アクセンチュアが前年8位からトップに躍進

1位には、前年8位だったアクセンチュア(36ポイント)が大きく躍進しました。学生のコメントからは、「かっこいい」「分かりやすい」「動画」のワードが目立ちます。これまでのような対面での社員と学生の接触ができない中、今後の採用ホームページでは、社員や職種の紹介動画の活用が増えてくるものと予想されます。

・デザインがかっこいい(上位私立大・文系)
・テクノロジーを前面に出したHP(上位私立大・文系)
・外資ということもあり、サイトが洗練されていた。さまざまな情報が早い段階で提供されていた(上位私立大・理系)
・募集要項や必要な人材が分かりやすい(その他国公立大・理系)
・ホームページのセクションは分かりやすく分けられている(旧帝大クラス・理系)
・職種別の案内が見やすく、それぞれに紹介動画が用意されていた点(その他国公立大・理系)
・説明が丁寧で、説明会に参加せずとも企業概要についてかなり知ることができた(上位国公立大・文系)

2位には同率(35ポイント)で3社が並びました。カゴメのコメントで目立つのは、「色彩」や「明るい」という言葉です。ホームページの制作では文字原稿に注意が行きがちですが、色使いも大切だということが分かります。

・色彩(その他国公立大・理系)
・赤を基調にしながらも落ち着いていた(旧帝大クラス・理系)
・社員の声が豊富に載っている。見やすいデザインである(旧帝大クラス・文系)
・社員の方々のインタビューページが非常に充実していました。顔写真も多く、明るい社風を感じられた(その他私立大・理系)
・レイアウトと理念から明るい社風が伝わった(上位国公立大・文系)
・選考ステップの誘導の仕方が明確で好感を持てた。シンプルで分かりやすい(中堅私立大・文系)

NTTデータは、コンシューマ商品・サービスを持たない典型的なB to B企業。社名だけは知っていても、就活を始める前からその業務内容までを把握している学生は少ないでしょう。そういう学生に対し、親切なホームページを提供しているようです。

・業界の説明から企業のプロジェクト紹介まで内容が豊富で理解しやすかった(上位国公立大・理系)
・大変詳細な情報を明解な表記で記載していた(上位私立大・文系)
・事業内容やイメージが湧きにくいキャリアイメージを分かりやすく学生に公開していた(早慶大クラス・文系)
・メニューの表示が分かりやすかった。コンテンツが多数ある中でもリスト表示されていたため、目的のページが探しやすかった(上位私立大・文系)
・社員の方の人物面に特化した記事があった(その他国公立大・理系)

ソニーは理系からの支持が多くなっています。コメントを見ると、「シンプル」という言葉が目立ちます。ただシンプルなだけでなく、内容は豊富で詳しく深く理解できるよう作られているようです。

・ユーザーインタフェースがシンプルで扱いやすい(上位国公立大・理系)
・シンプルで見やすい(その他国公立大・理系)
・かっこよく、かつ記事がシンプルにまとまっている(早慶大クラス・理系)
・選考過程について詳しく載せてくれていた(その他国公立大・理系)
・自分の専門に合わせた細かい事業が分かりやすく記載されていた(旧帝大クラス・理系)
・見ているだけでワクワクして、ここで働いてみたいと思った。得られる情報が多い(その他国公立大・文系)

企業理念、社長の思いが強く伝わる楽天

5位は、楽天と味の素が同率(33ポイント)で並びました。楽天の学生コメントを読むと、グローバルな企業文化が印象的なようです。また、ECサイト運営会社らしく、「サイトの見やすさ」も評価されています。

・グローバルで自由な社風が推されていた(その他国公立大・理系)
・英語版もあり、海外へ視野を広げていることがよく分かった(上位私立大・文系)
・情報が豊富で、しっかり会社の事業と発展を伝えている。抽象的な企業理念や求める人物像より、入社してからできることを具体的に説明している(旧帝大クラス・理系)
・一般的には事業内容について詳しく記載するが、楽天では企業理念の記載に力を入れていたところ。またそこから会社に対する社長の思いが強く伝わってきた(その他私立大・文系)
・企業の理念や情報を分かりやすく載せており、業務内容も社員の声を通して知ることができた(中堅私立大・文系)
・見やすかったし、企業のポイントを表す言葉とその意味について書かれていて理解しやすかった(中堅私立大・文系)
・UIが見やすく、欲しい情報に簡単にリーチできた(上位国公立大・理系)

味の素のコメントには、「見やすい」「分かりやすい」との言葉が特に多く、カゴメと同様に「明るい」も多くなっています。

・見やすかった(早慶大クラス・理系)
・シンプルで分かりやすい(中堅私立大・文系)
・業務内容の詳細、SDGsへの取り組み、社員の方へのアンケートなど、幅広くさまざまな情報を分かりやすく書かれている(早慶大クラス・文系)
・暖かい印象を受けた(旧帝大クラス・文系)
・注力している研究内容や、企業としての今後の展望が伺えた(上位国公立大・理系)
・WEBデザインで印象に残っている(その他国公立大・文系)
・明るい(早慶大クラス・文系)

7位の旭化成(32ポイント)は、メーカーの中で就職人気ランキングでも常に上位をキープしており、採用ホームページへの評価も高くなっています。学生のコメントを読むと、多くの事業分野を分かりやすく説明しているようです。

・感覚的に企業理念が伝わってきた(早慶大クラス・理系)
・デザイン性、メッセージ性(旧帝大クラス・文系)
・企業の事業内容を手っ取り早く理解できた(上位私立大・文系)
・専攻が関係なさそうな学生にとっても興味が持てる内容だった(旧帝大クラス・理系)
・知りたい内容に比較的アクセスしやすかった(その他国公立大・理系)

8位のオリエンタルランド(31ポイント)は、コロナ禍によって業績が大幅に悪化した企業の1社です。しかし、学生の人気は高く、採用ホームページの評価は、2020年卒の10位から2021年卒は8位へと、逆にランクを上げています。学生コメントでは、「夢」「理念」がキーワードとなっていました。

・夢の国を想定したHPとなっており、連絡先をあえて目立たなくするなどの配慮が見られた(中堅私立大・理系)
・毎回、ログインした際に出る言葉が素敵だった(中堅私立大・文系)
・夢が溢れていた(上位私立大・文系)
・理念に共感できたから。知りたいことが分かりやすくなっていた(早慶大クラス・文系)
・学生が少しでも多く企業のイメージや情報がつかめるような工夫がされていた(上位私立大・文系)
・HPの情報が整理されていて、欲しい情報を見つけやすい(旧帝大クラス・文系)

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