チームビルディングとは? 成果を出す組織づくりに必須のスキル!

人材育成コラム-プロが教えるコツとポイント-

「成果を出す組織」と言われたとき、どのような組織をイメージしますか。メンバーの意欲が高く前向き、目的意識を共有できている、主体的な働き方をしているなど、いろいろな特長があげられると思います。このような組織を作り上げるうえで重要になるのがチームビルディングです。今回はこのチームビルディングの概要や、著名なフレームワークを活用した実践のポイントについてお伝えします。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、目的達成のために複数の人が集まり、一人ひとりの能力を活かす組織をつくることです。2011年に人事ポータルサイト「HRpro」が実施した調査によると、チームビルディングの必要性を「非常に感じている」「まあまあ感じている」と回答した企業の人事担当者は全体の84%にのぼり、多くの企業がその重要性を認識していると言えます。

その一方で、35.5%の人事担当者はチームビルディングを意識した取り組みの実施状況に関して「特にない」と回答しています。

「重要性は認識しているけど、どのように取り組んでいいのかわからない」
「業務が多忙で、なかなか時間が取れない」

このようなお悩みを抱えている人事担当者も多いのではないでしょうか。

チームビルディングの目的

そもそもチームビルディングの目的は何なのでしょうか。

それは「組織の成果を最大化させること」です。もしもメンバー一人ひとりの「個人力」が優れていたとしても、目指す方向がバラバラであったり、メンバー間の関係づくりが不十分であれば、パフォーマンスの「総和」を最大化することはできません。

特に近年はグローバル化・多様性の時代です。

国籍を問わず様々なバックボーンの人材とともに働く機会が増え、フレックスタイム制やリモートワークなど、柔軟な働き方が一般化しつつあります。こうした特徴のある昨今では、日本特有の「あうんの呼吸」や「察しと思いやり」といった文化が通用しにくくなってきています。

チームとして掲げられた目標を達成し、成果を最大化するためには、チームが一丸となって、同じ目標に向かって進んでいける組織づくりが重要となるのです。

チームビルディングが必要となるシーン

チームビルディングが必要となるシーンとして、3つの例を紹介します。

シーン(1) :小売業におけるチームビルディング
小売店や販売店では、正社員、主婦のパートタイマー、学生アルバイトなどさまざまな雇用形態、幅広い年齢の従業員とともに、日々の売り上げ目標の達成を目指して店舗運営していく必要があります。個人ごとの売り上げ目標を追求するあまり、メンバー間で衝突が発生することもあるかもしれません。店長やエリアマネージャーのようなリーダーは、売り上げ目標という成果を達成するために、チームとしての一体感を高め、円滑なコミュニケーションが生まれる環境づくりに力を割いていく必要があります。

シーン(2) :IT業におけるチームビルディング
システム開発等プロジェクトで業務を進める機会の多いIT業においては、多彩なスキルを持つメンバーをまとめながらプロジェクトを進行するPM(プロジェクトマネジャー)としての能力が問われます。

各々のスキルセットを把握し、適材適所のアサインを行い、納期通りに期待以上のクオリティの成果物を形作るためには、一枚岩になり、しっかり噛み合ったチームづくりが重要です。

シーン(3) :新規事業におけるチームビルディング
不確実性の高い新規事業では、既存のベストプラクティスをそのまま流用していてもなかなかうまく進まないことも多いでしょう。セオリーがないからこそ、リーダー一人の考えに固執することなく、メンバーから多彩な意見を拾い上げることが求められます。

自由闊達な議論を行いやすい空気を作ること、メンバーがいきいきとプロジェクトに取り組める環境を用意することが新規事業成功のカギになります。

これらのシーンに共通していることは、チームとして掲げられた目標を達成するための手段として、メンバー間のコミュニケーションを円滑にする「空気づくり」が重要であり、それを能動的に生み出していく動きがチームリーダーに求められるということです。

著者プロフィール

株式会社ラーニングエージェンシー 編集部

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