候補者が転職を考える「前」に探し出すには?エンジニア採用トレンド最前線

HRサミット2019/HRテクノロジーサミット2019講演録

転職顕在層にダイレクトメールを送るのではなく、転職を考える可能性がある「潜在層」へのアプローチから企業の採用業務がスタートする…そんな時代がやってきた。エンジニア不足が叫ばれる昨今、アメリカでは優秀なエンジニア獲得のために、AIを活用したさまざまな採用ソリューションが台頭している。海外の事例や日本の採用の行方について、LAPRAS株式会社 代表取締役CEO 島田寛基氏が解説する。

講師

  • 島田寛基

    島田寛基氏

    LAPRAS株式会社 代表取締役 CEO

    2015年、京都大学で計算機科学の学士号を取得。人工知能を専攻。大学時代にはグーグルでインターンシップのほか、Incubate Fundにてさまざまなスタートアップ支援を経験。2016年、イギリスのエディンバラ大学大学院で修士号を取得。2016年、日本初のAIヘッドハンティングサービスを運営する株式会社scouty(現LAPRAS株式会社)を創業

エンジニア採用を取り巻く背景

経済産業省によると、エンジニアは2018年で既に22万人が不足しており、2030年までには約45万人不足する、といわれています。IT人材の供給量はそこまで増加していないのに需要は増え続けており、求人倍率をみると、業種別のIT・通信で7.24倍、職種別の技術系(IT・通信)が9.73倍という高倍率となっています。

さらに、エンジニア採用では求められる質も変化しています。これまでは、システムの効率化やコスト削減を目的とした課題解決型のニーズが高かったのですが、現在では、ビジネスの複雑化したニーズの中で出てくる不確実な要件に対しアジャイルに対応していけるような、価値創造型のエンジニアが求められるようになっています。

また、クラウドサービスやビッグデータ、IoTを扱う先端技術のエンジニアが特に不足している、というデータもあります。

エンジニアの転職トレンドは?

実は当社がエンジニアに対して行った調査によると、「転職活動はしていないけれど、良い職があったら転職したい」という転職潜在層が61%いました。転職活動をしている顕在層は6.3%という結果です。先ほどお伝えした求人倍率というのは、この顕在層に対する数字です。このことから、今後の採用のカギは、顕在層だけに集中するのではなく、採用活動を潜在層にまでシフトさせていくことにあると言えるでしょう。

また、別のアンケートによると、「カジュアル面談に参加する際、転職を決めているか」という問いに対し、「転職の意思はある程度あり、面談の内容によっては選考に乗りたい」「あまり転職するつもりはないが、面談の内容によっては選考を検討したい」が合わせて87%いました。このように、最初から選考に入ることは考えておらず、カジュアル面談を受けてから検討したいというエンジニアが多いことも最近の特徴となっています。

転職時点での勤務年数を調べると、エンジニアをはじめどの職種でも半数以上の人が3年以内であり、市場は流動化しています。そして、転職活動の手段は、転職サイトに登録する以外にも、企業やエージェントのイベントに参加する、スカウトメールを受け取ったなど多様化しています。特にエンジニアとエンジニア以外で差が出ているのが、リファラル採用です。エンジニアはリファラル採用で転職を行っている方が多い傾向があります。
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HRサミット2019/HRテクノロジーサミット2019 講演録

2019/9/18-9/20開催

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