本セミナーでは、カンサス州立大学コンピュータサイエンス学科教授である講師が、オブジェクト指向の設計図の具体例を用いて、効率的に機能する設計についてお伝えします。
また、効率よくIT開発を行うために、どのような組織構成にし、どのようなスキルを持った人材を育てるべきかをお話しします。
約3時間の、内容の濃い無料セミナーですので、技術系人材育成担当者、設計担当者、今の設計のやり方に疑問を抱いている方はこの機にぜひご参加ください!
※申込み多数の場合は先着順とさせていただきます。
※1社につき、ご参加は2名様までとさせていただきます。
※競合企業の方、個人の方のお申込みはご遠慮いただけますようお願い申し上げます。
※プログラムを用いた具体例で設計図を説明しますので、C、C++、Java、C#のうちどれか1つの(簡単な)プログラムを読めるスキルを持つ方が参加されることをお勧めします。
【担当講師コメント】
機械や電気機器の設計図は最終製品を完全に規定しています。そして設計図があれば組み立てを行う人は自身で設計図の作成ができなくても最終製品を組み立てられます。これにより上流(設計)と下流(組み立て)を効率よく分離できます。 それに対してソフトウェアの「設計図」というのはどういうものでしょう?
ソフトウェアは、機械製品に比べて構成部品の数(プログラムのライン数)が膨大で、またたとえモジュール(ファンクション、オブジェクト、ライブラリー等)化を推進しても電気製品のモジュール(IC、LSI等)に比べてその数が極端に多く、変更も頻繁で、さらに新しいモジュールの開発スピードも非常に速いという特徴があります。そのためソフトの設計図は、機械や電気製品等の設計図とは本質的に異なり、最終製品を完全に規定するものとはなりえません。したがってソフトの設計図が効率的に機能するためには、それを作成する側も使う(プログラムに変換する)側も高度なプログラミングの知識が必要です。
現在の日本のIT企業では効率的に機能する設計を行うことは組織構成的にも人材的にも難しいのが現状ですが、早急に設計に重点を置く開発法・組織構成に移行し設計力の向上を図らないと世界のIT産業から取り残されてしまうのは明らかです。
本セミナーでは、設計の重要性を理解していただくためにオブジェクト指向の設計図を紹介し、設計図の具体例を用いてそれがどのように(ほぼ)機械的にコードに変換でき、コードレビューそして保守に役立つかを示します。そしてそのような設計図を効率的に使いこなすアメリカのIT企業と比べ、それが難しい日本のIT企業の組織上および開発プロセス上の問題点を明らかにし、最後に今後正しい設計図を使い効率よくIT開発を行うために、どのような組織構成にし、どのようなスキルを持った人材を育てるべきかをお話しします。