e-ラーニング・LMSの選び方は?システムの比較ポイントを最終評価につなげるには(後編)


LMS(学習管理システム:Learning Management System)はeラーニングなどを運用するときに基本となる、人材育成を支援する強力なプラットフォームです。
近年、学習そのものを扱うだけではなく、受講生の学習促進やモチベーション維持のため、教育担当者からの学習指導や受講生間のコミュニケーションを可能にする機能なども実装されています。
今回は複数あるe-ラーニング・LMSサービスの選び方のポイントを前編、後編に分けて紹介します。

前半では、導入前のポイントを中心に解説してきました。
今回後半では、導入を決めた後にベンダーが提案する数あるe-ラーニング・LMSサービスから製品を選ぶ時に使う具体的な比較表の作り方と、e-ラーニング・LMSサービスを導入した後の評価を踏まえた最終的な検討事項をまとめます。

具体的な比較表を作る時の主な比較ポイント

e-ラーニング・LMSサービスで解決したい課題、目的や要件、条件等が定まったら、製品比較に入ります。
コストがかかる製品であれば、窓口担当者は、上席に対して資料をまとめなければならないでしょうし、最終的には役員会議や社長への説明資料のベースとして使用される可能性があります。

比較表を作る時には基本となる項目が必要です。
統一した項目に対して、それぞれの製品の内容を並べることで、個性や特徴が明確になるのです。
人事担当者は具体的な比較表を作ることを踏まえて、ベンダーから提供される基本的な項目だけでなく、解決したい課題、目的や要件、条件等を踏まえた、自社が必要とする項目を調査する必要があります。

たとえば、自社の対象従業員規模や提供形態、動画やスマートフォンに対応しているか、教材作成の機能があるかなどを調査して比較できるように準備していくのです。
確認しておきたい項目としては下記の5点があげられます。

製品情報(機能・ユーザビリティ )

製品情報(機能・ユーザビリティ )としては、SCORM(スコーム)規格、成績管理機能、教材作成機能、受講管理、動画対応、スマートフォン対応があげられます。
さらに、どのくらいの従業員数に対応できるプランであるか、提供形態が、クラウド型なのかオンプレ型かなどが項目となります。

どのような導入実績があるか

導入実績を見ることで、e-ラーニング・LMSサービスの具体的なイメージが湧きやすくなります。
自社に必要なプランであるかどうかの判断がつきやすくなるのです。導入企業数、利用ユーザー数も参考になるでしょう。

サポート体制があるか

サポート体制とは、e-ラーニング・LMSサービス導入時や運用段階での支援サービスの内容や、メンテナンス、バージョンアップが必要となった時のサポートなどがあげられます。

費用(初期導入費用、月額利用料)

費用(初期導入費用、月額利用料)については、ベンダーによって、表示の仕方が異なりますので、よく検討する必要があります。

セキュリティ対策の内容

e-ラーニング・LMSサービスの導入においては、セキュリティ対応は最も重要な項目のひとつです。

e-ラーニング・LMSサービスのベンダーを決定する際には、いくつかのベンダーを競合させるのが一般的でしょう。
比較表よりさらに詳細な項目を網羅した提案依頼書をベンダー各社に依頼し、提案依頼書の提出を受けたうえで、プレゼンを実施させるとスムーズでしょう。
プレゼンの結果は比較表に落としこみ、検討資料にしていきます。

【参考】LMSとは?e-ラーニング学習管理システムの機能・メリット・比較方法

成果が出るe-ラーニング・LMSを選ぶために必要な視点

eラーニングを適切に運用するには、そのニーズに合わせて学習管理システム(LMS)を適切に選定する必要がありますが、LMSの選定を誤るとeラーニングの運用がうまくいかず、そこからの見直しが必要なケースもでてきます。

一方で、e-ラーニング・LMSサービス導入後の運用を成功へと導き継続していくためには、事後の評価がきわめて大切だとされており、導入前にあらかじめ、自社にとって成果につながるイメージが持てるかも考えておきたいポイントです。
その評価項目となるのが以下の4つの視点です。

学習成績

e-ラーニング・LMSサービス導入前に行っていた研修制度と、導入後の研修で、研修参加者のテストの得点や、研修の修了率、研修による目標達成度、研修後の資格取得率を比較し評価します。

学習時間

e-ラーニング・LMSサービス導入前に行っていた研修制度と、導入後の研修で、同様の課題を持った研修過程を修了するまでにかかった時間を比較し評価します。

コスㇳ

集合研修などを行っていた従来の研修にかかったコストとe-ラーニング・LMSサービス導入と運営コストにかかったコストを教材や人件費などを含め比較し評価します。

パフォーマンス

e-ラーニング・LMSサービス導入が、従来の研修制度と比べ費用対効果を生んだか、業務の質や効率をどの程度改善したか、学習習慣が浸透したかなどのパフォーマンスを比較し評価します。

学習者の満足度

アンケートなどから学習者の満足度、教材の質、システムの使い勝手、管理のしやすさなどを調査し従来の研修制度と比較し評価します。

【参考】「社員教育のIT化(e-ラーニング・LMS)」に関する調査 結果報告

まとめ

・人事担当者は具体的な比較表を作ることを踏まえて、ベンダーから提供される基本的な項目だけでなく、解決したい課題、目的や要件、条件等を踏まえた、自社が必要とする項目を調査する必要がある。

・比較表作成で確認しておきたい項目は「製品情報(機能・ユーザビリティ )」「どのような導入実績があるか」「サポート体制があるか」「費用(初期導入費用、月額利用料)」「セキュリティ対策の内容」の5点。

・e-ラーニング・LMSサービス導入後の運用を成功へと導き、継続していくためには、事後の評価がきわめて大切だとされており、導入前にあらかじめ、自社にとって成果につながるイメージが持てるかも考えておきたいポイント

【著者プロフィール】
「ラーニング・イノベーションLABO」編集部
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また、人事担当者の方々が日々抱える人材育成、人材開発における課題を整理し解決していくメディアを目指しています。
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