変化に振り回されてしまう組織のメカニズムから考える「経営環境の変化への対応と“落とし穴”」

☆ご来場者全員に2018年12月「新しい営業」の科学をテーマに発表された論文冊子を贈呈☆

■筑波大学 ビジネスサイエンス系 准教授　佐藤秀典氏が、組織アイデンティティに関する最新の研究結果を限定公開

変化が激しく不確実性が高い「VUCA」時代に企業が生き残るためには、経営環境の変化に柔軟に対応していくことが非常に重要です。
※VUCA…Volatility（変動制）、Uncertainty（不確実性）、Complexity（複雑性）、Ambiguity（曖昧性）の頭文字をとった単語。

ただ、変化に対応することで失われてしまうものもあります。

……ユーザーとしての立場から言えば、個々の製品やサービスから「ソニーらしさ」が失われていたような 気がする。製品にはそれぞれ必要な機能やコスパ（価格性能比）がある。それを満たすのは当然だが、 それだけでは「らしさ」にはにじみ出ない。
　（中略）目先の市場シェアなどに振り回され、こうした感動体験を届けられていなかったのではないか。
（『日本経済新聞』2017年7月11日朝刊）

上記は、目先の環境変化に振り回されて企業「らしさ」を失い、失速してしまった例です。

筑波大学ビジネスサイエンス系准教授の佐藤秀典氏は、経営環境の変化に過剰に反応してしまうことで、今まで蓄積してきた組織の強さを支える「らしさ」（組織独自の強み・アイデンティティ）を失う危険性を指摘しています。
顧客のニーズという本質的な問題を離れたことに気付かないまま、最終的には失速してしまう 恐れすらあるといいます。

■ 環境変化への対応の「落とし穴」

佐藤氏は著書『組織アイデンティティの機能』の中で、この状態を変化への対応の「落とし穴」と呼び、 実在する企業が落とし穴にはまってしまったケースと、そこから抜け出すことができたケースをもとに 企業が環境変化に対応するメカニズムを解明しています。

本セミナーでは佐藤氏をゲストに迎え、現実に起きた事象を解説いただきながら経営環境が目まぐるしく変化する時代に勝ち残るためのヒントを探ります。

4月に新たなスタートをきる企業様は多いですが「落とし穴」にはまらないためにも、また落ちた時にすぐ気付き対応できるよう、今からそのメカニズムを理解し、備えておきませんか。

■ 変化の真っ只中にいる組織を支えるリーダーの役割とは？

組織において何を変化させ、変化させるべきでないかを見極める上でコアとなる「顧客のニーズ」と 直接触れる営業現場は、重要な鍵を握ります。

講演後、佐藤氏とともに営業の組織活性化や組織づくりについて共同研究を行うソフトブレーン・サービス取締役 会長の小松弘明も登壇し、講演内容についてディスカッションの場を企画しております。

経営者の皆様、営業幹部の皆様。
ぜひ、奮って議論にご参加ください。

• 佐藤 秀典氏

  国立大学法人筑波大学　ビジネスサイエンス系　准教授

  1980年茨城県生まれ。2004年東京大学経済学部卒業。10年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学ものづくり経営研究センター特任助教、長崎大学経済学部准教授、横浜国立大学国際社会科学研究院准教授を経て、17年より現職。博士（経済学）（東京大学）。主な著作：『組織アイデンティティの機能』（有斐閣）

• ソフトブレーン・サービス株式会社　取締役会長氏

  小松 弘明

  三和銀行（現三菱UFJ銀行）を経て、ソフトブレーン(株)に入社。現在はソフトブレーン・サービス(株)会長を務める。銀行員時代を含め、2万社を超える企業経営者からの相談を受けるなど営業プロセス構築に関するコンサルティングで中堅・中小ベンチャー企業の経営者からの支持も高い。 著書に『宋文洲直伝　売れる組織』（日経BP社）、『会社の見直し方』（幻冬舎）。