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強いチームをつくる『上司力』

第92回 年度初めに「チームの共通目標」を作りましょう!

株式会社ジェック 事業開発部 部長 松井 達則
2018/04/10

このコラムでも度々ご紹介してきましたが、強いチームの特徴の一つとして「メンバー全員で追い求める共通目標」が挙げられます。みんなが同じ目標を「達成したい」と強く思うことは様々なメリットをもたらします。
【メリット1・・コミュニケーションが活発になる】
チームの共通目標があるメリットの一つは、コミュニケーションが活発になるということです。共通目標が掲げられているチームは、そうでないチームに比べて明らかにミーティングでの発言量が多いようです。全員が「どうすればこの目標を達成できるか?」ということをいつも考えているため、お互いにそれを共有したくなり、ミーティングが盛り上がるということです。

【メリット2・・新しいアイデアが生まれ、それが実践される】
メリット1のような活発な話し合いがもたれれば、そこから色々なアイデアが生み出されることになります。共通目標がないチームでは仮にアイデアが出ても、聞き流されるケースも多いのですが、「目標を達成したい」と考えているチームでは「やってみよう!」となるケースが多いようです。リスクを取ってでも目標を達成したいと考えるからです。

【メリット3・・チームに強い結束力が生まれる】
チームの共通目標が達成に至ると、強い達成感を味わうことができます。学生時代にそのような気持ちを味わったことがある方も多いと思いますが、自分一人の目標を達成するだけよりも、「共通目標をみんなで達成した」時の方が喜びが大きいのです。私は様々な企業様の教育やコンサルティングのお手伝いをしますが、「共通目標を達成した」喜びで涙を流す人を度々見てきました。ビジネスで涙を流すほどの喜びは、そう多くはないと思いますが、その一つがチームでの達成時なのです。

このように、強いチームになくてはならない共通目標ですがいつ作るのでしょうか?
決まりはありませんが、やはり年度初めに作るのが最も効果的です。年度の初めに、「期末までに目標」として掲げ、期末の段階で「達成した!」という状況をつくるのが分かりやすいですし、その年度が大変盛り上がります。

では、皆さんは今年度のチームの共通目標を作りましたか?
このような話をすると、「でも、上から与えられた目標がもともとあるので・・・」という方も少なくありません。もちろん、最初から決まっている目標も重要な共通目標です。しかし、それだけでは物足りません。やはり、「自分達で掲げた目標」が欲しいのです。
上から与えられた目標に上乗せして「チャレンジ目標」として掲げるもよし、もしくは「○○営業所には絶対負けない」「お客様からの感謝の声を昨年度の倍にする」「全員が△△の資格を取る」等、年度初めのミーティングで話し合ってぜひ決めてください。

共通目標があった方が良いと頭では分かっていても、本当にみんなで考えて作っているところは多くはありません。しかし、みんなで考えて共通目標を作っているチームは非常に勢いがあることが多いのは間違いありません。
4月で年度が始まった今、今年こそ共通目標を作りましょう!
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プロフィール

株式会社ジェック 事業開発部 部長 松井 達則

1972年生まれ。立教大学卒業。アメリカン・エキスプレスを経て、2001年株式会社ジェックに入社。通信業界・住宅業界・不動産業界・食品メーカーをはじめ、多くの業界に対してリーダーシップ教育及び現場変革コンサルティングの経験がある。特に、営業部隊の変革には定評があり、これまで多くのプロジェクトリーダーとして顧客成果を創出している。近年は「自律型人材育成」をテーマに、創造的な職場づくりへの取り組みに力を入れている。
【著書】 『メモテク』(かんき出版)、『営業のプロが教えるすごい仕事術』(日本実業出版社:共著)
【執筆】 『ザッツ営業』(日本実業出版社)、『企業実務』(日本実業出版社)、『近代中小企業』(データエージェント)

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