ビッグデータとはなにか?ビッグデータの定義と活用方法をおさらい

2019.10.11 
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あなたはビッグデータというワードを耳にしたことがあるだろうか?
近年、私たちの身近でもビッグデータを活用した新たなサービスがたくさんリリースされている。そこで今回の記事ではビッグデータの定義やその普及の背景について説明しよう。具体的な企業での活用事例も紹介する。

ビッグデータとは?

まずはビッグデータが何かを見てみる。
ビッグデータは、これまでのシステムでは管理や分析が不可能だった巨大なデータ群のこと。その形式や種類はさまざまで、日々膨大な量が発生している。技術の発達によってビッグデータを利用・分析出来るようになり、社会の問題を解決に導くような知見を得たり、新たな仕組みを生み出したりすることが可能になった。

なぜビッグデータの活用が加速したのか

ビッグデータは、コンピューターやインターネットの進化によって広まった。コンピューターのデータ処理速度や、インターネットの通信速度がより一層進化し、Hadoop(ハドゥープ)と呼ばれる大量のデータを超高速で低コストに分析出来る技術が登場したことで、ビッグデータが注目されるようになった。これまでに活用されていたデータはほんの一部に過ぎなかったのだ。

ビジネスにおいて、ビッグデータは分析して活用することではじめてその効果を発揮する。企業はビッグデータを活用すれば、コストの削減、新製品の開発やリリース計画の立案、スマートな意思決定といった目標を達成しやすくなる。

たとえば現在ではスマートフォンやパソコンでの買い物が増えたことで、企業は顧客の購買記録のデータを収集し、その傾向を把握することが可能だ。この情報から、企業はその顧客が購入しそうな商品の販売時にはクーポンを発行して顧客にアプローチ出来るようになった。顧客の購買傾向が分かることで、新商品もターゲットとなるユーザーに確実にアプローチすることが出来るだろう。

また、システムへのアクセスログのデータから、企業に悪影響のある不正な行動があればすぐさま検出し、私たちの生活を支えるシステムに障害が発生した際には、早急にその原因を特定することも出来る。
このように、ビジネスでのビッグデータ分析・活用は企業や社会の成長や迅速な意思決定、リスク予知につながっていくため非常に重要視されている。

ビッグデータ活用の課題・思考とプロセス

現在ビッグデータの分析では、その種類数や構造が課題となっている。ビッグデータには今までに扱うことのなかったさまざまな種類のデータが存在するため、分析方法や分析結果の表し方、関連データとの紐づけ方をどのように考えるかが重要だ。

はじめて扱うような種類、構造のデータをいかに活用して新たな価値を発見するかというところにビッグデータ分析の意義がある。何度もいろいろな方法で分析を行い、それを効率的に繰り返していくというプロセスが重要だ。

企業の活用事例

ビッグデータは企業で実際にどのように活用されているのだろうか。

L社では、自殺の予兆を早期に発見する仕組みづくりに成功した。この企業は「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、精神障がいのある人の就労移行支援を行う事業を行っている。これまでに支援してきた約7,000人分のビッグデータを分析することで、自殺の予兆やその可能性が高まっていることを早期発見出来るようになった。

精神になんらかの問題があると自殺率が上がるとされており、自殺を防ぐことは日本社会の課題だ。2018年度には精神障がい者の雇用が義務化されている。また、企業ではメンタルヘルス不調者が増え、過労自殺が問題になっている。このような状況から、L社の行った仕組みづくりはこれからの日本において非常に影響力がある。ビッグデータの活用は社会問題も解決に導いていくだろう。

ビックデータの導入について

実際に企業でビッグデータの活用を進めるには、経営層の意識を変えることが必要不可欠だ。ビッグデータはその種類や構造が多岐にわたることから、時間をかけて何度も分析を試みることでやっと効果が出てくる。一般的に、新しいITシステムの導入の際にはその費用対効果が重視されるが、ビッグデータの場合は検証や効果が出るまでに長い時間が必要だということを理解しておきたい。

まとめ

技術の発達でこれまでに扱いきれなかったビッグデータの分析が可能になり、新たな知見やシステムの発見が出来るようになった。しかしその分析は単純ではなく、何度も方法を変えて実施を継続していくことが必要だ。
企業で活用していくためには長期的な視野で導入を検討することが必要と言えるのではないか。

参考リンク

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