インターンについて

コンサルタントとして企業課題の解決に挑むインターン
─ ありがとうございます。続いてインターンについてお伺いしたいのですが、インターンはいつ頃から始められましたか?

吉竹:少なくとも10年以上前からですね。

─ インターンの目的はどういったものでしょうか?

毛利:コンサルティングという仕事は、学生にとってはあまり触れ合う機会がなく、馴染みのない仕事だと思います。ですので、インターンを通じて業務を体験してもらうことで、経営コンサルティングの面白さを分かってもらいたいという意図で開催しています。
開催時期は、夏と冬と春にそれぞれ開催しています。

吉竹:実は私も学生時代に弊社のインターンに参加したのですが、「野村総合研究所」って、ものすごく堅いイメージの社名じゃないですか。漢字が羅列されていますし(笑)。でも、インターンに参加してみると、非常にフラットな会社で。自由闊達な雰囲気があって、社員、特に若手が本当に楽しそうに働いている会社だと思ったんですね。
ですので、そういう雰囲気もインターンを通じて学生の皆さんに感じてもらえればと考えています。

─ 業務内容がイメージし切れない、社風や文化もイメージとのギャップがある。こうした課題をクリアすることがインターンのミッションということなんですね。確かに体験していただくことが、何より強いソリューションになりえる課題ですね。
サマーインターンは、毎年何名ぐらい応募があるのですか?


毛利:公表はしていませんが、数千人規模になります。

─ すごい応募数ですね。そのうち実際参加されるのは何名ぐらいですか?

毛利:昨年の例でいうと、100名ほどです。

─ なかなか狭き門ですね。

吉竹:ただ、夏のインターンに落ちたら、冬や春のインターンに挑戦できないということはありません。夏が駄目でも、冬・春のインターンや本選考に再度応募していただいています。

毛利:「一度落ちたらもうダメだ」と諦めてしまう学生さんがいらっしゃると聞くのですが、内定者の3分の1は弊社のインターンに落ちた経験のある人なのです。ぜひともチャレンジし続けていただきたいです。

─ インターンの選考においては、具体的に学生のどんなところを見ていますか?

毛利:簡単にいえば、地頭とコミュニケーション力、胆力ですかね。あとは誠実さや、素直さ等の観点でも見ています。

吉竹:知的好奇心も大事ですね。いろいろな物事を面白いと思える方。そういった点はコンサルタントとしてやっていく上で重要な資質かなと思います。

─ 個人的な興味としてお伺いしたいのですが、お二方は地頭をどう定義していらっしゃいますか?

毛利:論理的に考えられるか、だと思います。それに加えて、構造的かつ柔軟に物事を捉えることができるか。1つのことを議論している中で、複数の視点で物事を捉えられる力と言えるかもしれません。

吉竹:個人的には思考の「広さ」と「深さ」が重要だと思っています。もれなく可能性のある選択肢を拾い上げられるか、また自分の中で「なぜ?」を繰り返し、思考を深く掘り下げていけるか。そして、それを自分だけではなくて、例えば面接官とディスカッションする中で詰めていけるかということだと思っています。

─ 知的好奇心の強さは、どのように判断しますか?普段から自分で知識を深めるような行動を起こしているとかでしょうか。

毛利:エピソードトークとしては、そういうところが気になりますね。「興味あります」と言うだけじゃなくて、本当に熱意を持って取り組んでいるのかといった点ですね。

吉竹:あと、ディスカッションをしている様子を見ていると、「楽しそうにディスカッションしてるな」と感じられる表情が垣間見えることもあります。そういう学生は「いいな」と思いますね。

─ 選考は基本的にお二方でご担当されているのですか?

毛利:いえ。我々だけでなく、現場の社員も選考のプロセスに関わります。多様な視点で選考させていただくことも重要ですので。皆さん積極的に協力してくれています。

限りなく実際の業務に近いインターン

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