人材育成に成功した企業の取り組み事例に学ぶ共通したロジックとは?


会社が長期に渡って事業を展開していく上で、人材育成はとても重要です。
自社の事業展開に合わせた活躍できる人材がいるかによって、企業の事業展開上、大きな差が生まれてきます。

その一方で、昨今、多くの企業で人材不足が叫ばれています。
限られた人材を自社で活躍できる優秀な社員として育てることの重要性は、とても高まっていると言えるでしょう。

また人事において別の見方としては、人材育成を成功させるためにはどうしたらよいのか、決め手となる施策がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では「人材育成の目的」を確認した上で人材育成に成功した企業の事例を紹介し、それらの企業の共通点をまとめたいと思います。

目次

「人材育成の成功」とは何か?人材育成の目的を考える

人材育成を成功させるためには、そもそもどのような状態が「成功」と言えるのかを踏まえなくてはなりません。
そのためには人材育成の目的やそこに至るためのロードマップを考えることが不可欠です。

人材育成の目的とは、大枠では「自社の経営目標・理念の実現に貢献できる人材を育てること」です。
企業によって人材育成に対する表現の差はありますが、自社の経営目標や経営理念の達成のために人材を育成し能力を向上させていくことを目的にします。

その為に個々の具体的なスキルや知識を身に付けるための教育や訓練を行い、自立性・主体性を持って自社の理念達成のために能力を向上させられる人材を育てます。
経営理念達成のためには自社はどうあるべきか、自分はどうあるべきか、将来を見据えた長期的視点で捉え、必要な働きができるように動くことができる人材です。

このような人材が育っていくよう、長期的視点で個々の社員の成長を促進できる環境を整えることが人材育成の役目です。
実際にそのような環境が整い、経営理念達成に貢献できる人材が育っている企業は、「人材育成の成功例」と言えるでしょう。

人材育成の成功例

ここでは、人材育成に成功した企業の成功例で、それぞれの企業の人事育成の取り組み・成果を紹介します。

スターバックスコーヒージャパン

スターバックスコーヒージャパンには注目すべき人材育成の2つの取り組みがあります。
1つ目はOJTです。スターバックスコーヒージャパンではOJTを4つの段階に分けることで社員個人の考えを尊重し、目標を考え実行していく成果を出しています。

2つ目は、社員の価値観を共有する「価値感ワーク」*という試みを通して、社員同士が尊重しあい共感できる機会を作っています。
*価値観に関する単語80以上の中から3つ選び、何故それを選んだかをグループで議論する

ニトリホールディングス

ニトリホールディングスは、人材育成において、社内に大学をつくったり、インターンシップの企画に商品開発を取り入れたり、多岐にわたる取り組みを行なっている企業です。
ニトリホールディングスの人材育成の取り組みは「社員に企業を旅してもらう」イメージで考えられ、社員の価値観が社会の課題解決に活かせる仕組みづくりを作り出す成果を出しています。

サントリーホールディングス(トレーニー制度の導入・次世代リーダー抜擢のための取り組み)

サントリーホールディングスの人材育成で注目すべき取り組みは「トレーニー制度」と「次世代リーダー抜擢」です。トレーニー制度とは、若手社員を海外に派遣する制度で、グローバル人材育成に成果を出しています。
「次世代リーダー抜擢」では、グループ企業間の垣根を超えた人材発掘で次世代リーダー発掘の成果を出しています。

キヤノン

キヤノンでは、グローバル優良企業を目指すための主要な戦略として、グローバル人材の育成をかかげ、グローバル場面でリーダーシップが取れる人材の育成を強化しています。
また、「研修型キャリアマッチング」や「学び方改革」といった取り組みを通して社員のチャレンジをサポートし、社会環境の変化に対応した人材育成に成果を出しています。

ユニ・チャーム

ユニ・チャームでは社員の人材育成にOODA-Loopの考え方を取り入れています。OODA-Loopとは、現代のような、先の読めない社会環境の中で企業が成果を出すための意思決定方法で、 OODA-Loopを理解して業務で実践できるような行動と意識を変える施策を導入することで、社員が継続して思考し、アクションを起こすスキルを取得させる成果を出しています。

ヤフー(1on1ミーティングの導入)

ヤフーの人材育成は「社員が才能を解き放って成長する機会を増やす人財開発企業」という目標に沿って実施されています。
その目標に向かう育成の仕組みとしてヤフーの人材育成で注目すべきなのは、「1on1ミーティング」です。
1on1ミーティングで上司と部下が相互にコミュニケーションをとることで、自主性のある人材を増加させる成果を得ています。

ソフトバンクグループ(30代・40代向けキャリア研修)

ソフトバンクグループの人材育成で注目すべきなのは「30代・40代向けキャリア研修」です。
キャリア研修というと若手社員を思い浮かべますが、ソフトバンクグループでは30代・40代の中堅社員に向けても研修を行い、意欲的な社員にチャンスの機会を与える成果を出しています。

成功例に見られる共通ロジックとは?

前述した7つの企業の成功例には下記の共通点が見られました。

・人材育成の目的が明確化されている
・明確化された目的に適した方法が採用されている
・育成方法の設計は、自社の社員のレベルや社風を踏まえて行われている
・社員一人ひとりの主体性の向上・発揮を促し、サポートしている
・社員の意欲・情熱・才能を尊重し、学びや対話の機会を作って背中を押している

このような人材育成を行うことで社員の中に意識改革が起き、結果的にただマニュアルに従うのではなく、自社のために自主的に動ける社員が育っていると考えられます。

まとめ

◆現在、ビジネスの現場は変化が大きく、人手不足も叫ばれている。
このような状況においては「人材育成」がとても大切となる。
人材育成は、自社の企業理念の達成に貢献できる人材を育てることとなる。

◆人材育成は、個々の具体的なスキルや知識の獲得を目指す教育・訓練とは異なる。自社の理念達成に必要なことは何かを自らで考え、自立的・自主的に動ける人材を育てることである。

◆このような人材の育成に成功した事例を参考に、自社の人材育成を成功させましょう。

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