自己管理能力(セルフマネジメント)が重要な理由と高め方

数多くの仕事を効率的に進め生産性を上げるためには、自分自身のあらゆる部分をコントロールする力=自己管理能力が必要不可欠です。
個々の自己管理能力を高めることは、個々人のみならず、企業にとっても大きな意味を持ちます。

この記事では、自己管理能力の概要を紹介し、自己管理能力が重要な理由と高め方について解説します。

目次

自己管理能力とは

自己管理能力とは、パフォーマンスを最大化するため、目標やタスク、時間、行動、モチベーション、感情、思考、ストレス、心身両面の健康などを自分の力でコントロールする能力で、セルフマネジメント能力、セルフマネジメントスキルともよばれます。

自己管理能力は、文部科学省が推進している「キャリア教育」において、自己理解能力とあわせて、分野や職種にかかわらず、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力「基礎的・汎用的能力」の1つに位置づけられています。

自己管理能力が重要な理由

個々人のみならず、企業にとっても自己管理能力が重要であると言われる理由としては、以下の3つが挙げられます。

●生産性向上に寄与する
自己管理能力を高めれば、抜かりなくスムーズに仕事をこなせるようになります。
また、小さいながらも成功体験が積み重なるため、自己効力感が高まり、モチベーションを高く維持できます。
従業員一人ひとりのモチベーションが高まれば、業務効率が向上し、企業全体の生産性も向上します。

●組織力強化に寄与する
自己管理能力が高まれば、様々な事象やバイアスにまどわされなくなり、感情をコントロールできるようになります。また、柔軟性の高い思考力がうまれ、つらい状況でも物事をプラスに捉えることができます。
自己管理能力が高まることで、従業員同士がお互いを尊重できるようになり、ダイバーシティ・インクルージョンの実現やレジリエンスの向上によって定着率の向上などが期待できるでしょう。
結果的に、組織力が強化され、従業員同士の活発な意見・アイデア交換が生まれるなどイノベーションが起きやすい環境が醸成されます。

●信頼獲得に寄与する
自己管理能力が高い人は、物事を計画通りに遂行できます。また、相手の気持ちに寄り添い、相手が求めていることに応えられるでしょう。一時の感情に支配されて判断を誤ったり、周囲に不快な思いをさせたりすることもありません。
そのため、上司や同僚、部下、顧客からも厚い信頼を寄せられます。
従業員一人ひとりが信頼を獲得していけば、企業の信頼も高まります。

自己管理能力の高め方

自己管理能力を高めるための主な方法としては、以下の9つが挙げられます。

●目的意識を持つ
自己管理能力を高めるためには、些細なことにも目的意識を持つ必要があります。
目的意識を持つことによって自分のすべきことが明らかになり、優先順位を適切につけられるようになるからです。
目的意識を持つためには、達成後にどのようなメリットを享受できるのかをより具体的に思い描くことが大切でしょう。

●メタ認知能力を高める
自分が考えたり、感じたりしていることを客観的に把握する力「メタ認知能力」を高めることも、自己管理能力の向上に役立ちます。メタ認知能力が高まれば、自己理解が深まります。
また、感情をコントロールする力が高まり、どのような状況でも冷静に対処できるようになります。メタ認知能力は「セルフモニタリング」や「コーチング」によって高められます。

●課題発見力を高める
現状を正確に把握し、自ら課題を見つけ出す力「課題発見力」も、自己管理能力の向上に欠かせないスキルです。課題発見力を高めることで、やるべきことは何かを自ら見極めるようになり、主体的な行動ができるようになります。
課題発見力は「ゼロベース思考」や「クリティカルシンキング」、現状に甘んじない向上心を身につけることで高められます。

●目標設定力を高める
自己管理能力の向上には、到達するのが簡単すぎず、かといって難しすぎない、適切な目標(ストレッチ目標)を定める「目標設定力」も必要不可欠です。
目標設定力を高めれば、モチベーションを高く維持し続けられるようになります。
目標設定力を高めるためには、目標達成によって成功をつかむための5因子とされる「SMARTの法則」を意識して目標を設定する習慣を身につけるとよいでしょう。

●仮説思考を身につける
情報が十分に出揃っていない状況にあっても、その時点で妥当性が高いと考えられる仮の結論を導き出しておく「仮説思考」も、自己管理能力を高める重要なファクターです。
仮説思考が身につけば、スピーディーな思考・行動、軌道修正ができるようになります。
仮説思考は「帰納法」「演繹法」「アブダクション」などの推論法を身につけ、「論理的思考力」を高めることで会得できます。

●目的思考を身につける
手段と目的を明確に区別して物事を考える「目的思考」を身につけることも、自己管理能力向上の一助となります。目的思考を身につけることで、手段の目的化を防げるようになり、迷いなく目的を達成できるようになるからです。
目的思考を身につけるためには、こまめに目的の確認をおこなうことが大切でしょう。

●段取り力を高める
自己管理能力を高めるためには、物事がうまく運ぶよう、先を見通して順序を立てたり、前もって準備を整えたりする力「段取り力」の向上も欠かせません。
段取り力を高めれば、無駄なくスピーディーに、着実に物事を進められるようになります。
段取り力は、全体像をとらえる「俯瞰力」と物事を構成する要素と要素同士の関係を整理する「構造化思考」を身につけることで高めることができます。

●決断力を身につける
自分自身で意思決定をおこなう「決断力」も、自己管理能力を高める上で無くてはならないスキルです。決断力を身につければ、自律性が高まり、思考・行動のスピードが上がります。
決断力を身につけるためには「思考力」「状況把握力」「責任能力」を高める必要があります。

●自制心を鍛える
自分の感情や欲望を制御する力「自制心」も、自己管理能力を高める重要なスキルです。
自制心を身につければ、周囲の誘惑に負けることなく、一度決めたことを最後までやり遂げられるようになります。
自制心を鍛える方法としては、未来の自分を具体的にイメージしたり、自制が難しくなったときの行動をシミュレーションしたりすることなどが挙げられます。

まとめ

◆生産性向上・組織力強化・信頼獲得に寄与する自己管理能力は、個々人のみならず、企業にとっても重要な能力である。

◆従業員一人ひとりの自己管理能力向上は、先行き不透明な時代を生き抜く企業づくりの大きな一歩となる。

◆今回紹介した自己管理能力の高め方を実践し、従業員一人ひとりの自己管理能力を高めよう。

【著者プロフィール】
「ラーニング・イノベーションLABO」編集部
人事領域において人材開発やDX・ITにおけるクリティカルな情報をお届けします。
また、人事担当者の方々が日々抱える人材育成、人材開発における課題を整理し解決していくメディアを目指しています。
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