コラム・対談・講演録
『静かな時間の使い方』 自分の解像度を上げる「独りの思索」の全技法 安斎勇樹(著)(朝日新聞出版)
書籍・本 紹介/レビュー
<「考える時間がない」は本当だろうか?>
流行のフレームワーク、次々と登場する新施策、SNSから流れ込む他社事例——ソーシャルノイズに思考をハックされていないだろうか。本書が問うのは、「対話」の前に必要な「独りの思索」の質だ。組織開発の第一人者・安斎勇樹氏は、自分の「感情」「技術」「興味」を丁寧に見つめるリフレクションこそが、思考の解像度を上げる出発点だと説く。自分の考えを整理し、問いを立て、内側から深めていく技法が網羅されており、読後には「静かな時間」の過ごし方が根本から変わる。
■ 人事・組織担当者が注目すべきポイント
1on1やリフレクション研修が「表面的な会話で終わってしまう」原因のひとつは、従業員の内省する力がまだ育っていないことにある。本書の思索の技法は、キャリア自律支援・マネジャー育成・サーベイ後のアクションプランなど、人事施策の土台となる「自己理解の深め方」に直結する。施策を届ける側の人事担当者自身が、まず手に取ってほしい一冊だ。
【書籍基本情報】
書籍名:静かな時間の使い方 自分の解像度を上げる「独りの思索」の全技法
出版社:朝日新聞出版
書籍発売日:2026年4月20日