第104回 学生が選ぶ「印象の良かったセミナー・面接」ランキングから見えてくること ── ポイントは“傾聴力”

採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント

面接官の「傾聴力」が学生の印象を左右する

9位は、オリエンタルランド(同10位)、日本郵政グループ(同102位)、住友商事(同60位)、IHI(同108位)、東海旅客鉄道(JR東海/同70位)、日立製作所(同84位)の6社が同率で並びました。

オリエンタルランドは、エンターテインメント企業らしく、うなずきながら柔らかい雰囲気を演出しています。

・非常にうなずいてくれたり、話を聞いてくれている感じが強かった(文系・上位私立大)
・笑顔でずっと聞いてくれて柔らかい雰囲気を出してくれた(文系・早慶大クラス)

日本郵政グループの物腰は柔らかいが、学生をよく理解してアドバイスしています。

・こちらに対する物腰が柔らかかった。近い距離で話ができた(文系・旧帝大クラス)
・話をしっかりと聞いてくださり、最後はアドバイスもくださったから(文系・上位私立大)


以上、「印象の良い面接官がいた会社」を紹介してきました。今回のコメントを見ると、面接官には個性があり、評価ポイントは品性、知性、鷹揚さ、優しさ、温かさとさまざまです。ただし、学生が好感する理由は「自分の話を聞いてくれているか」という「傾聴力」がキーワードになります。学生からすれば、面接は自分をアピールする場であり、当たり前と言えば当たり前ですが、「聞いてくれない」企業が多いことの裏返しにもなっていると思います。

「いい採用」をするためには、「誰を面接官に起用するか」が大事であるとともに、人事担当に限らず、面接を担当する社員の方への面接官研修も併せて大事であると考えます。面接官が学生に与える影響が、採用活動において極めて重要なポイントであることを再認識していただければと思います。

著者プロフィール

ProFuture代表 HR総研所長 寺澤 康介

1986年文化放送ブレーン入社。2001年文化放送キャリアパートナーズを共同設立。常務取締役を経て、07年採用プロドットコム株式会社(10年にHRプロ株式会社、15年にProFuture株式会社に社名変更)設立、代表取締役社長に就任。2012年、HR総研所長に就任。
著書に『みんなで変える日本の新卒採用・就職』『経営と人事 対話のすすめ』、編著に『経営を変える、攻めの人事へ』(いずれもProFutureより出版)などがある。

※『採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント』は、WEB労政時報に寄稿した原稿を約2週間遅れで転載しておりますので、内容的に時差が生じる場合があります。ご了承ください。
WEB労政時報体験版はこちら

関連リンク