人材育成のコスト管理〜目標設定やKPI管理、効果測定で注意すべきポイントとは


多くの企業で人材不足が叫ばれる中、人材育成の重要度はとても高まっています。
もちろん新たな人材を獲得することも大切ですが、自社の限られた人材をいかに育てていくのかということも大切でしょう。

ただし、人材育成は重要ではあるものの、無限にコストをかけられるわけではありません。
特に最近は2020年に始まった新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、業績が悪化してしまった企業も少なくありません。
そのような企業では人材育成におけるコストの見直しが行われ、場合によっては大幅なコスト削減が求められる場合もあるでしょう。

人材育成でもコスト管理を適切に行い、最大限の成果を残していくことが求められる時代と言えます。
そこでこの記事では、人材育成のコスト管理について、目標設定や効果測定などで注意すべきポイントを紹介していきます。

目次

人材育成のコストは成果とセットで考えるべき

この記事のテーマは人材育成のコスト管理ですが、コストは成果と一緒に考えなくてはなりません。
つまり費用対効果が重要ということです。
人材育成のコストが適切かどうかは「かけたコストを上回る効果(育成の結果自社にもたらされた利益)が得られたかどうか」が判断基準になります。

新型コロナウイルスの影響によってライフスタイルやワークスタイルが大きく変化し、企業にはさまざまな施策が求められています。
このような変化の中にあっては「費用対効果が低い/よくわからない取り組み」というのは優先順位が下がる可能性が高いでしょう。
また、変化の影響により研修のスタイルそのものを変化させていかなければなりません。
オンラインでもオフラインでも人材育成は費用対効果が見えにくいと考えられがちです。
しかし一方で、変化の求められる時代であればこそ、成功すれば企業活動に大きなメリットをもたらす取り組みでもあります。

そんな時代だからこそ、人材育成の費用対効果を明らかにし、コスト管理を行っていくことが一層大切になると言えるでしょう。
そのためには以下のことが必要です。

・目標設定・KPI管理を適切に行う
・5W1Hを踏まえた効果測定を行い、それを踏まえたPDCAサイクルを回していく
・コストが適切か判断し、コストダウンできないか検討する

それぞれについて、詳しく解説していきます。

目標設定・KPI管理における注意点

人材育成の際には、明確な目標設定をすることが大切です。
目標が曖昧であった場合は費用対効果が明確にならず、コストが適切かどうかの判断も難しくなってしまうからです。
人材育成の目標設定においては以下の点に気をつけましょう。

経営課題を踏まえたものにする

人材育成の効果は、その企業が抱える経営課題の解決に対し、どの程度貢献できたかによって決まります。
逆に、経営課題とは無関係な目標を立ててしまった場合、目標が達成できたとしても費用対効果は少ないと判断されるでしょう。

なるべく数字に換算できる目標にする

もう1点、目標はなるべく数字に換算するのがよいでしょう。
数値化することで進捗を客観的に把握できますし、関係者間での共有もしやすくなるからです。
それ以外にも、人材教育の施策を実施した前後で比較や効果測定がしやすくなります。
以下に人材育成の目標の設定の仕方(例)をあげましょう。

【人材育成の目標の設定の仕方(例)】

・人材育成全体…スキル保有人数・増加率・増加数、1人あたりの研修時間、1人あたりの研修コスト、研修満足度、育成プラン達成度など

・新人研修の場合…取得すべき知識・スキル、態度や行動・価値観・考え方の変化など

・営業研修の場合…訪問件数○件増加、新規開拓数○件増加、提案件数○件増加、売上高○円増加など

・管理職研修の場合…該当部署やチームの売上高○円増加、管理職にふさわしい態度・行動・コミュニケーションの量や質、上級管理職への登用など

また、人材育成は期間が長くかかるものも多いです。そのため最終目標以外に中間目標としてKPI(Key Performance Indicator)を設定するのがよいでしょう。

効果測定は5W1Hを設定して行う

人材育成で目標を立て、施策を実施したら、効果測定を行うようにしましょう。
その際は、以下の5W1Hを設定することが有効です。


5W1Hは、When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのようにして)という問いを巡回させて思考を整理し、効率的に行動するためフレームワークです。
5W1Hの順番は、使用するケースによってパターンを変えていきます。

効果測定の場合は、上記の表のように、Why(なぜ)、What(なにを)、Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、How(どのようにして)のパターンが適しています。
効果測定ができたら、その結果を踏まえてPDCAサイクルを回していきます。

コストが適切か判断し、コストダウンできないか検討

効果測定ができたら、その効果に対してコストが適切かどうかを見極めます。
そして、より低いコストで同等以上の成果を得るための改善ができないかどうか検討してください。

たとえば、研修を依頼する講師やベンダーを変える、研修の回数を減らす、研修時間を変更する、グループサイズを変更する、オンラインの研修にするなど、コストを下げても研修の効果が下がらない方法があるか考えてみましょう。

まとめ

◆変化の大きい時代においては、人材育成の重要度は高まる。しかし一方で、人材育成にいくらでもコストをかけられるわけではないという実情もある。
人材育成においてもコスト管理が求められるが、コストは人材育成の成果(育成の結果自社にもたらされた利益)とセットで考えなくてはいけない。

◆適切なコスト管理を行うためには以下の点が大切となる。

・目標設定・KPI管理を適切に行う
・5W1Hを踏まえた効果測定を行い、それを踏まえたPDCAサイクルを回していく
・コストが適切か判断し、コストダウンできないか検討する

この記事を参考に人材育成のコスト管理を行い、費用対効果の高い施策を実現しよう。

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