■信頼がすべてを変える■
現在、社会のあらゆるところで信頼関係の崩壊が叫ばれています。企業不祥事によるブランドの失墜はもとより、本来私たちの社会は信頼関係で成り立ってきたにもかかわらず、政治、企業、教育、家族など、その範囲はとどまるところを知りません。こうした信頼関係の崩壊は様々なひずみをもたらしています。
組織におけるコミュニケーション、プロジェクト、そして戦略的任務など、私たちが成し遂げようとする活動はみな、「信頼」の程度によって良くもなれば、悪くもなります。信頼によってパフォーマンスが何倍にも拡大していれば、それはいわゆる「信頼の配当」を受けている組織です。それに対して、何をするにも時間とコストが余計にかかり、品質や効率が低下し、最終的にそのツケが回ってくるような組織は「信頼の税金」を払っていると言えるでしょう。
組織内において信頼レベルがもたらす経済的インパクトを「税金」または「配当」として財務諸表に表示されたら如何でしょうか?実際に信頼関係の強い文化であるか否かは財務諸表には表われませんが、下表のような形で具現化することは可能なのです。
■なぜ「信頼」が重要なのか?■
「信頼」が重要だという事実は誰もが知っています。中には当たり前のことだと思われる方も少なくないでしょう。 しかしながら抽象的かつ道徳的な概念にとどまり、その実態が捉えづらいという事も事実です。
もし組織において「信頼」がもたらす経済的インパクトを可視化することができたら如何でしょうか。 自分自身を取り巻く身近な人間関係のみならず、組織の中で、はたまた市場や社会に対する「信頼」を可視化することで具体的な問題解決を図ることができたらどんな効果が得られるでしょうか。
私たちは10年以上にも及ぶ調査から、「信頼」が極めて重要なファクターであるという3つの理由を明らかにしました。
1「信頼」は財務に影響を与える。
2「信頼」は最も重要なリーダーシップ・コンピテンシーである。
3「信頼」は学ぶことも測ることもできる。
重要な概念でありながらも、人材開発では初の分野となる「信頼」をテーマに、フランクリン・コヴィーが最新のソリューションをお届けします。