第104回 学生が選ぶ「印象の良かったセミナー・面接」ランキングから見えてくること ── ポイントは“傾聴力”

採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント

ウイットある会話を学生と交わすアクセンチュア

3位のアクセンチュア(同13位)は、旧帝大クラスと早慶クラスからのコメントが目立ち、理系も多くなっています。学生の感想は「面白い」「楽しい」とあり、ウイットのある会話だったようです。そういう対応ができる面接官に知性を感じるのでしょう。

・よく話を聞いてくれたため、逆質問への答えが面白かったため(文系・早慶大クラス)
・面接が楽しかった(理系・旧帝大クラス)
・こちらの受け答えにうなずいて聞いてくれた(文系・旧帝大クラス)

学生に寄り添い勇気づける三井住友銀行

4位の三井住友銀行(同88位)は学生に寄り添い、就活に関するアドバイスをするなど、励ましています。

・自社以外の相談に乗っていただいたから(文系・旧帝大クラス)
・私自身の人間性を知ろうとしていただいたから(文系・旧帝大クラス)
・就活生に対しても真摯な姿勢でアドバイスをくれた。就活に対して勇気づけられることが多かったし、自身の仕事に対しての熱を熱く語られる方が多くて魅力的だった(文系・上位私立大)
・志望動機など聞かず、幼少期からの私の人間そのものを見てくれた(文系・上位私立大)
・志望動機の添削や自己分析の手伝いなど、企業研究以外にいろんなお世話をしてもらった(理系・旧帝大クラス)

鋭く優しいNTTデータ、経歴でなく人柄を知ろうとするANA

5位のNTTデータ(同3位)はIT業界の大手企業であり、理系学生からのコメントが多くなっています。コメントを読むと、逆質問に対し丁寧に回答し、鋭いが優しく、肯定だけでなく提案する面接になっているようです。

・逆質問の回答が丁寧だったから(理系・旧帝大クラス)
・鋭い質問が多かったが、終始優しい雰囲気であった(理系・上位私立大)
・話をよく聞いて、肯定するだけでなく提案をしてくれたから(理系・上位私立大)

6位の全日本空輸(ANA/同4位)は人物本位の面接が好感されています。学生の経歴でなく人柄を知ろうとし、言葉に詰まったときには前傾姿勢で待つなど、面接官の人間力が分かります。

・今までの経歴ではなく、人柄をよく知ろうとしてくださっているのが伝わったから(文系・早慶大クラス)
・笑顔で丁寧に対応してくださったため。言葉に詰まっても、前傾姿勢で待ってくださる(文系・中堅私立大)

笑顔を絶やさない三菱UFJ銀行、対話で面接を進めるキヤノン

7位は三菱UFJ銀行(同78位)。「男の人は〜」というコメントがありますが、おそらく女子学生のコメントなのでしょう。

・男の人は圧迫感が今まであったが、圧迫感がなく、笑顔を絶やさず、話しやすい雰囲気を作ってくれていた(文系・その他私立大)
・素の自分を評価してくれるような対応だったから(文系・旧帝大クラス)
・熱意を持ってこちらの話を聞いてくれているように思えたから(文系・中堅私立大)

同率7位のキヤノン(同67位)は理系からのコメントが多くなっています。言葉を大事にしており、詰まっても待ち、一方的な質問ではなく対話で面接を進めていることが好感されています。

・非常にこちらの話を聞いていただける姿勢を感じた(文系・早慶大クラス)
・受け答えに対して、詰まっても待ってくれ、話しやすい雰囲気を感じたため(理系・旧帝大クラス)
・一方的な質問でなく、対話によって面接を進めようという意図が感じられたため(理系・中堅私立大)

著者プロフィール

ProFuture代表 HR総研所長 寺澤 康介

1986年文化放送ブレーン入社。2001年文化放送キャリアパートナーズを共同設立。常務取締役を経て、07年採用プロドットコム株式会社(10年にHRプロ株式会社、15年にProFuture株式会社に社名変更)設立、代表取締役社長に就任。2012年、HR総研所長に就任。
著書に『みんなで変える日本の新卒採用・就職』『経営と人事 対話のすすめ』、編著に『経営を変える、攻めの人事へ』(いずれもProFutureより出版)などがある。

※『採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント』は、WEB労政時報に寄稿した原稿を約2週間遅れで転載しておりますので、内容的に時差が生じる場合があります。ご了承ください。
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