部下のモチベーションを上げる人事評価とは?部下育成につながる人事評価

2020.04.21 
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部下のモチベーションを上げる人事評価とは?部下育成につながる人事評価

日本企業において、人事評価の再考や見直しが進んでいる。
従業員の生産性を上げるためにはモチベーションの向上が不可欠だが、モチベーションに直結するものとして、人事評価がある。
社員の能力や貢献度や遂行している業務について、公正で納得できる評価をされることで従業員のモチベーションは向上する。

それだけでなく、人事評価には、従業員がどのようなキャリアを目指しすすんでいくかを企業がともに考え、適材適所の人事配置やスキルの向上を支援していく役割も担っている。

この記事では、人事評価に求められる役割と、正当で公正な人事評価を設計・運用するポイントについて解説する。

目次

人事評価は査定ではない

従業員にとって、人事評価は、給料やボーナスの金額を決める基準となるものであり、仕事に対するモチベーションに非常に強く影響する。

雇用側『給料やボーナスの金額を決める基準』という役割だけに注目して、人事評価を従業員査定のツールとして考えがちだ。

たしかに、期間を設定した中での従業員の実績や行動を評価・管理し、成果を報酬額に反映させる役割は重要だが、人事評価の役割はそれだけではない。

従業員のキャリアを育成する人事評価の役割

給料やボーナスの金額を決める基準だけでは、人事考課としかいえないだろう。

人事評価には、従業員がどのようなキャリアを目指しすすんでいくかを企業がともに考え、適材適所の人事配置やスキルの向上を支援していく役割がある。

人事評価は、一定期間の従業員の実績や行動を査定する一方的なものではない。
評価期間中の面談や声掛けを含めて、従業員と企業や評価者が、相互にコミュニケーションをとりながら、従業員のキャリアを育成するものなのだ。

良い人事評価によって達成できること

単に従業員の査定ではなく、従業員のキャリアを育て、優秀な人材に育成するための役割を満たした人事評価は、次の4点を可能にする。

従業員のモチベーション向上に伴う生産性の向上

正当な人事評価は、公平感があり、従業員の不平不満が出ることを防止する。
従業員のモチベーションは上がり生産性が向上することで、結果として企業の業績が上昇していくことが期待できる。

適材適所の人材配置

人事評価により従業員の能力や適性を精確に把握でき、適材適所の人材配置が可能となる。
それぞれに適性のある仕事に従業員を配置することで、企業は高い品質の成果が得られる。
従業員にとっては成果が出やすいため、高いモチベーションを保つことができる。前向きに業務に取り組む姿勢が職場や組織の活性化にもつながる。

従業員のスキル向上支援

評価基準の開示と評価後の適切なフィードバックにより、従業員は期待される成果・行動やその指標を理解する。
それにより、自身の目標達成に向けて効率的に仕事を進める工夫やスキル向上に努める可能性が高まる。

企業目標の従業員への浸透

人事評価の成果目標設定や行動目標設定は、企業の経営目標をもとに設定される。
そのため、人事評価期間の従業員の作業や上席との面談を通し、企業の目指すべき姿を浸透させることができる。

正当で公正な人事評価を設計・運用するには

従業員が評価に納得し、モチベーションをあげるためには、正当で公正な人事評価を設計し運用する必要がある。

正当で公正な人事評価のために注目されている3つのポイントを紹介する。

絶対評価

正当で公正な人事評価を目的として、絶対評価を多くの企業が採用する例も多い。

絶対評価は、評価基準を従業員に明確に伝えその達成度によって評価できるため、従業員に納得感が得られやすい評価制度といえる。

プロセスの評価

成果主義、結果主義が良しとされた時代もあったが、成果や結果が出にくい、あるいは定量的に出ない部門では、優秀な従業員でも高評価を得ることが難しくなりがちだ。

成果と結果だけでは、正当で公平であると従業員が納得しないだろう。
行動目標や、日常の活動などのプロセスも評価者は考慮すべきだ。

評価者と被評価者の良質なコミュニケーション

評価者は、評価の期間において、面談や声掛けを通して、従業員と相互にコミュニケーションを取ることを心掛ける必要がある。

評価期間のスタートの段階では、従業員に評価基準を明確に伝え、評価後の面談では、良かった点と改善が必要な点や理由を具体的に伝えてフィードバックすることが大切だ。

まとめ

人事評価制度は、適切な処遇の決定だけではなく、部下のモチベーション維持や企業の方向性の浸透などさまざまな役割を担う。
また、評価基準や手法の開示と評価後の適切なフィードバックにより、従業員との相互理解が深まり、生産性向上へつながる。

良い人事評価によって「従業員のモチベーション向上に伴う生産性の向上」「適材適所の人材配置」「従業員のスキル向上支援」「企業目標の従業員への浸透」が達成できる。

「絶対評価」「プロセス評価も考慮する」「評価者は従業員と相互にコミュニケーションを取ることを心掛ける」3つのポイントを押さえた人事評価で、会社と従業員との相互理解を深め、生産性向上へつなげてほしい。

参考リンク

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