Withコロナ(コロナ禍)の社員エンゲージメント施策とは?リモートワーク・テレワーク時代のポイントを解説

新型コロナウイルス感染症の流行を受け、多くの企業でリモートワーク・テレワークが導入されました。
リモートワーク・テレワークは、新型コロナウイルスへの感染リスクを軽減させるだけでなく、通勤時間の短縮による社員のプライベートタイムの拡大や、遠隔地にいる優秀な人材の確保など、さまざまなメリットをもたらしています。
しかし、その一方で、社員エンゲージメントに様々な影響が出ており企業にとって決して無視できない弊害が生じていることも事実です。

そこでこの記事では、リモートワーク・テレワークにより社員エンゲージメントが低下する原因や、社員エンゲージメントの低下がもたらすデメリットなどを解説したうえで、リモートワーク・テレワークで行える社員エンゲージメントを向上させるための施策をご紹介します。

目次

リモートワーク・テレワークで多くの企業が実感している社員エンゲージメントの低下

リモートワーク・テレワークを実施している多くの企業が、社員エンゲージメントの低下を実感しています。

株式会社月間総務が全国の総務担当者を対象に2020年10月20日から26日まで実施した「モチベーションに関する調査」によると、79.1%の総務担当者がテレワークの中で会社の方向性を社員に伝えにくくなったと回答しています。
そして、そのうち社員エンゲージメントの低下を感じていると回答した総務担当者の割合は、95.7%に上っています。

リモートワーク・テレワークでは、オフィスワークのように自分以外の社員の動きが見えず、対面によるスムーズなコミュニケーションもできません。
そのため、多くの社員が五里霧中の状態に陥り、モチベーション・パフォーマンスの低下、ひいては社員エンゲージメントの低下を招いているのだと考えられます。

社員エンゲージメントの低下がもたらすデメリット

多くの企業が社員エンゲージメントの低下に強い危機感を覚える理由は、社員エンゲージメントの低下が企業にもたらすデメリットの甚大さにあります。
社員エンゲージメントの低下が企業にもたらす主なデメリットは、以下の3つです。

●社員のパフォーマンス低下
社員エンゲージメントが低下するということは、社員の企業への貢献意欲が減退するということです。
企業への貢献意欲を失った社員は、仕事をする意義を見出せなくなります。その結果、社員は仕事へのモチベーションを失い、パフォーマンスも低下してしまいます。

●人材確保の難化
社員エンゲージメントの低下は、社員の企業への愛着心が失われることをも意味します。
企業への愛着心を失った社員は、他に魅力的な企業があった場合には、躊躇なく転職してしまいます。
また、自社の魅力を発信してくれる社員も少なくなってしまうことから、新しい人材を獲得することも難しくなります。

●企業業績の悪化・鈍化
世界を股にかけるコンサルティング会社のコーン・フェリーの調査によると、エンゲージメントスコアが上位4分の1以上の企業は、下位4分の1の企業に比べて年間純利益が2倍高く、売上成長率も2.5倍に達していたという調査結果もあります。
この調査結果から、社員エンゲージメントの低下は、企業業績の悪化・鈍化につながることが読み取れます。
 引用元:コーン・フェリー、SAPと提携し、社員エンゲージメントと業績向上を促進する従業員エクスペリエンス(EX)ソリューションを提供開始

リモートワーク・テレワークで社員エンゲージメントが低下する原因

リモートワーク・テレワークを続けながらでも、社員エンゲージメントを向上させることは可能です。
リモートワーク・テレワークで行える社員エンゲージメントを向上させるための施策としては、以下の5つが挙げられます。

●コミュニケーションの希薄化
リモートワーク・テレワークでは、オフィスのように同僚と気軽にコミュニケーションを取ることができません。
そのため、リモートワーク・テレワークが続くと、コミュニケーション不足に陥り、親和欲求が満たされなくなってしまいます。結果的に、社員エンゲージメントが下がってしまう人は少なくありません。

●人事評価への不安
リモートワーク・テレワークを続けていると、社員の人事評価への不安も募ります。
リモートワーク・テレワークでは、自分が働く姿を誰にも見てもらえません。そのため、自身の頑張りを正しく評価してもらえないのではないかと悲観し、社員エンゲージメントが低下してしまう人もいます。

●緊張感の低下
誰の目にも触れない環境は、緊張感の低下をもたらします。
リラックスして仕事に取り組めることはよいことのように感じられる人もいるでしょう。
しかし、程よい緊張感を保ち続けなければ、仕事へのモチベーションが下がり、最終的には社員エンゲージメントまで下がってしまいます。

●健康状態の悪化
1人で部屋にこもって黙々と仕事をしていると、孤独感を覚える人は多いでしょう。
このような状況が続くと、うつ病を患ってしまう人もいます。
また、運動不足に陥り、体調を崩してしまう人も少なくありません。
心身の健康状態が悪化すると仕事に情熱を傾けることが難しくなり、社員エンゲージメントが低下してしまいます。

●仕事とプライベートの境目の曖昧化
リモートワーク・テレワークをしていると、仕事とプライベートの境目が曖昧になり、切り替えが難しくなります。
幼い子どもがいる人などは、仕事に集中して取り組むことができず、焦燥感から強いストレスを感じてしまうでしょう。
また、責任感が強い人は、オーバーワークに陥り、かえって社員エンゲージメントを損なってしまう場合があります。

リモートワーク・テレワークで行える社員エンゲージメントを向上させるための施策

リモートワーク・テレワークを続けながらでも、社員エンゲージメントを向上させることは可能です。
リモートワーク・テレワークで行える社員エンゲージメントを向上させるための施策としては、以下の5つが挙げられます。

●コミュニケーションの強化
コミュニケーションの強化を図ることは、リモートワーク・テレワークで社員エンゲージメントを向上させるうえで重要な施策です。
具体的な施策としては、こまめに1on1ミーティングを行ったり、チームでのビデオ会議を開いたりすることが挙げられます。
また、勤務時間中はビデオ通話を繋いだままにしたり、チャットツールや社内SNSを導入するなど、社内の誰もが誰とでも気軽にコミュニケーションを取れる環境を作ることもおすすめです。

●社員のスキル・特性に応じた仕事配分
リモートワーク・テレワークで社員エンゲージメントを向上させるためには、社員のモチベーションを高め、それを維持する努力も必要です。
そのための施策としては、社員のスキル・特性に応じた仕事配分を行うことが挙げられます。

適切な仕事配分を行うためには、社員一人ひとりに業務経験や労働環境などのヒアリングを実施することが欠かせません。
また、定期的に面談を行って仕事の内容や量は適切であるかを確認し、問題があれば迅速に仕事の再配分を行うことも大切です。

●人事評価の見える化
人事評価の見える化も、リモートワーク・テレワークで社員エンゲージメントを向上させるうえで有効な施策です。
人事評価の基準や過程を社員に明示することにより、社員は自分がすべき努力の方向性を理解し、仕事へのモチベーションを高めることができます。

なお、リモートワーク・テレワークの人事評価は成果主義になりがちですが、努力を評価する仕組みも必要です。目標管理制度(MBO)を導入したり、自己PRができる機会を設けたりするとよいでしょう。

●従業員体験の向上
リモートワーク・テレワークで社員エンゲージメントを向上させるためには、社員の企業への帰属意識を維持する努力も欠かせません。
社員の企業への帰属意識を維持するためには、企業に所属しているからこそ得られる従業員体験を向上させる施策を打つとよいでしょう。

リモートワーク・テレワークで従業員体験を向上させる施策としては、オンライン学習の機会提供や、食費補助、健康器具の購入などに使える在宅特別経費の支給などが挙げられます。

●社員エンゲージメント調査の実施
リモートワーク・テレワークで社員エンゲージメントを向上させるために有効な施策を講じ続けるためには、定期的に社員エンゲージメント調査を実施することも大切です。
社員エンゲージメント調査を実施すれば、自社が抱えている問題が浮き彫りになり、打つべき施策が見えてきます。

また、こまめに社員エンゲージメント調査を行い、社員のさまざまな意見を肯定的に受け止めることにより、社員エンゲージメントの向上に欠かせない心理的安全性も高められるでしょう。

まとめ

◆新型コロナウイルス感染症の流行は、今後もしばらく続くと考えられている。
このような状況下において、社員エンゲージメントの低下を理由にリモートワーク・テレワークを取りやめることは、おすすめできない。

◆働き方の多様化を推進するという観点からも、リモートワーク・テレワークは継続し、そのうえで社員エンゲージメントを向上させる施策を打った方が得策である。

◆コロナ禍に負けず、業績を伸ばしたいと考えている企業は、ぜひ、今回紹介したリモートワーク・テレワークで行える社員エンゲージメント施策を実践し、社員エンゲージメントの向上に努めて欲しい。

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