74%、理系75%、つまり約4分の3の学生は、インターンシップ参加企業の中から、最低1社は内々定を取得しているということになります。内々定を取得した企業数の内訳を見てみると、「1社」が最も多く、文系53%、理系50%と約半数になります。残りの約4分の1は2社以上から内々定を取得しており、中には「4~6社」が3%、「7~9社」が2%など、参加した多くの企業から内々定を取得している学生もいます。
早期の内々定取得者は、それだけ早くから企業と接触していたという証であり、サマーインターンシップをはじめ、昨年のうちに開催されたインターンシップ経由の比率が高いことは想像できます。ただ、この3月の段階では、大手企業からの内々定出しはまだそれほど進行していないでしょうから、今後、インターンシップ参加企業から内々定を取得する学生はまだまだ増えるものと思われます。

インターンシップは、企業にとっても学生にとっても、採用・就職活動のマストアイテムとなっています。今後、企業はさらにインターンシップ当日のプログラム自体に磨きをかけることはもちろんのこと、インターンシップ募集方法から始まり、インターンシップ参加後のフォロー、そしてインターンシップから選考へと、どうスムーズにつなげていくかをストーリー立てて練り込む、いわゆるカスタマーエクスペリエンス、カスタマーサクセスを考えていく必要がありそうです。まさに、採用活動はマーケティング活動と変わりなく、採用担当者はマーケティングの知識も身に付ける時代が来たといえます。

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