いま求められるセルフマネジメント~注目の自己管理法5選~

中小企業にかぎらず、大企業にも人材不足の波が押し寄せています。
先の見えない時代にあっても揺るがない企業をつくり上げるためには、従業員一人ひとりの力を最大限引き出さなければならないでしょう。

そのカギとなるのが、セルフマネジメントです。今回は、セルフマネジメントの概要とセルフマネジメントによって得られる効果について解説し、注目の自己管理法を5つ紹介します 。

目次

セルフマネジメントとは

セルフマネジメント(self-management)とは、課題解決や目標達成のため、自分の行動や思考、感情、健康などを自分自身で律してよい状態に調整することです。
日本語では一般的に「自己管理」と訳されます。

セルフマネジメントの重要性は、マネジメントの父と称される経営学者のピーター・ドラッガーが、その重要性を説いていることでも有名です。

セルフマネジメントによって得られる効果

セルフマネジメントに取り組むことで得られる主な効果としては、以下の7つが挙げられます。

●主体性の向上
セルフマネジメントは自ら考え、自ら行動することの積み重ねです。
また、主体性の源となるモチベーションの向上・保持にも寄与します。
つまり、試行錯誤しながらセルフマネジメントに取り組むことにより、主体性を高めることができます。

●判断力の向上
セルフマネジメントに取り組めば、一時の感情に振り回されることが少なくなります。
また、冷静な視点を持って周囲の状況を正確に把握できるようになるでしょう。
セルフマネジメント能力を高めることにより、より早く、より的確な判断ができるようになります。

●集中力の向上
セルフマネジメントによってタスクに意味付けをおこなう習慣を身に付ければ、他のことに気を取られたり、急にやる気を失ったりすることがなくなり、集中力が向上します。
また、セルフマネジメントによって身体の調子を整え、情緒を安定させることも、集中力の向上につながります。

●レジリエンスの向上
セルフマネジメントを実践して小さな成功体験を積み重ねれば、自己効力感が高まります。
また、ストレスをコントロールする力が身につき、結果的にレジリエンスが向上します。
また、困難な状況に陥っても挫けることなく、ストレスを跳ね返して立ち直る力(レジリエンス)を個々人が強化することで、組織の強化に寄与します。

●協調性の向上
セルフマネジメントによって自分の感情をコントロールできるようになれば、人間関係を円滑に営めるようになり、協調性が向上します。
また、セルフマネジメントを通して自己理解、ひいては他者理解が進み、思いやりのある行動ができるようになることも、協調性の向上につながります。

●バイアスの克服
セルフマネジメントを通して感情をコントロールする術を身につけることは、バイアスの克服にも寄与します。
バイアスとは、偏見や思い込みです。バイアスの克服は、ハラスメントの防止や判断ミスの防止につながります。

●健康の増進
セルフマネジメントによってよい生活習慣を身につけたり、感情やストレスをコントロールしたりすることは、「心と身体」双方の健康増進に寄与します。

従業員一人ひとりが心身の健康を保てるようになることによって、離職防止や生産性向上などの効果が期待でき、企業にとっても大きなメリットになるでしょう。

注目の自己管理法5選

ひとえにセルフマネジメントと言っても、マネジメントの対象は幅広く、その方法もさまざまです。
ここでは、高い効果を得られるとして今注目を集めている自己管理法を5つピックアップして紹介します。

●スモールステップ法
スモールステップ法とは、最終目標達成までのプロセスを細分化して最終目標達成に必要な小さな目標(マイルストーン)を段階的に設定し、マイルストーンをひとつずつ着実に達成していくことで最終目標達成を目指す目標管理法です。

スモールステップ法は、小さな成功体験を積み重ねられるため、モチベーションを高く維持でき、ストレスによる挫折防止にもつながります。

●タイムマネジメント
タイムマネジメントとは、限られた時間を有効活用できるよう、タスクの優先順位や時間配分、進め方、方法などを見直すことです。
タイムマネジメントによって精度の高い見通しを立てられるようになるため、自信と余裕をもって仕事を進められるようになり、自己効力感が高まります。

企業としては、業務効率の向上のみならず、新たな事業に挑戦する余力がうまれることも期待できます。

●セルフモチベーション
セルフモチベーションとは、目標達成に向けて自身のモチベーションを維持したり、高めたりすることです。

モチベーション向上には、動機付けが必要不可欠となります。
動機付けには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」がありますが、モチベーションを長く維持するためには「内発的動機付け」を持つことが大切です。

また、モチベーションを表す公式として以下の公式が知られています。

モチベーションの公式:「目標の魅力」×「危機感」×「達成可能性」

●マインドフルネス
マインドフルネスとは、過去の出来事や先入観などを取り払い、今この瞬間、目の前にある状況、状態をあるがままに認知し、受け入れることです。
マインドフルネスの主な実践方法としては、瞑想法と呼吸法の2つが挙げられます。

マインドフルネスによって感情をうまくコントロールできるようになれば、ストレスも軽減します。
また、集中力やレジリエンスが向上し、バイアスの克服にも寄与します。

●ヘルスケア
ヘルスケアとは、心身の健康を維持・増進するため、体調管理や生活習慣の見直しなどをおこなうことです。
健康づくりには、栄養バランスの取れた食事・適度な運動・質の高い十分な睡眠といった3つの要素が必要不可欠となります。

企業としては、従業員の健康維持・増進に投資する「健康経営」を実践し、従業員一人ひとりのヘルスケアを後押ししていくことが大切でしょう。

■まとめ
◆従業員一人ひとりがセルフマネジメントに取り組めば、主体性の向上や判断力の向上、集中力の向上、レジリエンスの向上、協調性の向上、バイアスの克服、健康の増進など、企業全体の業務効率・生産性向上につながるさまざまな効果が得られる。

◆企業全体の力を底上げし、盤石な経営基盤を築きたいと考えている企業は、今回紹介した自己管理法を参考に、全社一丸となってセルフマネジメントに取り組んでいくことが重要となる。

【著者プロフィール】
「ラーニング・イノベーションLABO」編集部
人事領域において人材開発やDX・ITにおけるクリティカルな情報をお届けします。
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