社員の能力を引き上げるスキルアップ研修!効果的なセミナーや習慣作りのポイント

社員一人ひとりの業務効率を向上させ、企業ビジネスを大きく成長させるためには、効果的な「社員研修」が欠かせません。
少子高齢化による人材不足が課題となっている昨今において、多くの企業が社員一人ひとりにスキルアップを求め、成長に役立ててほしいと感じているでしょう。

この記事では、スキルアップが求められる背景や、スキルアップ研修・セミナーの必要性、さらにはスキルアップ習慣の作り方などについて、解説します。

目次

1.スキルアップが求められる背景

日本企業を取り巻く社会環境の変化に「労働生産人口の減少」「少子高齢化」「デジタル化」「グローバル化」があります。
企業はスピードが増している社会環境に適応していかなければなりません。そのため、社会環境の変化に対応できる人材育成のための研修やセミナーの役割がさらに高まっています。

またスキルを補うだけでなく、社内に新しい風を取り入れて企業の競争力を高めるために、これまでにないパターンの発想や豊かなアイデアが生まれるような「イノベーション創出」のための研修も必要となってきます。

さらに、コロナ禍を機に、最近では社会人の学び直しが広がっています。
コロナの影響で勤務先の業績が悪化し、業務内容や収入に影響があった社会人も少なくありません。
そして、仕事に不安を感じ、在宅勤務により生まれた隙間時間を使ってスキルを身につけようと動き始めた人が増えています。
実際に、コロナ禍を機にプログラミングスクールへの申し込み相談が最多となり、ビジネススクールが運営する動画学習サービスの受講者数が増えているといいます。

2.スキルアップ研修やセミナーの必要性

社会環境の変化に適応するための研修として注目されているのが、スキルアップ研修やセミナーです。その具体的な必要性は以下の点があげられます。

社員の自主的な行動変容を促す
研修やセミナーで社員それぞれに必要なスキルを高めてもらい、成長を促すには「現状の把握」が必要です。

まずは、個々人が「現在の自分にとって改善が必要なところ」「伸ばしたいところ」をどのようにとらえているかを確認しましょう。
そうすることで、おのずと研修に臨む「動機」が生まれるからです。

社員が自身を客観的に見つめるためのツールを企業が構築したり、外部からシステムを取り入れたりしてもよいでしょう。
未来に向けたビジョンを持ってもらうことで、社員の自主的な行動変容を促すことが大切です。

人材の流出を防ぎ社員のモチベーションを維持する
企業研修は「人材の流出を防ぐためにも効果的である」といわれています。

転職希望者が新しい仕事を探す際の理由に「現在勤めている企業では、これ以上成長を実感することができないだろう」と感じたことが挙げられています。
社員が自社の業務に慣れ、変化や自己啓発を求めていることが考えられるでしょう。

スキルの高い社員や、向上心を持つ社員のモチベーションを維持するためにも、研修やセミナーは大切な施策となります。

参考:ビジネススキルアップ研修の種類とは?社員に効果的なセミナーを選ぶときのポイント

3.スキルアップのために取り入れたい研修やセミナー

近年、企業活動の成長において重要なビジネススキルアップのための研修やセミナーに採用されているのが「ICT(情報通信技術)を活用したオンライン研修」です。

ICT(情報通信技術)を活用したオンライン研修で、これからの時代に役立てたいスキルアップ研修やセミナーの種類を以下にまとめました。

・「論理的思考法(logical thinking:ロジカルシンキング)」の研修/セミナー
考え方に矛盾がなく筋が通っている思考を目指すのが、論理的思考法の研修です。
ビジネスのあらゆるシーンで活用できる考え方であり、この思考を取り入れることで業務の課題点を明確にとらえ、効率的で柔軟な対応が可能となるでしょう。

・ 「プレゼンテーション」の研修/セミナー
自身の発想やアイデア、考え方を第三者に理解してもらい、納得させるプレゼンテーション力の向上を目指すプログラムです。
複数の聴者の前で行うプレゼンテーションでは、「聞き手」がどのように感じるかを最も重要な指標と位置づけ、そのためには何が必要かを学び、ノウハウの習得に挑戦します。

・「リーダーシップ」の研修/セミナー
コロナ禍で変化するビジネスの常識を的確にとらえ、現場の最前線でリーダーシップを発揮できる人材を育成するプログラムになります。
企業内のリーダーとして求められることや、周りとの円滑なコミュニケーションの方法、また課題への適切な判断軸などを学べる研修です。

上記の他にも、オンラインでのスキルアップコンテンツは多様化しています。
社員の希望や現状に合わせたものを選ぶことはもちろん、若手や中堅社員には「論理的思考法(logical thinking:ロジカルシンキング)」や「プレゼンテーション」、管理職には「リーダーシップ」の研修など、立場に合わせたコンテンツを選ぶこともポイントになるでしょう。

参考:ビジネススキルアップ研修の種類とは?社員に効果的なセミナーを選ぶときのポイント

4.在宅勤務でより強く求められるようになったスキル

コロナ禍でオフィス勤務から在宅勤務へ働き方が変わったことで、チャットツールを使用したオンライン上のコミュニケーションや、仕事に対する明確なアウトプットが求められようになりました。
この変化によって、より強く求められるようになったスキルが次の4つです。

オンラインコミュニケーション能力
日本は元来「空気を読む」といった、過去の文脈や共通体験を前提としたハイコンテクストなコミュニケーションが根付いているといわれてきました。
オフィスでのコミュニケーションでは直接会話できるので以心伝心が可能でした。

一方、在宅勤務によって行われるテキストを中心としたオンラインコミュニケーションでは、それまでの文脈や自分の状況を相手は知らない前提で、伝えるべきことを相手に伝えなければならなくなるため、文章に依存するローコンテクストなコミュニケーション能力が求められます。

つまり、在宅勤務では、伝えるべきことを構造的に整理し、相手に伝えられる文章で表現する力が求められ、相手の立場を考えながら伝えたいことを構造化する習慣と、誤解を生まないコミュニケーションの質と量の向上が必要となるのです。

タスク・タイムマネジメント
在宅勤務では、オフィスでおこなっていた、仕事の途中経過を上席や先輩に見てもらうことや、分からないことをその都度聞くといったことができなくなり、自分の仕事を自分で管理することがより強く求められるようになりました。

指示されたタスクをこなすのではなく、今必要な仕事はなにかを考え、自らタスクを生み出し、成果を出していく姿勢が重要になったのです。

また、限られた時間で効率的に仕事をすすめ、最大限のパフォーマンスを発揮するタイムマネジメントも必要です。

セルフマネジメント
仕事以外での心身の健康維持も重要です。

在宅勤務では、仕事とプライベートの区別がつきにくくなり、体調を崩してしまうケースもあります。
また、雑談などのコミュニケーションがなくなり、精神的にもふさぎ込みやすくなります。

自分の心身の調子を理解しておくことや、不調を未然に防ぐための自己ケアを怠らないなどのセルフマネジメントが求められます。

自分のキャリアや成長への責任
在宅勤務が普及し、働く場所に制限がなくなったことで、働き方の自由度がより高くなりました。
働く場所だけではなく、働く時間や内容を個人が意思をもって選択していく方向になっています。

つまり、自分のキャリアデザインだけではなく、ワークデザイン・ライフデザインを構築しながら、自分のキャリアや成長に対し、より責任を持つことが重要です。

参考:コロナ禍だからできるスキルアップ!仕事に生かせるおすすめのスキルとは?

5.忙しい社員でも続けられるスキルアップ習慣の作り方

企業の人材育成においては、社員が自らスキルアップする習慣を作ることが最も効果的です。
しかし、社員は業務で忙しいためにモチベーションを維持しながら、スキルアップに取り組むことはなかなか難しいのが現実です。

企業の人材育成担当者にとって、いかにして社員が自主的にスキルアップできる習慣をつけさせるかという点は大きな課題です。

5.1 スキルアップを習慣化する目標設定

目標管理制度(MBO)など、スキルアップや能力開発に関する目標設定は、取り組みを管理でき、取り組み内容を確認できるものが必要です。

目標設定方法のひとつにSMARTの法則を活用する方法があります。 SMARTの法則は、目標設定の時に考慮すべき「Specific」具体的である、「Measurable」測定可能である、「Achievable」到達可能である、「Realistic」関連性がある、「Time-bound」期限がある、という5つの項目で構成されています。 SMARTの法則の5項目を活用した、目標設定は以下の流れで行います。

1.目標内容を設定
数値を入れた具体的な目標を設定します。ここでは、現実的ではない高い目標にしないように注意が必要です。

2.達成基準を決める
達成度合いを図る指標を決めます。

3.達成までの期限を設定
いつまでに達成するのか期日を設定します。

4.取り組み計画を立てる
目標に対して何を取り組むのか具体的に計画を立てます。ここでは、取り組みを定期的に確認する頻度も入れます。

5.2 スキルアップ習慣化のために大切なこと

せっかく立てた目標も習慣化できず、絵に描いた餅になってしまうケースも多くあります。
その原因としては、「目標が高すぎる」「完璧にこなそうとするために無理をして続かない」「すぐに効果が出ないためモチベーションが続かない」「そもそも心から実現したい目標ではない」といったことが挙げられます。

社員が自らスキルアップする習慣を作るためには、習慣化できなかった原因を分析して、企業が習慣化のためのサポートを個々人ごとに実施していくことが大切です。

具体的には、1on1ミーティングなど対話の機会を設け、目標の内容を調整したり、習慣化する目的を明確にしたりするなどの取り組みがあげられます。
社員の目的を明確にするために、本当の目的にたどりつくまで上司が繰り返し質問をすることで、社員のモチベーションのスイッチが入っていき、自分のこととして、本気で取り組むようになっていくようサポートをすることもひとつの方法です。

また、社員の性格を活かした習慣の仕組みをつくることも効果的です。
具体的には「人に宣言する」「人と一緒に取り組む」「いつ・どこで・何をするかを決めるアクション・トリガーを設定する」「いつもの習慣に加える」など、仕組みを構築することをサポートするのも良い方法です。

社員の自力や、上司の1on1ミーティングだけではなく、社員が忙しくてもスキルアップを習慣化できるように全社でサポートする以下の仕組みも有効です。

・目標管理制度を人事考課と連動させる
・現状保有しているスキルを可視化する
・スキルアップの先にあるメリットを見せる
・現状と目標のギャップを埋めるキャリアデザインをする
・社員が選択して受けられるように、研修を用意しLMSを導入する

社員が向上心を持てるような環境づくりを心がけ、そしてスキルアップした社員に対して、会社が提供できるメリットを明示し、モチベーションを与えることが重要です。

参考:社員が忙しくても続けられる!目標設定とスキルアップ習慣の作り方

6.まとめ

この記事では、企業の人材育成の一貫として注目が集まるスキルアップ研修について解説しました。
社会人の方は、自分に足りないスキルや高めたい能力などを洗い出して、目標設定を行い計画的にスキルアップに取り組むことで、より自己の付加価値を高めることができるでしょう。

企業としての競争力を保つためにも、人材育成の担当者の方は社内のスキルアップ研修・セミナーの整備や拡充など検討してみてはいかがでしょうか。

【著者プロフィール】
「ラーニング・イノベーションLABO」編集部
人事領域において人材開発やDX・ITにおけるクリティカルな情報をお届けします。
また、人事担当者の方々が日々抱える人材育成、人材開発における課題を整理し解決していくメディアを目指しています。
人材開発の先にある、社員の方一人一人の自己開発型人材の実現を目指し気づきと学びを提供するべく情報をお届けしていきます。
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