IT未経験者を一人前に育てる人材育成の仕組み

[中小企業庁]人材育成プラットフォーム「ビジログ」導入企業に訊く

株式会社インタープレジゼントは2000年に設立され、ITインフラ構築・運用のワンストップソリューション提供を強みとするほか、大手金融系企業をはじめ、幅広い業種のシステム開発・基盤構築・運用業務を遂行し、高い評価を得ているIT企業。「時代の先端を見る視点」、「顧客満足の最大化」、「可能性を追求する人財の育成」を経営理念としており、新しい技術を積極的に取り込み、顧客にとって最適なソリューションを提供している。また、IT未経験者で入社した社員も、社内研修をベースに一人前の技術者に育てる人財育成の仕組みができあがっている。この「人財」という言葉にも、株式会社インタープレジゼントの「人は財(たから)」という理念が強く込められており、こちらの会社のホームページは、「人材」ではなく、すべて「人財」という文字が使われている。
このような人を育てる企業風土は高く評価されており、2018年には東京都の非正規雇用労働者レベルアップ支援事業のモデル企業、および人材戦略マネジメント支援事業企業に選定されている。また、子育て支援と働きやすい職場づくりが評価されて、平成30年度台東区ワーク・ライフ・バランス推進企業にも認定されている。
―――企業情報――――
株式会社インタープレジゼント
〒110-0005 東京都台東区上野5-16-12 サンライズ第一ビル5F
TEL: 03-5807-7261  FAX: 03-5807-7263
http://www.inter-president.com/

月に一度は技術研修会・勉強会、外部セミナーにも積極的に参加

代表取締役社長
牧田 有史 氏


 当社の事業内容は、インフラ設計・構築、システム設計・構築、ベンダーコントロール、システム保守・運用支援をメインとしており、今後の主力事業として情報セキュリティサービスに注力しています。
 このサービスは2017年5月に全面施行された改正個人情報保護法に基づくものです。改正によって事業所が行う個人情報の管理対象が拡大し、紙媒体に加えてデジタルデータに対しても情報の追跡性の確保(デジタルトレーサビリティ)が課されているのですが、ほとんどの企業はこの改正点に対する理解が不十分で、違法な状態になっています。事故が起こる前に適正な対策が必要です。
 情報セキュリティサービスは時代が求めるITサービスですが、当社は新しい技術を積極的に取り入れて最適なソリューションを提供してきました。そして、その開発を可能にするのがITエンジニアです。しかし、当社は採用要件としてIT経験は問いません。プログラム経験がない人にも、6カ月から8カ月の技術研修を施して育てていきます。また、一人前になっても研修は続きます。社員は、管理職の下にリーダー、サブリーダー、スタッフと分かれますが、それぞれが月に一度の研修会・勉強会を行っています。土曜日の13時から18時まで実施しており、管理職が講師を務めて最新動向をレクチャーすることもあれば、それぞれが業務で得た知識を伝え合うナレッジトランスファーとしても機能しています。
 外部の研修やセミナーへの出席も有料、無料を問わず奨励しています。技術的な知識やスキルだけでなく、コミュニケーション力や表現力はどの職種でも必要な能力ですし、外部の人たちとの接触がよい刺激になり、マインドセットを変える機会になると思うからです。
 中小企業庁が構築している人材育成プラットフォーム「ビジログ」は、中小企業・小規模事業者の従業員等を対象にしており、「人手不足解消」、「生産性向上」などの目的別に学習できるので、「ありがたい」と思い、すぐに社員に知らせて受講を促しました。
 これまでの受講者は11月の「人づくり術」でシステム開発部から4人、12月の「広報宣伝術」でシステム営業部から1名、1月の「広報宣伝術」でも1名の受講が予定されています。本当はもっと受講したいものがおりましたが、人気の講座はすでに締め切られており、2月以降のプログラムが公開されたら、それらも利用予定です。3月までどんどん活用するよう勧めております。こういう有益な人材育成プログラムは中小企業にとってほんとうにありがたい教育機会だと思います。4月以降も継続して提供していただけることを願っております。

12月に「広報宣伝術」ワークショップを受講、次は「営業販売術」も

システム営業部
坪 真澄 氏


 今回、「広報宣伝術」のワークショップに参加致しました。ワークショップは10時から17時までの6時間、参加者数は20名程度で男女比は半々ほどでした。社外の講習に参加するのは初めてのことでしたので、最初は緊張致しました。
 私は、今夏8月に、こちらの会社にITの営業職として入社致しました。ITの営業職は私には初めての経験でしたが、新しいことにチャレンジするつもりで応募し、採用されました。とはいえ、営業初心者の私にとりまして今回のワークショップで習得したことは、非常に興味深く、身になることがとても多かったと思います。このワークショップでは、「どんな人に」、「どんな風に」、情報を如何に分かりやすく伝えるか?…がテーマでしたが、情報の伝達方法も、伝える対象や伝達手段によって異なってくること、また、どのように伝えれば興味を持ってもらうことが出来るか?…などを細かく考えることが非常に重要であるというポイントを知ることが出来ました。
 最も印象的だったのはWBS関連の製作でした。WBSはWork Breakdown Structureの略で、作業分解図、あるいは作業分解構成図と呼ばれることもあります。プロジェクトで発生する作業や関連事項を洩れなく書き出して、マッピングするものです。参加者全員がそれぞれWBSを書いて提出し、講師が優れたものを選び、投影してすべての参加者に見せます。どのように書けば分かりやすいWBSになるかを学ぶことができ、とても有益でした。
 私の日々の業務では、お客様に訪問する、自社のエンジニアと話す、用件をまとめる…という流れが多いため、成果物というゴールを目指して、どう道筋をつくっていけばよいのか、WBSの手法が大いに役立つと感じました。
 今回の「ビジログ」では、会社を注目させる「広報宣伝術」ワークショップを受講し、「情報をわかりやすく相手に伝え、興味を持ってもらう」というスキルを学びました。もっとダイレクトに売上をアップさせる「営業販売術」も受講したいと思っています。
 私の会社では、社員のやる気をアップさせる「人づくり術」のワークショップに、システム開発部からリーダーを含め4人の社員が参加しました。参加した人の話を聞くと、社会人スキルを磨けるとてもいいセミナーだったようです。私もぜひ受講してみたいと思います。

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著者プロフィール

HRプロ編集部

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