コーチングとは? ティーチングとの意味の違いとメリットを解説

人材育成コラム-プロが教えるコツとポイント-

コーチングは、ビジネスのみならず私たちの日常生活の中でも拡がりつつありますが、「正しいやり方」を理解し実践できなければ、その効果は期待できないものとなってしまいます。二回にわたりお送りするコーチングのコラム第一弾は、その基礎知識についてお伝えします。

コーチングとは?

コーチングとは
コーチングとは、コーチ(指導者)が質問や傾聴を通じて、クライアントから“答え”を導き出すことで成長を促す、いわば「クライアントの自律をサポートするコミュニケーション技術」と言えます。

その語源はクライアントを目的地へ送り届ける「馬車(コーチ、coach)」とされていることからも、コーチングとは「コーチ(指導者)がクライアントをサポートし、目的地(望む結果・状態)へ到達させる」というイメージを思い描くと分かりやすいかもしれません。 このような性質を持つことから、今や多くの企業で、管理職のマネジメントスキル向上や、個人の能力開発などを目的に、コーチングが取り入れられています。

今回のコラムでは、ビジネスにおけるマネジメントスキルとしてのコーチングについて、ご紹介したいと思います。

コーチとクライアントとの関係
まずはじめに、今回のコラムで取り上げるのは、マネジメントスキルとしてのコーチングについてですから、コーチはマネージャー(以下コーチ)であり、クライアントはメンバー(以下クライアント)とします。ここで重要なのは、コーチとクライアント双方が、それぞれのスタンスを理解することです。

冒頭でコーチングについて「コーチ(指導者)がクライアントをサポートし、目的地(望む結果・状態)へ到達させる、というイメージを思い描くと分かりやすいかもしれません」と述べました。これは単にクライアントがコーチに乗っかる、ということではありません。コーチは質問や傾聴を通じて、クライアントから“答え”を導き出す「サポート役」にすぎず、クライアントこそがコーチとのコミュニケーションを通じて、自分の中にある“答え”を見つけ、それに気付く「主役」です。まずは、コーチ=「サポート役」、クライアント=「主役」の認識を双方でしっかりもちましょう。

コーチングには双方向のコミュニケーションが欠かせません。つまり、コーチとクライアントの信頼関係なくしてコーチングは成り立ちません。コーチがどれほどコーチングのスキルを学び習得したとしても、クライアントからの信頼を得られなければ、思うような成果は期待できないでしょうし、その逆もしかり、ということを認識しておく必要があります。コーチはクライアントの性格や思考に加え、クライアントがコーチングの目的やゴールを理解しているかも、的確に把握できるよう努めたいものです。

コーチングのメリットとデメリット
次に、コーチングのメリットとデメリットについてご紹介します。コーチングの一番のメリットは、やはりクライアントの成長と言えるでしょう。クライアントは、コーチの働きかけによって、潜在的な部分も含め自分の中にある“答え”を見つけ出します。コーチからの質問によって自ら考え、行動すること、つまり、自律性を養うことが次第にできるようになっていくのです。また、副次的なメリットとして、コーチとクライアントの間に、コミュニケーションを軸とした信頼関係が醸成されることは言うまでもありません。

一方で、デメリットを挙げる際、それはコーチングの結果に対するデメリットではなく、「コーチングスキルの低いコーチが、コーチングを行うことのデメリット」について考えることが大切です。例えば、コーチにクライアントとの信頼関係構築についての重要性の理解が欠如していては、そのクライアントに対し的確な質問を投げかけたり、傾聴の姿勢を示すことは困難でしょう。結果、一方的にコーチ自身の考えをクライアントに押し付けてしまうという可能性も生じます。また、コーチングを行うクライアントの選定を誤り、まだ知識や経験が浅く、成熟度の低いクライアントを対象としてしまっては、適切な“答え”を導き出すことができず、クライアントを混乱に陥れてしまうリスクも考えられるのです。 コーチングを実施する際には、メリットとデメリットに触れ、コーチが「正しいやり方」を理解し、適切なアウトプットを行えるようにすることが欠かせません。

著者プロフィール

株式会社ラーニングエージェンシー 編集部

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