半数の企業がすでに「ジョブ型採用」を導入

今年4月、経団連の中西宏明会長は「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」の中間とりまとめの中で、「新卒一括採用(メンバーシップ型採用)に加え、ジョブ型雇用を念頭においた採用も含め、複線的で多様な採用形態に、秩序をもって移行すべき」としています。そこで、企業のジョブ型採用の現状について聞いてみた結果が[図表6]です。
今回は、「ジョブ型採用」の定義を「職種や配属先を特定しての採用」とした上で聞いています。全体では、5割の企業が「ジョブ型採用はしていない」と回答していますが、「すべてジョブ型採用」だとする企業が31%にも及び、残り19%の企業は「一部ジョブ型採用」と回答しています。従業員規模別に見ると若干の凸凹はありますが、おおむねこの割合は変わりません。「一部ジョブ型採用」の企業までを含めれば、すでに5割の企業が「ジョブ型採用」を取り入れていることになります。意外と進んでいることに驚いているのは私だけでしょうか。

ただ、中には「営業職」しか採用しないから、「ジョブ型」だと回答している企業も含まれるかもしれません。次回以降は、複数部門、複数職種の採用を計画している企業の中で、どれだけ進んでいるのかを確認できるよう、設問を工夫してみたいと思います。