コロナ禍による研究遅延は6割近く

前述したような悩みを持ちながら就職活動を続ける理系院生ですが、研究等の進捗にコロナ禍の影響は出ているのでしょうか。

大学院での研究・授業の進捗状況について聞いたみたところ、「計画より遅延している」が51%で過半数を占め、「計画を変更したが遅延している」を合わせて「遅延している」と答えた学生は57%と6割近くに上っています[図表5]
また、これらの進捗による就職活動への影響については、「やや影響がある」(36%)と「大いに影響がある」(18%)を合計すると54%となり、過半数の理系院生が少なくとも「影響がある」と感じていることが分かります[図表6]。一方、「あまり影響はない」(22%)と「まったく影響はない」(3%)を合わせた「影響がない」と感じている学生は25%、4分の1となっています。このようにコロナ禍による学業の遅延は、理系院生の就職活動に対する不安感をより一層増長する要素となっているのだろうと考えられます。

半数の理系院生が「4社以上」のインターンシップに参加

ここからは、インターンシップへの参加状況について見てみましょう[図表7]。まず、インターンシップへの参加社数は、「4〜6社」が最も多く29%、次いで「3社」が16%、「2社」と「10社以上」がともに13%などとなっています。理系院生でも「10社以上」のインターンシップに参加する学生が少なくないことに驚きます。
「4〜6社」、「7〜9社」(8%)、「10社以上」を合計するとちょうど50%となり、半数の学生が既に4社以上のインターンシップに参加していることが分かります。一方、「0社」(応募していない/選考漏れ・欠席等)はわずか9%と1割にも満たない状況であり、前述した就職活動を不安視する学生の理由として、「インターンシップに参加していない」を挙げた学生が2割を超えたことも理解できます。

インターンシップに参加する目的としては、「業界・職種・企業への理解を深める」が圧倒的で86%、次いで「企業と自分の相性を確認する」が65%、「仕事を体験してみる」が58%などとなっており、自分の肌で業界・職種・企業を感じた経験を、その後の就職活動に活かしたいと考えていることがうかがえます[図表8]。さらに、「就職活動を有利にする」を挙げる学生が56%と過半数を占めるなど、理系院生においても学部生と同様に、インターンシップへの参加は就職活動における常識となっているようです。

企業の開催時期と学生の参加時期にズレ?